レビュー
坂本慎太郎が2年ぶりにリリースしたアルバム『ナマで踊ろう』の合評です。本当は2週間前に記事をアップしていなければいけなかったのですが、僕が忙しかったせいで記事の公開が遅れてしまいました。ごめんなさい。でも本当はこの作品があまりに何を意味して…
まず最初に一言。「星野源、おかえりなさい!」 いや、本当にこれが言いたかったのです。もちろん星野源さんを知る人は彼の身に巻き起こったことは知っているはず。2度目の休養時に「大丈夫なのかな」と心配したのは僕だけではない。しかし彼はやはり地獄の…
昨年、活動休止・解散したアーティストでは、andymoriの件も残念だったが、転校生の「登校拒否」も残念だった。今年の5月22日に久しぶりにツイッターでつぶやいてくれたことは、僕にとって嬉しい出来事だった。最近は、「それでも世界が続くなら」というバン…
アインシュタインズという不思議な名前のバンドがいる。言うまでもなくアインシュタインズは相対性理論のパロディからスタートしたバンドだ。相対性理論がバンドサウンドであるのに対し、アインシュタインズはエレクトロだ。だからパロディと言ってもやくし…
今年は神聖かまってちゃんのリリースラッシュの年だ。8月には待望のニューアルバムの発売が予定されている。ここで、前作のアルバムである『楽しいね』について振り返ってみたい。 『楽しいね』は、2012年11月14日に発売された神聖かまってちゃんの5thアルバ…
意識的に音楽を聴くようになる、その初めの一歩は往々にして突然踏み出されるもの。誰しも最初の一歩を踏み出さなければ、音楽の広大な世界へは進めない。人によってはきっかけだけじゃ駄目で、衝撃的な一撃を食らう必要がある。私の場合、きっかけはYngwie …
銀杏BOYZの9年ぶりとなる2枚同時発売のアルバム。先立ってギター・チン中村、ベース・安孫子真哉、ドラム・村井守の脱退が発表されており、フロントマン峯田和伸を含めたこの4人での最後のアルバムとなる。前身バンドGOING STEADY解散日、銀杏BOYZ結成日、1s…
ただ「詩を読む」のと「歌詞として歌う」のは何が違うのか。もちろんいろいろ違う。しかし一番の違いと私が考えるのは、込められたメッセージの「説得力」を引き出す力が音楽にはあるのではないか、ということだ。どれだけ簡単なメッセージでもいい。「君が…
どうも、まっつでございます。今回は、発売されたばかりのこのアルバムのレヴューです。 いろいろな媒体でG&Voの小出さんが「『普通』がテーマ」と語っていますが、その歪なこと歪なこと。少なくとも僕はこのアルバムを「普通」という視点から捉えることはで…
米津玄師という方をご存知でしょうか?最近では東京メトロのCMに「アイネクライネ」が採用されたこともあり、耳にされた方もいらっしゃると思います。4月にリリースされた2ndフルアルバム『YANKEE』について先日個人ブログに長々と感想をあげました。ですが…
銀杏BOYZが00年代邦楽の音楽シーンを語る上で不可欠なバンドである事は、誰もが納得する事実ではあるが、忘れられがちな事実でもある。それは一つには、この『光のなかに立っていてね』と『BEACH』をリリースするまで、9年もの間アルバムを発表していなかっ…
こんにちは。クラークです。 僕が音楽だいすきクラブに初めて書いた記エントリは中村一義の「主題歌」についての記事でした。僕はそこの蛇足で『太陽』というアルバムに触れました。今回はその続きです。(自身のブログの転載ですが、少し加筆訂正しています…
タイトルは98年リリースの2ndアルバム『FLAME ON』発表時のインタビューより。ラブラブストローの音について最も的確に表しているのはこの発言じゃないかな。まあ、正確にはオアシスというよりはティーンエイジファンクラブだけど。 音についてはウィーザー2…
こんにちは、クラークです。 隠れすぎた名盤シリーズ、第2弾は知る人ぞ知るスーパーバンド、ラブジョイのセカンドアルバム『かけがえのないひととき』です。 ラブジョイというバンドについて簡単な説明を、まずは(リリース当時の)メンバー紹介から。 bikke…
こんな唄を、THE NOVEMBERSが歌い始めるなんて、そんな驚きがまず最初に生まれた。 The NOVEMBERSは、想像上のディストピア、大雑把に言い切ってしまえば『終末する世界』を歌うバンドであることはよく知っていた。歪みすぎたグシャグシャなギターサウンドは…
とにかくめちゃくちゃカッコいいアルバムだから聴かなきゃもったいないよ!というお節介だけで言うべきことの9割近くを言ってしまった気がする。 昔、バイト先の中学生の男の子におすすめの洋楽を教えてくれと言われてM83を貸したんだけど、今なら「最初の3…
今年3月、the HIATUSが4枚目となるアルバムをリリースしました。それから少し時間が経ってしまったのですが、とても素晴らしいアルバムだったので、試しに合評を募ったら3人も集まったので決行しました。それだけ語りがいのある作品だけど、まだまだその魅力…
The Black and White Years『Strange Figurines』(2014、US) 甘く退廃的なメロディー。ニューウェイヴの伝統を受け継いだ、エレクトロ・ポップ新作。 (読者の皆様全員というわけではありませんが)新しい環境に慣れ始めた今日この頃、日常を煌めかせるBGM…
2013年発売のtacicaの4枚目のフルアルバムとなる『HOMELAND 11 blues』 個人的に2013年ベストアルバムの1つ。今更感のあるレビューだけど書こうと思う。せっかく不特定多数の方に読まれるブログに参加させてもらっているのだから「だいすき」という気持ちを…
REMINDER | may.e 東京のシンガーソングライター・may.eが3枚目のアルバム『REMINDER』を発表しました。このアルバムは現在Bandcampで0円からの投げ売りで販売されており、フリーダウンロードも可能です。なお今後はライブ会場や作者のサイトを通じてフィジ…
この世には素晴らしいアルバムなのにほとんどの人が聴いたことのない、そんな埋もれた名盤がたくさんある。そこで今回、自分にとって埋もれた名盤の筆頭である、サラダというバンドが1996年に出した『20の頃の話』を紹介したい。 このアルバム、雑誌の名盤企…
こんにちは、クラークです。 今回は少し趣向を変えて「隠れすぎた名盤」を紹介しようと思います。隠れすぎたといっても自費出版やネットに何の情報もないあまりに入手困難な作品を紹介してもちょっと面白みに欠ける記事になるので、ヤフオクやAmazonのマーケ…
ボカロにも目配せ、今時の新人女性SSW 動画を定期的に投稿するスタイルのブログ(Blog)のことを、ブログ(Vlog)と呼ぶそうです。今まで知りませんでした。インターネットの環境は日々、変わっているのですね。 さて本日、ご紹介するのはアメリカのブロガー…
みなさま、こんにちは。「音楽好きな類人猿」ことゴリさんでございます。 この企画は現在解散した、または活動休止したバンドのCDレビューを通して、その作品の良さや魅力を語り、再評価していく連載です。 さて、散休(サンキュー)レコード第3回目で取り上…
こんにちは、クラークです。 今回取り上げる曲はスピッツの初期の名曲「プール」です。 この曲は1991年にリリースされた2ndアルバム『名前をつけてやる』に収録されています。「ライド歌謡」を標榜するなど当時の海外のシューゲイザーの影響を色濃く受けたこ…
今から書くのは個人的な感想なので、レビューにもなっていない、雑多な文章です。 そもそも既にこのブログの管理者のぴっちさんがアツいレビューを上げているので何も書くことないと思っていたけど、後悔しそうなので書きます。そのくらい攻めたEPなのです。…
Steven Wilson『Cover Version』(2014 UK) プログレ・ミュージシャンのカバー集は、まるで古き良きSSW作の様 本日は、眺めているとトニー・コジネクの1stを思い出す、そんな自画像ジャケが印象的なスティーヴン・ウィルソンのアルバムをご紹介。現在のイギ…
tofubeatsの2ndシングル『ディスコの神様』出たね! 今回こそスルーしようと思ったのに。 いや、全然嫌いとかじゃないです。むしろ大好き。tofubeatsの大ファンです!でもデビューからすべての音源を買っているアーティストって他にいなくて、むしろこのまま…
一つだけお願いがある。何なら土下座でもするから聞いて欲しい願いだ。もしこの記事をご覧になっている貴方が、ゆらゆら帝国を聴いた事がないなら、必ずこの『3×3×3』から聴いてくれ。頼む。いきなり『空洞です』を聴いてはいけない。1stから順番に聴いて欲…
どうも。自己紹介エントリを流行らせた張本人(であろう)まっつです。 みなさまが独創的な企画を立ち上げたり、独創的な文体をお持ちであるのに対して、並以下の文章でディスクレヴューという、もはや誰も欲していない企画をはじめようと思います。主観オン…