おはよう、こんにちは、こんばんは。
初めまして、くさの、ともうします。
2010年にブログを開設し、2011年くらいからツイッターで音楽ネタをつぶやいたり、それをTogetterにまとめていたら、なんと7000人オーバーや5000人オーバーというトータルビューを計測。
@grassrainbow のAll Time MY BEST ALBUM 1960-2010+α - Togetterまとめ
@grassrainbowのMy Best ALBUM 2012(洋楽編) - Togetterまとめ
@grassrainbowのMy Best ALBUM 2012(邦楽編) - Togetterまとめ
@grassrainbowのMy Best ALBUM 2013(邦楽編) - Togetterまとめ
@grassrainbowのMy Best ALBUM 2013(洋楽編) - Togetterまとめ
音楽関連の方々の目にもさらされ、ビクビクしつつも音楽系フリーライターとしてちょこちょこっと活動を始めております。
さて、トゥゲッターを見せて自己紹介と好きなジャンルを示せたところで、今年5月までに聴いた作品/今年発売/なるべくジャンルを別々に/好みな曲を邦楽洋楽それぞれ5曲の計10曲を交互にあげてみようと思います。
蓮沼執太フィル「ZERO CONCERTO」
総勢15名が奏でる現代版フィルハーモニック・ポップオーケストラ、とは公式サイトの言葉だけど、まさにこの言葉以上にピタリと符合する名称もない。歪んだ音色もBPMの速さもここにはない、あるのは、金管楽器・弦楽器・打楽器・シンセサイザーそして歌声。それらを重ねあうことで生まれるダイナミズムと壮大さはオルタナティブ・ミュージックとして、ゆるやかに心の中へとスライドしていくポップ・ミュージックとして、キッチリと作用する。今年一番に衝撃的な一作。
Cloud Nothings「Here and Nowhere Else」
今作については、フリーマガジン『Belong』のウェブ版で書かせてもらった
【review】Cloud Nothings - Here and Nowhere Else - 『Roots Rock Media』
なので詳しくはリンク先へ!多くのことは話さないけど、荒々しくて、向こう見ずなこと歌って、ギターぶっ壊れる寸前なんじゃないのってくらいのノイズぶちかまして、「なんか明日にでも解散すんじゃねこのバンド?」って思っちゃうくらい危なっかしさのあるバンドって、邦楽のロックバンドでめっきり出てこなくなったなぁ…とも思う。
The Plashments「Naive」
そうだった、解散するかどうかはよく分かんないけど、荒々しくて向こう見ずで、喧嘩っ早いイングランド人への敬愛をまっすぐに表した、このバンドが居ましたわね。ロックンロールは不良の音楽でしたよね?という再評価もちょこちょこ出てきたりしてるけども、元BLANKEY JET CITY、PONTIACやSHERBETSで活躍する浅井健一氏が立ち上げた新レーベル『FICK FILLY LABEL』からデビューしたThe Plashmentsは、その道を堂々と歩くバンドだろう。
【Review】The Plashments - KICKS AND RUSH - 『Roots Rock Media』
St. Vincent「Digital Witness」
いくら収録スタジオが砂漠の近くだからって、気晴らしに散歩しに出向いて偶然ヘビと遭遇したときの驚きを、「そうだ!曲に残そう!」ってひらめくミュージシャンがそう多くいるとは思えない。そんな体験を封じ込めた本作の音は、科学実験中に不慮の爆発でモジャモジャとしてしまった髪を丁寧に整えたようなヘアスタイルも含めて、アバンギャルドが服を着て歩いているような斜め上の思考回路を封じ込めている。まぁ詳しくはこちらで!
【Review】St. Vincent - St. Vincent - 『Roots Rock Media』
car10「I Don't Meet You」「暮らしの歌」
去年のクリスマスに51のミュージシャン26分というとんでもスプリット盤を出したレーベルSauna Coolから飛び出す足利出身の3人組バンド、このクソ音質っぽさにローファイを、ビーチボーイズなどが歌ったようなメロディラインにサーフポップを、がむしゃらに騒ぎ1分ほどで終わってしまうところにパンクを、それぞれに感じさせるバンド。時代錯誤過ぎて笑える、いいね。
Seun Kuti & Egypt 80「Black Woman」
前作セカンドアルバムもかっこよかったよ、でもこれもかなり良い。
ホーン隊とリズム隊の音がよく聞こえるようにマスタリングしたのかもしれない、それがゆえに力強さを増したように感じる。ロバート・グラスパーという現代ジャズの最先端にいる男がプロデューサーに就いたおかげだろうか、ベースとドラムの音が本作では主軸となってグイグイと先導していく。一番最後に収録されてる「Black Women」とか、最初の1分だけをブラインドリスニングしたらまんまジャズだぜ?、アフリカのアフロビートには聞こえないよ!。でも代わりに、各楽器のソロを取る時間と音同士のスキマがグンと少なくなって、バンドサウンドでドォーン!に終始してしまったきらいがある。まぁこんな小言も、今作の前では強い意味を成さないと思う。
ROTH BART BARON「小さな巨人」
ライブでミュージシャンが目の前にバッと出てきて演奏すると、見惚れる、ああこれはなにかの魔法かなにかなんだろうなって思いながら、自然と物販列に行ってCD買っている、そんな経験したことある人、いまこの記事読んでる中にもいると思います。最近僕にもそんな経験があって、それが彼らのライブを見た時です。Bon Iverにたとえていた人いたけど、個人的にはJeff Buckleyだと思う、声が震えているんじゃなく、声色そのものが震えているような歌声。この歌声、どう聴いても落ち着かない、でもその落ち着かなくさせるのは魔法なんだろうなって思えた時、もう天才なんだって思えた。
ロットバルトバロンの氷河期 (ROTH BART BARON'S “The Ice Age")
- アーティスト: ROTH BART BARON
- 出版社/メーカー: Felicity
- 発売日: 2014/04/16
- メディア: CD
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How To Dress Well「Words I Don't Remember」
チルウェイブ以降とかいうタームのせいで、ドリーム・ポップとかニューゲイザーとかウィッチハウスとかヴェイパーウェイブとかシーパンクとか、もう何やねんの区切りとか定義のよう分からん横文字そんな言葉キーボードに打ち込む以外に声帯震わせて波形つくらねぇだろぉ!?というくらいに乱立しまくった、DTM系ミュージックの潮流。その張本人になったWashed OutやToro Y Moiといった人は既にその枠組を抜けようと必死になっている。
そしてチルウェイブ以降に顔を出し、PBR&B(これ海外ウィキから引っ張ってきた)やローファイR&B、チルウェイブR&Bとも言われたこの人は新シングルで、上記2人よりも先にこの訳わからん言葉遊びの外側に脱出したようだ。この曲を聞いて思うのは、まずその自身の声へのエフェクト処理を前作よりも少なくし、肉声として強調していること。それはつまり、DTM的な思考によって引き起こされるサウンドのアイディア勝負からは離れ、誰にも似ることはないと証明されている「声そのもの」を用いた脱出方法。実は彼の来日ライブ行ったんだけど、彼めっちゃくちゃ歌いまくってんで、結構この流れ、策略など関係のない流れなのかもしれない。ああ、新作、楽しみになってきた。
DISORDER6 OP「幻術のクロスロード」
アニソンで今のところぶっちぎりで好きなのはこの人のこの作品でこの歌。
4分から5分の制限の中に、J-POPマナーな「AメロBメロサビCメロ大サビ」のレールを通らせ、エレクトロやエレクトロポップもメタルもバラードもぶち込んでいく職人芸が15曲。しかも全曲、アルバム曲とかカップリング曲の顔をセず、シングル曲のようにフックのある楽曲とくれば、もうド迫力すぎよ。
Mehliana (Brad Mehldau & Mark Guiliana)「Just Call Me Nige (Live)」
Don't Think,Feel It
ではでは、また。
くさの(@grassrainbow)