マンスリー・ベスト・トラック 5月号 その1

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マンスリー・ベスト・トラック、5月号です。こちらは前篇です。この企画は「その月に聴いた5曲を教え合う」という名の下、「今、自分がプッシュしたい5曲」を誰に頼まれるわけでもなく晒す、そんな音楽オタクの紹介欲を満たすためだけの企画です。嘘です。そこまで意地汚いものでもなくて、「その時、好きな曲5曲をみんなで教えあえたらおもしろいんじゃない?」くらいの気持ちではじめたのですが、意外と好評で前回に引き続き今回も15人集まりました。さすがに今回は8人ぐらいかなーと思ってのんびりやっていたのですが、みんな元気ですね。楽しそうで何よりです。

決まりは特になく、新旧、洋楽邦楽、ジャンル、性別、出身、好きな食べ物、ネットリテラシーの有無……などは一切問わず、好きに選んでいただいています。別に順位をつけるわけでもないですし、特定のジャンルに肩入れできるような力もないですし。気楽にやっているので、読む側も気張らずに眺めていただければ幸いです。7、8人分、計35〜40曲分の埋め込みを乗せているのでページが重いです。すみません。気長に楽しんで下さい。後篇もあります。

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ぴっち(@pitti2210

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アインシュタインズ「お願い、カミュ様。」

音楽好きが聴けば誰でもあのバンドのことが思い浮かぶはず。本人たちもわかっててその名前を付けているのだろうけど、だからといってその良さに抗えるわけじゃないのが音楽好きとして痛いところです。ただどんなに真似しても違うのが音楽のおもしろい部分。泣ける。アルバム欲しい。

Paul Heaton & Jacqui Abbott「D.I.Y」

Beautiful SouthのPaulとその2代目ボーカルのJacquiの約10年ぶりの共演……!と言いたいところだけど、そういう事情は知らず見つけてハマったクチです。こういうの、好きなのね。ちょっとジャズや他の音楽が混ざったロックというか。

小泉今日子中井貴一「T字路」

ドラマは観てません。「最高の離婚」さえ途中で頓挫しているくらい恋愛ドラマが苦手な人間なのですが、それでもこの曲はいいですね。CRAZY KEN BANDこと横山剣のソングライティングも神がかってるけど、鈴木正人のアレンジも凄い。それからキョンキョン、最近、無敵すぎ……。

Shiggy jr.「LISTEN TO THE MUSIC」

今思ったことだけど、これはEDMについての一つの解釈だと思う。EDMと言うよりむしろくるりの「ワンダーフォーゲル」のようにロック、ポップバンドによるテクノの解釈というのが正しいのかも。一見ポップなお祭り感があるけれど、音楽に対する切実な思いが泣ける。いけださんの声はすごくエモーショナルだと思う。

BUGY CRAXONE「なんとなく Be happy」

祝「夢チカ」6月エンディング決定!激情型のロック、パンク等の変遷を繰り返してきたブージーがたどり着いたストレートなロック。熱いロックなんだけど、どこか乾いていて、性格的にまっすぐなのがすごく北海道っぽい。くるりの『NIKKI』に近い手触りの傑作になる予感。前にも書いたけど、今年一番好きな曲です。

いろいろチェックしたけど、今月はJ-POP/ロックがよかったです。レキシ、TOKIOの新曲も良かったし、明日書くけどザ・チャレンジの曲もすごくよかった。あとここには入れなかったけど坂本慎太郎の新作は年間ベスト級の出来でした。6月も楽しみなリリースが満載。フェスシーズンを目前にアーティスト側も気合が入っているのかも。

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KV

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選びたい曲がいっぱいあったので、有名どころ限定でしぼってみました。豊作の5月だったと思います。

Savages「Fuckers」

彼女たちは前へと進み続けていく。その一歩からは確固たる意志の狼煙が立ち上る。それはB面の言わずもがなの名曲「Dream Baby Dream」カバーも物語っているだろう。唸る漆黒に嬉々として心が震える。その黒は獰猛さの影に優美をも湛えているのだから。

The Pains of Being Pure At Heart「Eurydice」

アノラック、C86、ニューウェーブネオアコ。そんな言葉がぱっとよぎるくらいにインディー愛を包み隠さず披露する彼らの曲にはいつもどこか気品が漂っている……。スミスを思い出さずにいられないキュートな「Kelly」、ふと体が踊りだす「Simple and Sure」など素敵で愛おしい曲が詰まった3rdからセレクト。

Grenier meets Archie Pelago「Tower Of Joined Hands」

話題のエレクトロ・ジャズ・グループから一曲。ストリングス、サックス、PCのトリオで、フロアを優雅に踊らせるだろうミニマル、コズミックな意匠は本当に素晴らしく、はっとさせられる。MvO TrioやNicolas Jaar、Owen Pallettが好きな方はマストだろう。Taylor McFerrin、Fatima、Little Dragonの新作と並んで、今クラブジャズには追い風が吹いているように感じる。

坂本慎太郎「スーパーカルト誕生」

誰もが死に絶えた未来にハワイセンターや温泉ホテルのCMだけ流れている……。それってvaporっぽくないかな?そんな世界に転送されてしまった、ただ一人のオーディエンスにとってこの音楽はまさにbachelor pad musicアンティル・ザ・デス。亡霊のマーティン・デニー・バンドをバックにかき氷食べてる気分。

clipping.「Work Work (Featuring Cocc Pistol Cree)」

月末ギリギリに出会ってしまった。SUB POPが契約した第三のヒップホップ・アーティストとなるclippng.が来月アルバムを出すとのこと。これは.....ほんと素晴らしい.....(感嘆)

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かんぞう(@canzou

canzouのblog

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米津玄師「アイネクライネ」

5月。おそらく一番再生したのはこの曲。東京メトロのCM曲にも採用されているので聞いたことある人もいらっしゃるかと。『YANKEE』のアルバムが本当に素晴らしくて、ここ最近どこに行くにもその1枚を聴いてます。

LEGO BIG MORL「RAINBOW」

これもGW中に見たのです。レゴ久々のシングル。「ショーミーレインボーアフターザレイン♪」ていうフレーズがとても耳に残っていて、5月感あるなーって。復活してよかったね。

tofubeats「ディスコの神様 feat.藤井隆

これはもういわずもがなってとこでしょう。みなさんが言葉にしてくれた通り!藤井隆のカリスマっぷりはんぱねぇですね!大好きだ!

the chef cooks me「ハローアンセム

the chef cooks meの1曲。今までライブ定番曲として演奏されていた「ハローアンセム」が、RECORD STORE DAYに合わせ7inchのアナログ版(DLコード付き)としてリリースされました。やっぱり僕はこのバンドが本当に好きで、曲を聴くとついにやにやしてしまう。ライブ観たいなぁ。

Aimer「StarRingChild

5月も29日になってこれを書いてるわけですが、まさかの滑り込みMBT入りです。この曲は皆さんご存知、現在公開中でもありますガンダムUC最終話のEDとしても採用されているAimerの歌ですが、とにかく物語と極限までにマッチしたその重厚さがたまらんのです。素晴らしいなぁ。声もいいし、今めちゃめちゃ聴いてます。

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かめ(@kame16g

日々のこと

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HOT HOT SEX「Everything Is Totally Up To Her」

今月多分一番聴いた『FREE THROW COMPILATION Vol.3』に収録された書き下ろしの新曲。心地よく体が揺れる曲とか音ってあるじゃないですか。ただ単純な楽器による音の響きじゃなくて、歌詞の英語の音の響き方が良い。揺れるんじゃなくてすこし跳ねたくなる。

さよならポニーテール「さよならポニーテール」

これはBiSの記事を書かなきゃ、書かなきゃといろんな曲を聴きかえしてたんです。BiSがこの曲をカバーしててですね(BiS「あの頃(BiS kyousyuku version)」 )、《誰もが大人になる 季節は巡り 離ればなれに旅立つ いつまでも手をふりつづけたよ》って言葉の並べ方いいなー、ってやつです。

YUKI「裸の太陽」

夏がきた。会社の最寄りの駅の階段を登って地上に出る。冷たい風の中、日差しは暑くて、「今日も暑いなあ」と頭によぎったシチュエーションにものすごく合った。

Awesome City Club「Lesson」

5月に何回かライブに足を運んだけど、とても魅力的なバンド。前に記事を書いた人もいるし、話題になってますね。音源としての流通はないけど、今月ひたすら聴いたバンドです。

Chvrches「Recover」

単純に声にやられた。強さ、繊細さ、甘さ、この一曲の中に全部ある。

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うめもと(@takkaaaan

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今月は実際ほとんど新譜を聴くって事をしなくって、とにかくtofubeatsばかり聴いてた1ヶ月でした。なので今回のマンスリーベストトラックは完全にtofubeats関連です。実際凄く聴きました。

KOJI1200「ブロウ ヤ マインド」

2010年代の名曲となった「水星」の元ネタです。これ「わりとテイトウワ、気を抜かずしっかり作ってるでしょ!」と言いたいくらい素晴らしいトラックにふざけたRAPが乗ってます。最高。

ラブリーサマーちゃん「水星(cover)」

2010年代の名曲となった「水星」の……ってもうわかってますよね。ごめんなさい。ラブリーサマーちゃんのセンシティブなカバーが心洗われます。

Avec Avec「NO.1(Remix)」

tofubeatsの中でも屈指の名曲をAvec AvecがRemixしてます。この人の楽曲は全ての音がハッキリバキバキ鳴ってる印象なんですけど、めちゃめちゃ聴きやすいです。凄く計算してるんだろうなと思います。

Avec Avec「おしえて」

MaltineRecordで知ったのですが、もうとにかくツボです。大好きです。

ラブリーサマーちゃん「今夜はブギーバッグ(cover)」

ラブリーサマーちゃんの魅力ってやっぱり声ですよね。なんていうんでしょう。僕らが想像する「普通の女の子」が歌ってる声なんじゃないかなと思うのです。この「普通」って実際現実には居ないんです。だから余計に好きなのかもしれません。

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showhey

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椎名林檎「青春の瞬き」

椎名林檎15周年企画として『逆輸入〜港湾局〜』が発売されました。 事変ファンとしては嬉しい解散ライブで歌ってたこの曲。冨田恵一のアレンジです。Mステまだ録画をチェックしてませんがこの「青春の瞬き」歌ったみたいですね。ライブ行きたかった……。

椎名林檎「NIPPON」

NHKのW杯のテーマ曲も椎名林檎!勢いのある感じが「自由へ道連れ」を連想しました。オリジナルアルバムもそのうちくるかなー。

サンタラ「好き」

現在放送中のアニメ「ピンポン」の湯浅監督のTVアニメ初監督作「ケモノヅメ」のED。今更見てみたら大人向けアニメで凄いおもしろかった。このけだるい感じのEDが「ケモノヅメ」の世界観を表していてピッタリ。

Dark Model「Judgment Day」

CAPTAIN FUNKことオオエタツヤのプロジェクトDark Modelの新作から。 映画音楽並みにシンフォニックなダンスミュージック。めっちゃ鋭い曲でカッコよすぎる。

RAC「Hollywood (feat. Penguin Prison)」

インディーロック系のアーティストのRemixを数多く手がけてる。RAC(Remix Artist Collective)の1stアルバムから。キャッチーなポップチューン!RACの曲は楽しげな曲が多くて好きです。

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わど(@wadledy

ちょうどいいサイズの世界

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きゃりーぱみゅぱみゅ「ファミリーパーティー

この曲が主題歌となった今年の劇場版クレヨンしんちゃんを映画館で見たのですが、最後にスタッフロールの場面で聴くこの曲の切なさといったら凄まじかったです。本編の哀愁がこの曲にまで雪崩れ込んできてました。

The Birthday 「くそったれの世界」

威圧感、高揚感、絶頂感、爽快感といったポジティブオーラ満載の硬派な漢らしいロックンロール。しかも激しくキャッチーで、これがダサいとかカッコイイとか判断しようとすることすら、なんかもうどうでもいい気にさせてくれる熱い曲。いや、間違いなくカッコイイけどね!

GLIM SPANKY「焦燥」

閃光ライオット予選でこの曲を聴いた際から、とんでもない貫禄を感じていました。今回でメジャーデビューとなり堂々たるアレンジで華やかにスケールアップしましたね。

pelican fanclub「heavens or poolland」

もう既にしっかりとした世界観をもつ期待のインディーポップバンドpelican fanclubです。軽快で浮遊感たっぷり。

限りなく透明な果実「カンパネルラ」

若手3ピースギターロックバンド・限りなく透明な果実が去年出した3rdデモ作品収録です。≪カンパネルラは鳴り止まぬ 等しく降り注いだ蒼い衝動 少年、理由なんて歌えぬかい? そこに意味を見い出せ!≫といった眩く勇ましい歌詞がエモーショナルに歌い上げられるサビが最高すぎます!

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じょんま(@jonma

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ぽわん−MV「かわいいっていわないと呪う」

今月初めてライブを見ましたが曲も歌もライブパフォーマンスも良かった!

CHAGE and ASKA「太陽と埃の中で」

今月の話題といえば!

BiS「FiNAL DANCE」

解散前ラストシングルです。解散ライブは7月8日横浜アリーナ

LUNA SEA「ROSIER」

結成25周年おめでとうございます!

Pa's Lam System「I'm Coming」

今月一番聴いてる曲がこれです。無料でダウンロードできます、ぜひ