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Captured Tracksを見逃すな!

コラム

ロマンティシズム溢れる感性、瑞々しくどこか脆い美しい旋律。そういう音が嫌いな人ってあまりいないはず。例えば80'sUKのニューウェーブ、例えばマイブラの鮮やかな音の洪水。それは現在も引き継がれていて、ベッドの中でチルウェイブの甘い海に一人沈み込むことや、日本でもThe Fin.やミツメ、THE NOVEMBERSに熱を上げる人たちがいるのもそういうことでしょう。

青く繊細、等身大で傷つきやすく、時には地面を蹴って駆け出し、時には夢見心地の世界。そんな音楽を体現するレーベルがあります。NY・ブルックリンのCaptured Tracks。インディーシーンを追っているならその名を知らぬ人はいない注目株です。もしレーベル名に覚えがなくても、所属しているのがマック・デマルコやワイルド・ナッシングと聞けばわかるはず。シンプルなロゴも特徴的だし、スタイリッシュで無駄のないウェブデザインにも惹かれるものがあります。

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設立は2008年と割と最近で、レーベルカラーに80's〜90's初頭のUKへの愛を掲げ(もちろんそれだけに留まりませんが)、Dum Dum Girlsなど人気バンドのシングルをコンスタントにリリース、インディー・ファンの信頼を着実に得ていきます。決定打となったのが2010年に出たWild Nothingの1stアルバム「Gemini」で、清涼感あふれる名曲「Summer Holiday」はアンセムとなり、影響力のあるPitchforkがBest New Musicに選んだことでさらに話題になりました。

以降、世界中のリスナーが動向を気にするCaptured Tracks。シューゲイザーをリイシューする企画Shoegazer Archivesも起動させてMedicine、Half Stringなど通好みなラインナップでファンの心を鷲掴み。それからも勢いは止まらず、DIIVやMac DeMarcoらを輩出し、ますますその名を轟かせているところです。

ここ日本にもファンの多いCaptured Tracksの音楽には、普段国内の音楽を追うのに精一杯で洋楽には手を出しずらいかな、と感じている人にもすんなり届きそうな柔軟性があり、改めて注目すべきレーベルと言いたいところ。今までに挙げたミュージシャンやキーワードに引っかかりを覚えた方は、ぜひチェックしてみて下さい。きっとお気に入りの音が見つかるはず。今回は所属するアーティストの作品から5曲選んでみました。

1. Wild Nothing「Summer Holiday」

2. Craft Spells「Breaking the Angle Against the Tide」

3. Heavenly Beat「Tradition」

4. DIIV「Doused」

5. Mac DeMarco「Passing Out The Pieces」

 

 

KV