コラム

職人的なkawaiiビートと対峙する

世の中は“kawaii”に溢れている。女子が無節操に紡ぎ出す魔法の呪文、“kawaii”。猫も杓子もとりあえずkawaiiといっておけばなんとかなるようで、最早定義すらわからない。猫ちゃんがkawaiiのは間違いないけど。 ただ、この作品も確実にkawaii。猫を愛でるなら…

わたしたちが浜崎あゆみに共感できなくなった理由

今もなお浜崎あゆみは孤独である。端から見ていると「なんでも持っている」はずなのに、「なにも持っていない」それでいて「君がうらやましい」と歌う。余りある自己愛におぼれた人間だとレッテルを貼られる一方で、常に冷徹に自分自身を見つめる浜崎あゆみ…

マイオリジナルアルバム#15「恋愛は愛おしい魔法」

#15「恋愛は愛おしい魔法」by やや 収録時間 52分40秒 生きていると望まなくても恋愛のひとつやふたつは降り掛かってくるもので。そのうちひとつぐらいは周りをも巻き込む超巨大スペクタクル絵巻に発展したりして、あははうふふ歌って踊っていたのも束の間い…

ブックオフでジャケ買いしてみた

先日、4月18・19日はレコードストアデイでしたね。みなさん、素敵なレコードとの出会いはありましたか?こういう特別な日があるというのはいいですよね。僕はというと、とてもそういった祝祭を肌で感じられるほど都会には住んでいないため、まったくいつもの…

80年代アイドル 河合奈保子の魅力を語る

どうも(_ _)この音楽大好きクラブには何度か投稿させて頂いてる朱いウサギ(@secretlip)です。このブログも気付けば一年経つのですね。とにかく素敵な文章書く人が多くて、ここに投稿するの辞めようかと実は何度も思いました。と自分話はここまでとして、早…

意識

昨日、明日も何か書くと書いたけど、このタイミングで音楽のことを書いたら「さっそくネタに逃げたのか」と言われそうなので音楽以外のことを書きます。実際には誰も言わないと思うけど。自意識過剰。めんどくさい。 そういえば昔 何がそんなにキツいんです…

近況

ネタ切れでした。最近このブログの更新頻度が落ちていることは傍から見ていてもわかると思うけど、僕以外の人はともかく、僕は何を書けばいいのかよくわからなくなっていたのね。音楽はいつもどおり聴いているし、凄い新譜だってどんどん出てきている。でも…

アニソン・イン・ア・デイリーライフ

Side A:フォー・ウォーキン 桜も緑に移ろうような、ちょっとした散歩に出かけやすい季節になりました。普段アニメをそれほど観てるわけではないのですが、ぱらぱらとアニメ音楽を耳にしていたところ、散歩用のBGMにしようかなと思った曲がなかなかあるなと…

結婚

結婚したら何かが変わると思ってたけど、あまり変わらないものですね。それを実感するのもまだまだ先かな。ただ、いつも横には奥さんがいて、2人で新しい家に住んで、そこで2人で暮らして、これから2人でずっと生きていくのだと思うと、すこ〜し怖くなったり…

風俗街の中心で愛を叫ぶ

「あの、これ」 そう言って、雑貨屋で見つけたドラゴンボールを、僕はアヤに手渡した。 「ありがとう」 とある風俗店の一室に、穏やかな空気が流れる。 彼女と初めて会ったのは、去年の春だった。地方出張のついでに訪れた風俗街。フロントに張り出された数…

太平洋不知火楽団という青春

2015年3月28日、下北沢屋根裏で大好きな太平洋不知火楽団が解散する。 これまでにフジロックやサマーソニックに出演もしたけれど、自分にとっての彼らは小さなライブハウスで歌うのが一番好きだ。東京に出てきてすぐ知った彼らの最後を、とうとう観に行くこ…

関東インディーガイド#6 mothercoat presents ' N G ' vol.5 ONE-MAN SHOW!! @ 新宿JAM 

mothercoat ONE-MAN LIVE 約3年ぶりの都内ワンマン ライブ後にメンバー主導で飲み会やるとか新しすぎだろ 草野 虹さん(@grassrainbow)が投稿した写真 - 2015 3月 6 3:37午前 PST ライブハウスのメッカと言われる場所は数多くある。下北沢、渋谷、池袋、意外…

自己紹介(TKSY)

はじめまして。TKSY(顔の人)と申します。北の大地で暮らしている大学生です。9歳の時に親の影響で聴いたブルーハーツ、13歳の時に再結成したユニコーンが大きなルーツです。今では邦楽のパンクやテクノポップ、オルタナ、弾き語り等々を年代問わずに聴くま…

SEBASTIAN Xが選んだカバーソングを聴く

SEBASTIAN Xは女性2人男性2人で構成され、東京を中心に活動してきた。インディシーン全体でも一際アイコニックなボーカル・永原真夏のよく映える歌声と、ギターレスながら大胆でパワフルな演奏が魅力的だ。主な全国流通盤としてミニアルバム5枚、フルアルバ…

おはようからおやすみまで

個人的なはなしになるが、音楽をきくのは、朝がダントツで多い。だから、どんな音楽がすき?と聞かれたら「朝聞いても夜聞いても心地よいもの」と答えることにしている。 526MBのiriver(今でも愛用している)をシャッフルにして、通勤時に1日のペースをつ…

音楽との出会いについて

今、自分の生活の中心には「音楽」があります。 そんな自分も高校一年の時、音楽「なんて」と言えるくらい全然興味なかった。中学の時はGOING STEADYとかMONGOL800とかが流行っていて、借りて一度聴いてみただけ。音楽番組も高校に入るまで見たことなかった…

関東インディーガイド#5 イツエ『今夜絶対』

初めて聴いたのは数年前、1stミニアルバム『いくつもの絵』を試聴機で聴いた時だ。 いくつもの絵 アーティスト: イツエ 出版社/メーカー: SPACE SHOWER MUSIC 発売日: 2012/03/07 メディア: CD クリック: 1回 この商品を含むブログを見る ボーカルを務める瑞…

3月9日

2011年の3月9日、横浜アリーナにいた。座席は覚えてない。舞台から遠く離れてはいたけど、真正面だった。「3月9日」が聴きたくて、3月9日にきた。 思えばその日は、その「3月9日」からちょうど十年の節目の日だったんだろう。友人の結婚披露宴に、三人で演奏…

アニソン連載 #7 ここではないどこかへの誘い 堀江由衣と悠木碧に手を引かれ

音楽には"ここではないどこか"へ聴く人を連れて行く力がある。同様に、アニメにも"ここではないどこか"へと観る人を連れて行く力がある。なればこそ、この2つの媒体を行き来する声優には、大きな可能性が有ると見られても不思議ではない。良き声優ならばなお…

末光篤『色彩協奏曲 Colors Of Concerto』

鉄は熱いうちに打てと言うことで意欲がある内に。 末光篤をご存知だろうか。あるいはSUEMITSU&THE SUEMITHの方が有名かも知れない。木村カエラの『Butterfly』の作曲者と言えば知らない人は居ないだろう。 どうにも論理的に考えるのは苦手なのでわかる方が居…

アニソン連載#6 女性アニソンシンガー戦国時代、そしてシンガーソングライターへと戻っていく

草野です。お久しぶりになったアニソン連載です。 え、遅くなった理由?聞くな。去年個人的にやったベストアルバム2015で選盤した作品のディスクレビューを書いていて、加えて読書とWorld of tanksやっていたせいだとしても、それはそれで構わないでしょう?…

2015年もっと知られて欲しい「女性ピアノボーカル」バンド2組

最近、TSUTAYAに行くと名前の知らないバンドのアルバムが置かれていることが頻繁にあります。これらのCDによって、僕のような地方に住んでいる人でも東京のインディーズシーンで活動しているバンドの音源を気軽に聴くことができるので、とてもありがたいです…

自己紹介(カザナギ)

はじめまして、カザナギです。今年17になる高校生な感じの女子です。 TMGE好きな母親の影響で小学生のころにバンドにハマって以降、部活という部活はすべて音楽系、といった似非サブカル風青春を送らせていただいてます。 邦楽ロック、アイドル等、自分の気…

音楽で出会った人に恋をした話

私はある人に恋をした。 私が愛している音楽を、同じように愛する人に恋をした。 私は何事にも臆病で、石橋を叩いて叩いて叩いて割って渡れなくする人間である。恋についてもそうだ。家庭環境と過去の経験から「もう恋などしてたまるか」と思っていた。 恋は…

マイオリジナルアルバム#14「雪に焦がれる」

#14「雪に焦がれる」byやや 収録時間:47分39秒 2015年元日、数年ぶりに雪が積もった。積もったとはいっても数cmに過ぎないし、数時間で溶けてしまうようなしょぼい雪である。だけど、普段滅多に雪にお目にかかれない地域の人間としては、そんな雪に遭遇した…

2015年推したい「歌姫」擁するバンド2組

昨年末、2015年メジャーデビューが決定したバンドの中で特に目を引いたのが「歌姫」擁するバンドでした。 ここで言う「歌姫」とはバンドメンバーに囲まれて、一人ボーカルのみに専念する女性メンバーのことを意味します。古くはJUDY AND MARY、2000年代には…

私とTHE BACK HORN

2012年に入ってすぐのこと、社会人1年目の生活も終わりを迎えたその頃、THE BACK HORNのアルバムを借りにレンタルショップへひょこひょこ歩いていったのを覚えている。 中学生の頃、人並みにアイドル少年を追いかけてCDを買い漁るというよりは、むしろ彼らの…

アイドル好き&アニソン好き対談 前編

年末進行で途切れていたアイドル特集ですが、草野さんとゴリさんの連載記事が届きました。アニメ好きVSアイドル好きによるクロストークです。今回のタイミングで届いたのはただの偶然なのですが、 今のアイドルシーンの盛り上がりを追う上で役立つテキストに…

ひとり上手と呼ばないで

鰻が好きなんですけどね。最近はほら。鰻が高騰してますでしょう。お高く止まってるでしょう。こないだスーパー行ったら蒲焼一枚で2180円だってよ。なんだその値段。馬鹿じゃねぇの。2180円あれば聖水オプション頼めるわ。お高くとまった女王様の聖水がよ。…

2014年ベストアルバム by いいだ

邦楽ベストアルバム 10. 王舟『Wang』