5/4,5 VIVA LA ROCK

こんにちは。おとべです。私のGWは、5月3日~5日にさいたまスーパーアリーナで開催されたVIVA LA ROCKでした。

雑誌「MUSICA」などを手掛ける音楽ライター・鹿野淳さんとディスクガレージによる都市型フェス。初日の感想ツイートなどを目にしつつ、大規模なフェスの初年度に問題はつき物だろうと腹をくくった上での2日目からの参加でしたが、個人的には断然過ごしやすく、既存のフェスとは異なるカラーのおもしろいフェスだと思いました。

エリアとして楽しかったのはVIVA LA GARDEN。けやき広場に準備された入場無料のスペースで、ライブやDJタイムもあれば埼玉グルメやフェス飯もあり、フットサルコートでボールを蹴る子ども達も、大きなイヌを連れて優雅に散歩中のおじさまもいるという、とてもフリーダムな一角。室内フェスですがご飯を食べにGARDENに出れば解放感を味わえてとても気持ちよかったです。3日間天候に恵まれたのも、このエリアには良かったことですね。

いわば音楽コミケであるオトミセは今後の展開に期待です。まばらに配置された出展者のテーブルと、観客があまり動線として利用しないエリアで、あの閑散とした状況は少し可哀想でありました……。あまりに人がいないので、見て回ろうにも気が引けてしまうくらいでした。ただ、いくつか課題がクリアされて本家コミケのように盛り上がったら絶対におもしろい企画ですよね。改善して続けてほしいです。

メインのSTAR STAGE、室内だけど陽の当たる VIVA! STAGE、アングラなライブハウスのような CAVE STAGE、けやき広場の GARDEN STAGE と雰囲気の異なるステージセッティングも良かったです。それぞれの位置関係と動線を把握してから動きやすくなった私は、数えたところ4日は11組、5日は12組も観ていました。その中から特に印象に残ったアクトについていくつか書きます。

ドレスコーズ

毛皮のマリーズから合わせても音源はほとんど聴いてこなかったしライブも初見でした。が!今まで観なかったことを後悔しましたね……。ボーカル志磨遼平の立ち居振る舞いと、それを淡々と支える楽器群。かっこよすぎました。長いことトライバルなビートを打ち続けるタームがあったのですが、演奏の確かさと志磨さんの魅せ方のおかげで飽きることのない気持ち良いダンスタイムを過ごせました。正直、独特の声ゆえにイロモノバンドと勘違いしていたのですが、とんでもなかったです。目も耳も釘付けでした。

クリープハイプ

これまでのいくつかの騒動を思うと、尾崎世界観はちょっと捻くれていて、ゆえにこのバンドは勘違いされやすく向かうところ敵だらけな印象なのです。しかしライブでは圧倒的に強いのだとあらためて思いました。私の好きな「NE-TAXI」は切ないコード感のせいかシングルになりませんでしたが、彼らのフェスアンセムになっていて、客席の光景を眺めるにつけて嬉しかったです。

the telephones

2日目のトリにしてこの日最も彼らの地元・埼玉、埼玉を開催地としたこのフェスへの愛をぶちまけていたのがテレフォンズ。アゲてアゲて、最後まで落とさないという彼ららしい流れの最後には、「We Love SAITAMA  the telephones × VIVA LA ROCK」と書かれた飛行船が客席上空を回遊するピースフルな一幕も。なんだか泣けました。素晴らしい祝祭ムードでした。

The fin.

ルーツが洋楽にあっても、それを日本人の感性に沿うように落とし込んで曲を生むアーティストが多いと思うのですが、The fin.はもう洋楽そのものです。日本人なのに。私が無知なもので「洋楽」と超ざっくりとしか言えず申し訳ないのですが、それでも何度か海外アーティストの生音を聴いたことはありまして。数少ないその体験で必ず受けてきた出音への衝撃と、全く同じものをThe fin.の演奏からも受けました。圧巻。

きのこ帝国

ライブは初見です。ボーカル佐藤さんの女声で引っ張る、幻想的であり、暗澹たる音楽性と、厚みのあるノイジーなサウンドに惹きつけられて音源は聴いていました。陰陽のどちらかといえば陰の成分が強いバンドですが、披露された新曲「東京」がそこに光を射すような一曲で素晴らしかった!《あなたに出会えたこの街の名は東京》というフレーズが心に残ります。

星野源

人懐っこいMCに、小躍りに、カツラ&グラサンに、「夢の外へ」の冒頭の歌詞を思い切り間違えるズッコケに、終始笑わせてもらった星野源。バラード「レコードノイズ」をアウトロまでしっとりゆっくりと聴かせたあと、その余韻をぶった切り、拍手の隙も与えず「地獄でなぜ悪い」のイントロのカオスを鳴らした、あの瞬間がとても星野源らしく思わずニヤッとしました。

サカナクション

サカナクションがフェスで大トリをやると、それまでのアクトを全部飲み込んで回収していっちゃうのです。それほどの全部乗せ、全部盛りな音と演出。エレクトロサウンドで客席をぐいぐい引っ張っていく「Ame(B) -SAKANATRIBE MIX-」は切に音源化希望です。「鹿野さんにとってのロックとはこのフェスなのかと。それに悔しいけど背中を押された気がする」というMCでも象徴されていた通り、とても感慨深げなステージでした。

 

初開催のフェスやイベントに出演するアーティストはどんな事を考えるものなのでしょうか。VIVA LA ROCKでは、ステージをこなしながらもよく客席を見渡しながら「あ、ここは大丈夫だ」とフェスへの信頼を高めていくような表情をするミュージシャンが多かったように思います。初年度からそんな柔らかい空気のある稀有なフェスに参加できた私は幸運でした。今年で盛り上がれる事がほぼ確約されたこのフェスに、来年からはより多くの観客が集まってくるのでしょう。初開催の良き空気のまま、さらに飛躍していってほしいフェスでした。 

 

 

おとべ(@tobe_msc

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