BUMP OF CHICKEN『RAY』

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アリーナ、さらにはスタジアムも似合うようなバンドになった、というのが最初の感想。

シングル曲「虹を待つ人」や表題曲「ray」でのシンセサウンドや四つ打ちといった新機軸がフィーチャーされている反面、このアルバムに収録されてる新曲は王道感のあるバンドサウンドがメイン。これまでのバンプなら技術的にできなかったとも思う。だからこれほどストレートなバンドサウンドの楽曲を意識的に揃えたのではないか。「バンプも電子音を入れて変わった」と話す人は、とりあえず曲を聴いてから発言した方がいいかと。まあ昔に比べたら変わっただろうけど。

シングルも映画、ドラマ、CM、ゲームなど全て大型タイアップ付きで、これまでになく派手なイメージというか。極めつけは東京ドームでのライブ。「遂に!」という気持ちと、「バンプが?」というモヤモヤした気持ちが同居しています。

BUMP OF CHICKEN「ray」

さておき、このアルバムは個人的に第二のデビューアルバムだと位置づけたい。日本語で「臆病者の一撃」というバンド名からはじまり、外に踏み出す事を恐れ、内に固まっていたバンドが遂に外へ踏み出した。そんな瑞々しい雰囲気に包まれたアルバムなのだから。

ネガやポジ云々ではなく、もうそういうものを全て受け入れて、その上で「進んでくよ!」と言っているような、バンプがこれまでよりも一歩前に出て行ったアルバム。「みんなのバンド」になるために踏み出した足跡になるでしょう。

それにしても「(please) forgive」は名曲。

 

 

のすペン(@nosupen

南極ペンギン大冒険部屋