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TAKUI『NUCLEAR SONIC PUNK』

レビュー

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現在、本名の中島卓偉名義でアイドルに曲提供したり、24時間耐久弾き語りをやったりと、勢力的に活動しているシンガーソングライターTAKUIの2000年のデビューアルバムがこの『NUCLEAR SONIC PUNK』だ。

このジャケット見て「おいおいビジュアル系かよ」と思ったそこのあなた、恋だの愛だのをキザったらしく歌ってる姿は一切ありません。パンク精神オンリーのインダストリアルをエッセンスとして取り入れたハードロックのオンパレード。聴きどころはボーカルを無視しかねない高音圧で好戦的で力強いバックの演奏と、TAKUIがそれに負けじと圧倒的な声量と歌唱力で応戦する場面である。というのも、1曲目「UP TO DATE」の冒頭の歌詞で

《俺は一千万人に一人のエンターテイナーだ》

と初心表明してるあたりから、2000年当初の邦楽シーンに対するアンチテーゼとして、ボーカルに対するごまかし、甘え(音量を上げてバックの音を下げる等)を断ち切って、天然色の強いアルバムを出すことに意義があったと思うからだ。それが故、10年以上経った今でさえ聴いてもこのアルバムの生気は宿り続けているのだ。

(余談だが中島卓偉としてニューアルバム『BEAT&LOOSE』で「口パク禁止例」という曲を出している)

TAKUI「UP TO DATE」

 

 

朱いウサギ(@secretlip