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バズマザーズ - 山田亮一のつくる音楽を信じている

先週の土曜日、バズマザーズビレッジマンズストアのツーマンライブに行ってきました。

先手はビレッジマンズストア。黒いシャツに赤いスーツの5人組がステージに登場します。曲はほとんど知らないままライブに臨んだのですが、演奏やパフォーマンスも含めかなりパンチが効いていて圧倒されました。この過剰で暑苦しい感じ、嫌いじゃないです。つくづく勢いがあるバンドには弱いなあ、と感じます。

ビレッジマンズストア「逃げてくあの娘にゃ聴こえない」

 

待ちかねたバズマザーズでは「ハゼイロノマチ」「ヤンキーズカーシンコペーション」「ワイセツミー」など定番のキラーチューンを連発。殺傷力の高い楽曲達にやられっぱなしでした。「ロックンロールイズレッド」では、歌詞の《冷めっぱなしの観客席》という部分を

《暴れっぱなしの》

と変えて歌い上げ、そんなフロアを更に煽ります。

バズマザーズヤンキーズカーシンコペーション

めまぐるしく転がっていくような歪んだギター、あくまで攻めの姿勢を崩さないベース、そんな弦楽器隊に負けじと雪崩のような演奏を繰り広げるドラム。これだけ攻撃的な音を鳴らすスリーピースバンドもなかなかいないのではないでしょうか。

そうかと思いきや、静かな曲もあります。痛いほどの静寂の中、ふとした感傷を掬い上げて歌うその声に心を奪われます。そんな静と動の緩急が心地良い曲「ディレイアンダースタンド」ではその振れ幅を実感させられました。

また、嬉しかったのが新曲を3曲も聴けたこと。そしてさらに「今月の頭に1週間ほどレコーディングをしました。アルバムが7月に出ます」との発言も。今から待ち遠しくて仕方ないです。

新曲それぞれについて「故郷のことを歌ったものなんだけど、大阪をムチャクチャにけなしてる歌です」「下着泥棒の歌です」などと話し客席の笑いを誘います。しかしそんな説明とは裏腹に、激しい楽曲に観客は身体を揺らし、飛び跳ね暴れ出します。どちらも彼ららしいライブ映えする曲で、アルバムへの期待がいっそう高まりました。

新曲2曲を披露したところで、「もう一曲やっていいですか?16才の頃の思いを込めた歌です。」ここで思い出したのがボーカルの山田亮一のかつてのバンド、ハヌマーンの「17才」という曲でした。

バズマザーズの山田亮一が歌う

《僕は 16才さ 歌詞の題材 あまりされない》

という言葉が、

《あの頃 僕等は 17才だった》

と歌われていた、当時のあの曲と重なります。

私は「あの頃の方が良かった」というような言葉はあまり好きではありません。それが現在も活動しているアーティストを指すならば尚更です。楽曲の雰囲気や完成度の差がたとえあったとしても、今の姿とこれからつくる作品を信じてついていきたいと思うからです。

けれど、先に演奏した新曲2曲を少しだけ「かっこいいけどハヌマーンっぽいな」と感じました。作詞作曲とフロントマンが同じであれど、そこにいるメンバーが違えば同じものは決して生まれないと思っています。でもどこかで何かに期待を抱いているのかなと思ってしまいました。あまり整理できていないままこんなことを書いてしまってすみません。

 

ライブの話に戻ります。

16才のことを歌った新曲はどこか無邪気なようで、これからの未来の可能性を信じているような、青い歌でした。過去の姿に想いを馳せてはみたけれど、彼自身の気持ちはこの青い頃から変わっていないのかもしれません。

そしてアンコールで披露された「サレンダー」の

《嗚呼 俺は何時だって不安さ  だから側で勇気付けていつも》

という言葉は、試行錯誤しながら突き進む彼らの心情を表しているのかもしれません。だとすれば、今この目で見ているこのバンドに向き合うことが、バズマザーズのこれからを信じるということなのでしょう。

1. ハゼイロノマチ
2. 革命にふさわしいファンファーレ
3. ヤンキーズカーシンコペーション
4. ワイセツミー
5. ロックンロールイズレッド
6. 故郷の空 (新曲)
7. スキャンティスセーラー (新曲)
8. タイトル不明 (新曲)
9. ディレイアンダースタンド
10. キャバレー・クラブ・ギミック
11. 雨に唄えば
encore
12. サレンダー

 

 

夢(@MissTraum