a flood of circle@日比谷野外音楽堂〜Rockはただ転がり続ける〜

a flood of circle日比谷野外音楽堂ワンマンを見て来ました。

昨年7月に最新アルバム『I'M FREE』をリリースし、そのツアーで日本全国をくまなく回るツアーを行っていた彼ら。よくもまあ全県制覇したと思うのですが、そのツアータイトルがなんともニクい。その名も「AFOCの47都道府県制覇!形ないものを爆破しにいくツアー 〜迷わず行けよ編/行けばわかるさ編〜」という猪木もびっくりのツアータイトル。「迷わず行けよ編」が対バン、「行けばわかるさ編」がワンマンなのですが、今回の日比谷野音はそのツアーのファイナルとして位置づけられたフィナーレ公演でした。

実は赤坂BLITZでの「迷わず行けよ編」のファイナル公演も見に行ったのですが(そのときの様子はこちら)これもまた本当に素晴らしく、正直「もう十分完成形じゃないか」「これで折り返しだなんて最後どうなんのよ?」と思いながら観ていました。でもそんな心配もどこへやら。ハナからわかりきっていたことだけど、想像の遥か斜め上を行く圧倒的なライブ。ただひたすら泥臭く、ロックの原風景とも言うべきロックンロールが鳴ってました。

今回の日比谷野音のライブは『I'M FREE』を基本としながらも、ブラックサバスやピロウズのカバー、そして「僕を問う」「プシケ」といった往年の名曲達が散りばめられた贅沢な並びでした。そしてなにより全県まわって鍛え上げられた楽曲からは、圧倒的な自信のようなものを感じました。その中でも先日リリースされた新曲『KIDS/アカネ』は、このツアーで得た彼らの思いや成長が詰め込まれた2曲です。特に「KIDS」については、会場の一体感が素晴らしく、afoc節の効いたノリの良さが特徴の情熱的パーティアンセムになってます。きっと今後の彼らの大きな武器になると思います。

そして終盤に演奏された「プシケ」。もうすぐベースのヒサヨさんが入って3年半を迎えるa flood of circleですが、メンバーの失踪や脱退などバンドとしての活動が危ぶまれた時期もありました。しかし今の体制になってからの方が、バンドの歴史の中では長くなりました。彼らのライブを見始めて早5年。メンバーの入れ替わりを間近に見てきた人間として、今回のライブはヒサヨさん加入後の総決算となる大事なライブでした。その3年半の歴史を振り返るようにお決まりの「俺の!大事な!メンバー紹介します!」で繰り広げられる「プシケ」には、ちょっとうるっときてしまいました。

バンドのフロントマンの佐々木亮介は、そのような状況もあり、27歳でありながら数々の業を背負い込んでいる気がします。そのせいなか見る度に凄味を感じるし、彼のカリスマ性は上がる一方です。僕は彼の絞り出すようながなり声が好きなのです。一発で引き込まれちゃいます。あの声を聴いた瞬間から心を鷲掴みにして離さない、僕にとっての唯一無二のロックンロールヒーローです。

本来ロックというものは、カウンターカルチャーの象徴でした。鬱蒼とした世の中への反骨精神を持った、悪ガキどもの音楽です。それは世間のメインストリームとは遠くかけ離れたものです。しかしそれぞれが自分たちの信念のもとでロックをやっています。a flood of circleも同じです。「FUCK」とか「I LOVE YOU」のような不器用すぎる言葉は、今の世間には受け入れられ難い言葉かもしれません。でもそこに込められた真摯でまっすぐな気持ちは過去にロックを奏でた人と一緒です。たとえヒールだとか悪者だとか言われようとも、自分が信じたRockをただがむしゃらに搔き鳴らす、その姿が本当にかっこいいのです。僕にとってのa flood of circleはそういうバンドで、正真正銘のロックンロール・バンドです。

 

a flood of circle日比谷野外音楽堂
「形無いものを爆破しに行くツアー/行けば分かるさ編FINAL」
1. I'M FREE
2. ロックンロールバンド
3. Diamond Rocks
4. God Speed ou Baby
5. KINZOKU Bat
6. Iron Man (Black Sabbath cover)
7. Blues Never Die (ブルースは二度死ぬ)
8. 俺はお前の噛ませ犬じゃない
9. Blues Drive Monster (the pillows cover)
10. The Future Is Mine
11. オーロラソング
12. 僕を問う
13. KIDS
14. Human License
15. Dancing Zombiez
16. プシケ
17. 感光
18. 理由なき反抗
19. beer!beer!beer!

encore
20. アカネ
21. Sweet Home Battle Field
22. シーガル

 

 

かんぞう(@canzou

canzouのblog