渋谷系特集 #1「渋谷系はかっこいい」

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かっこいい音楽ってなんだろう?

人によってそれはロックだったり、テクノやヒップホップなのかもしれない。もしくはライブでの熱量溢れるパフォーマンス、他には姿勢や生き方にやられる時もあるだろう。ギターの1フレーズや1行の歌詞、もしくはその交差が衝撃を与えることもある。だから「かっこいい」というのは千差万別であり、かっこいい音楽が音楽の要素だけを指すとは限らない。そして「かっこいい」とは瞬間的なものでもあり、「かっこいい」がそのまま個性につながるとも限らない。

でもそれはともかくとして、渋谷系はかっこいい。知ってた?

そもそも「渋谷系」という単語だけだとどういう音楽を指しているのかがわからない。自分はこの特集を作りはじめた時、渋谷系が「おしゃれな音楽」だと思っていた。なぜならFlipper's Guitarやpizzicato fiveといった渋谷系を代表するアイコンがそうだったからだ。彼らの音楽は文句なくおしゃれだ。洗練されている。渋谷系とはおしゃれな音楽が集まった90年代初めのムーブメントだと思っていた。

しかし蓋を開けてみればそこには「かっこいい音楽」が山ほどあった。ジャンルは雑多でやたら多岐にわたり、日本人としてのDNAを持ち日本のマーケットで勝負しながら、日本のポップスのルールに縛られないアーティストが集っていた。

渋谷系はかっこいい。僕はそこからはじめようと思った。

 

 1. かっこいい渋谷系

そもそも渋谷系は「おしゃれ」「洋楽からの影響が強い」「歌謡化していない」この3つが大きな特徴だ。その中でも「おしゃれ」の要素が希薄で、洋楽からの影響が強く反映された結果、ただ「かっこいい」音楽として成立している渋谷系の音楽があった。僕はそういう音楽を見つけて、渋谷系を掘るのが一気に楽しくなった。

1-1. Salon Music「Who Just Can't Be Happy?」

吉田仁と竹中仁見の2人組ユニット。彼らが1995年に出したアルバム『M★A★S★H』収録の曲。ギターロックだね。オルタナグランジ、シューゲイズにも通じる感じ。最初に紹介するのがこれなので「本当に渋谷系の特集?」と思われそうだけど、小山田圭吾主宰の渋谷系を代表するレーベル・トラットリアからリリースされているので、紛うこと渋谷系なのです。

最初に聴いた時はひっくり返るくらい驚いた。つまり「渋谷系って甘くなくてもいいんだ」「ロックでもいいんだ」と思ったから。そもそも渋谷系は特定のジャンルのムーブメントではないので、多様なジャンルに手を伸ばしているのだけど、それでも「ロックもある!」というのは結構衝撃だった。

もう一つ、度肝を抜かれたのがこれ。

1-2. POiSON GiRL FRiEND「Hardly Ever Smile (Without You)」

ジャンル的にはアンビエント、音響系といったあたりなのかな?エレクトロニカ的というか。最初に聴いた時は川井憲次っぽいと思った。リオデジャネイロ出身のnorikoのソロプロジェクト、POiSON GiRL FRiENDSの1stアルバムのリード曲です。 

 個人的に元々こういう音楽が好きなのもあるけど、「こんな音楽が渋谷系に含まれるのか!」「こういう音楽をメジャーが作っていたのか!」という二重の意味でびっくり。ちなみにビクターから出ています。CMJK斎藤ネコなど今だとびっくりするくらい豪華なメンツが参加。メジャーレーベルでこういう作品を作れる時代だったんだね。

この2曲から言えることは「渋谷系はかっこいい」「渋谷系はジャンル的に多様」という2点です。フリッパーズとピチカートの印象が強すぎるから誤解されがちだけど、渋谷系はかっこいい音楽が集まったムーブメントなのだと思います。

 

 2. 渋谷系の多様性

渋谷系は一つのジャンルに端を発するムーブメントではありません。ロック、オルタナネオアコ、ディスコ、ヒップホップ、レゲエ、ジャズ、アシッドジャズ、ラウンジ、テクノなど、様々なジャンルの音楽が集まりました。

でもそれなら渋谷系というワードは何を意味しているのか。Wikipediaでは「渋谷の宇田川町界隈の外資系CDショップを半径数百メートルで流通する音楽を揶揄する形で名付けられた」と書かれている。つまり渋谷の一部界隈で異常なまでにセールスを記録する音楽が渋谷系で、それが「おしゃれ」とか「縦ノリではない」という形で浸透していったのだと思う。

というわけで、この項では渋谷系の多彩なジャンルの触れていきます。

2-1. Venus Peter「Every Planets Son」

Venus Peterは1990年「もっと明るい感じのネオアコをやろう」という形ではじまりました。他の渋谷系におけるネオアコのバンドと比べるとロック色が強い。グルーヴィな曲もあれば、サイケな曲もあり「ネオアコ」「渋谷系」という二代要素を兼ね備えながら、甘ったるさは皆無の「かっこいいロック」を鳴らすバンドだった。1994年、渋谷系のピークと同時に解散したものの、2006年に復活。そして今年8年ぶりに新作をリリースしたのだけど、それが困るぐらいかっこいい。

2-2. Spiral Life「GARDEN」

車谷浩司の音楽を最初に聴いたのは2008年のLaica Came Back。インディー・フォーク/エレクトロニカ的な一見柔らかでありながら心の底まで届きそうな深遠な印象を携えた音がひたすら心地良かった。90年代、彼はスパイラル・ライフで「自分たちが渋谷系であること」を否定し、高らかに爆音を鳴らしていた。オルタナグランジをJ-POP化しないまま鳴らすのは、オリジナルの物真似とも言えるけど、やはりかっこいいものはかっこいい。

2-3. 暴力温泉芸者「Fuck Off RRRecords, Bye Bye Noise Music」

ノイズ・ミュージック。正直な話、ノイズについては「あーノイズだなー」以上の感想がなくて、先日の「題名のない音楽会」における大友良英でさえ、「ノイズを語る大友さん自身」がおもしろかった。だから「そういうジャンルが渋谷系に入っちゃうんだ!」という驚きがありました。とはいえ中原昌也本人は「デス渋谷系」を名乗り一線を画していたけど。

2-4. かせきさいだぁ「じゃっ夏なんで」

渋谷系のヒップホップと言えばスチャダラパーが代表格だけど、今回はかせきさいだぁで。前述の2組も、かせきさいだぁや同時期に活躍したEAST END & YURIもそうだけど、90年代前半から中頃にかけての渋谷系界隈のヒップホップが一番かっこいい。「ラップが聴き取れる」「楽しい」「うるさくない」という意味で、90年代のラップは最強じゃないかな。それを受け継いだのがメロウな部分のリップであり、tofubeatsだと思う。

2-5. CHIEKO BEAUTY「だいじょーぶ」

フィッシュマンズがそうであったように、一時のレゲエ/ダブは渋谷系と呼応していた。CHIEKO BEAUTYはMUTE BEATこだま和文がプロデュース。彼女の1stアルバムを聴くと唱歌や童謡からの選曲に一瞬戸惑うものの、困ったことに最高なのね。むしろ「ダブで歌を歌うとこんな気持ちよくなれるの?」という意味で、オーソドックスなダブより下手したら革新的じゃ……というのは褒めすぎだけど、でもそのくらいよかったです。

2-6. GREAT3「玉突き」

今年リリースされたアルバムの評判がよく、実際MVを見ると鳥肌が立つくらいかっこいいけど、90年代はさすがに初々しいですね。オリジナリティが確立し、人生の渋みが凝縮された大人のグルーヴを鳴らす今の彼らも最高だけど、ファンクやディスコ、そしてこのメロウな若いころのGREAT3もすごくいい。まるでバート・バカラックの音楽のような至福感。こういうポップスを日本語で普通にやれてしまうGREAT3はやっぱり特別なバンドだと思う。

2-7. SUBLIMINAL CALM「かすかなしるし」

いとうせいこう藤原ヒロシの上質なAORユニット、といったところなのかな?ジャンルはよくわからないけど、とにかくずっと聴いていたくなる。そういう意味でアルバムは名盤中の名盤。「せいこうさんのマジな歌唱はちょっと無理がある」と書いてた人がいるけど、耳が腐っているとしか思えない。むしろ泣ける。号泣だよ。

2-8. ORIGINAL LOVE「The Rover」

渋谷系3大アーティストの一角ことオリジナル・ラヴ。今でこそ田島貴男のソロユニットだけど、結成時は4人のバンドだった。とにかく誤解されていて(そう見える)、去年のFNS歌謡祭でも某アイドルと「接吻」をデュエットさせられていたけど(でも名曲)、本当の田島貴男はヤバイんだよ!ファンク、ソウルの嵐。ベスト盤を聴くと100%勘違いするので、95年までのオリジナル・アルバムを聴くべし!

 

と、ここまで駆け足で、多様なジャンルの渋谷系のほんの一部を紹介してきたけど、今回は意図的に渋谷系的なネオアコとアシッドジャズを外していました。なぜなら渋谷系が「おしゃれな音楽」として認識されるためにこの2つのジャンルが重要だからです。というわけで次は渋谷系の本流とも言えるネオアコについて見ていきます。

 

3. ネオアコという渋谷系の本流

やはりネオアコ渋谷系の本流です。「渋谷系」という単語が叫ばれる前にフリッパーズ・ギターが活躍、そして解散し、その後に膨大なフォロワーが生まれました。そのことを考えるとフリッパーズネオアコの歴史こそが渋谷系の歴史だと思います。

ただネオアコというワードが一体何を指すのかについてはあまりよくわからないのね。先日のele-kingネオアコ特集はたぶん「ネオアコとはBen Wattだ!」というのが出発点で、それ自体は僕もBen Wattが好きなので全然文句はなかったけど、ネオアコが何を指すのかは全然わからなかった。多分、フォークとは別の形でのアコースティックな音楽を指しているのだと思うけど、でも曖昧だよね。

3-1. FLIPPER'S GUITAR「GOODBYE OUR PASTELS BADGE - さようならパステルズ・バッヂ -」

そもそもフリッパーズの2人は音楽オタクだから、パステルズだけを引用したわけではありません。「flipper's guitar 元ネタ」で検索をしたら丁寧に元ネタとの比較を並べたまとめ記事があるのでそちらを見たほうがわかりやすいけど、ただ膨大な音楽知識を持つこのユニットが、偶然か必然か、ネオアコを選んだことが渋谷系の流れを決めたのは間違いないです。

フリッパーズネオアコをやらなければ、渋谷系は生まれなかった。おしゃれな音楽とかっこいい音楽は断絶したままになったはず。

3-2. BRIDGE「Windy Afternoon」

BRIDGEはむしろカジヒデキが在籍したバンドとして有名だけど、多分渋谷系を「おしゃれ」「甘い」方面に持っていったという意味でBRIDGEの方が渋谷系ネオアコを代表するバンドだと思う。考えてみると後に2010年にカジヒデキリディムサウンターというユニットで作品を発表するわけだけど、相性が抜群なのは言うまでもない。

3-3. Cymbals「Highway Star,Speed Star

シンバルズの登場は1997年なので、渋谷系が終わりを1995年にするか1998年にするかでシンバルズの位置づけは変わるけど、それでもポスト渋谷系のバンドの一番手なのはかわりない。それにしてもこのフリッパーズやBRIDGEのネオアコの流れを5倍の強度で実現させてしまうかっこよさがたまらない。おしゃれなのに、すごくかっこいい!

 

結局ネオアコの定義は曖昧で読む人によっては「こんなのネオアコじゃねえ!」と言われそうだけど、それでもネオアコ渋谷系を代表するジャンルだと思います。ロキノン系におけるギターロック、10年代インディーにおけるシティ・ポップのように、一つの旗印になったのがネオアコではないだろうか。ネオアコ渋谷系の真ん中に位置して、ロックと他のジャンルをつなげていた。そんな感じがする。

 

4. おしゃれな渋谷系

先のネオアコの時点で渋谷系は十分におしゃれだったものの、渋谷系を「おしゃれな音楽」という印象を決定づけたのはピチカート・ファイブです。というか野宮真貴のファッションであり、小西康陽の音楽なのだと思う。

4-1. Pizzicato Five「Sweet Soul Revue」

ジャズ、ボサノヴァ、フレンチポップ、インディーロックなど様々な音楽の要素が適宜に用いられ、そして歌としてもしっかり成立していた。それなのにJ-POP/歌謡曲の範疇に当てはまらない。そういう意味で奇跡のような音楽だと思う。

また同時に渋谷系ネオアコやバンドサウンドとは別の道を歩み始める。それはアシッドハウスと呼ばれたり、後にハウスにも繋がるのだろうけど、要はラウンジ・ミュージック的な側面を備えつつあった。

4-2. TOWA TEI「I Want To Relax, Please!」

TOWA TEIといえば、坂本龍一のFMラジオ番組にデモテープを送ったエピソードからどうしてもテクノ界隈に絡めてしまいがち。でも音楽自体は華やかでおしゃれ。このあたりはピチカートの音楽性と重なるし、後の00年代半ばのハウスシーンの盛り上がりの先駆けにもなった。ちなみに実際にピチカートの2人も「Amai Seikatsu」に参加している。

4-3. ICE「BABY MAYBY」

アシッドジャズ/クラブミュージックとしては渋谷系は、今のバンド的価値観から見るとあまり新鮮な気持ちで聴くことができないかもしれない。ただシンセの音色、ファンク/ティスコ的なギターのカッティングはおしゃれでかっこいい。こういうフロアミュージックは、ダブステップ系のEDMブームで絶滅状態になったものの、今思うとAvec Avecの「おしえて」のような形で復活しつつあるのかもしれない。

 

渋谷系のおしゃれな面が強く打ち出されたクラブ/フロアミュージックの流れは00年代初めのR&Bブーム、もしくは00年代半ばのハウスシーンの盛り上がりにつながったのだと思います。渋谷系が「バンドブーム」に対する「洋楽ロックからの引用」にとどまらない盛り上がりを見せたのは、おしゃれな音楽と結びついたからだと思う。

 

5. J-POPになった渋谷系

渋谷系終了後、小西康陽をはじめとした渋谷系の職人たちがJ-POPの分野でサウンドプロデュース等で活躍したことは僕らにとってはごく当たり前の事実だ。しかし終了後どころか同時並行で彼らは仕事をしていた。小西さんだけではなく、小山田圭吾小沢健二田島貴男藤原ヒロシテイ・トウワ片寄明人など、自分の音楽とは別に楽曲提供を行っていた。渋谷系はJ-POPからも魅力的に映ったのだろう。それは今のロキノン系のバンドもそうだけど、ムーブメントが大きくなることで、お茶の間にまで届く現象は今も昔も変わらない。

5-1. Koizumix Production「東京ディスコナイト」

キョンキョンは今でもキレイだし普通にかわいいけど、90年代の写真を見るとそれこそ能年玲奈級のかわいさ。つくづくこの2人は親子だよね。役の上で。Koizumix Productionは渋谷系界隈の人と作っていた頃の名義。とはいえ、この曲の作曲が信藤三雄だと知った時はさすがに吹いた。アレンジは安定の小西康陽

5-2. 夏木マリ「いちばん好きなもの」

小西康陽八代亜紀和田アキ子と仕事をする時は、明らかにそのジャンルの「本格」を意識したサウンドを作る。その先駆けとなったのが夏木マリ。ただなんていうか、音楽的なセンスの良さとかおしゃれさとかはあくまで匂い程度に止めて、むしろアーティスト本人の魅力を最大限引き出すのが小西さんの本当にすごいところだと思う。

5-3. SPANK HAPPY「鉄の馬と女」

SPANK HAPPY菊地成孔のポップユニットで、渋谷系のJ-POP展開の話とは少し違う。ただ菊地成孔がやりたかったことは、ポップスとしての渋谷系の解析と応用で、例えばジャズをポップス的に展開させることは考えていなかった気がする。渋谷系という材料で遊びながら、違う高みにたどり着いちゃった感じ。とにかく破格。

 

6. 渋谷系の終わり

渋谷系の終わりには諸説あり、「オリジナル・ラブ田島貴男のソロになった時(1995)」「ピチカート・ファイヴから高浪慶太郎が脱退(1994)」「Venus Peterラブ・タンバリンズ、BRIDGEの解散」などが崩壊の象徴とされている。また柴那典さんは当時を知る人間として1998年を渋谷系の終わりだったとブログに綴っていた。

渋谷系”が終わったのは、98年だった。

渋谷系”を殺したのは誰か? それはCoccoであり、椎名林檎であり、MISIAであり、宇多田ヒカルだった。

日々の音色とことば: - 花澤香菜『claire』と「“渋谷系”を終わらせたのは誰か?」という話 2013-2-25)

きっとその通りなのだろうし、それに反論する気はないです。

ただ自分には、そもそも渋谷系は終わることが運命づけられていたように思えるのね。

もちろん、どんなムーブメントにも終わりはある。僕が音楽を聴き始めた頃に沸き起こったビジュアル系ブームはとうの昔に終わったし、今のロキノン系ブーム、フェスバブル、アイドル戦国時代(死語?)もいずれ終わるだろう。そういう意味では渋谷系も同じです。

しかしそもそも渋谷系は進化や発展を否定したムーブメントだったのではないのだろうか。洋楽や古いレコードからの影響を消化し、変にいじることなく自分たちがかっこいいと感じるそのままの形で音楽にする。J-POPや歌謡曲といった日本の風土に馴染む形にいじるのではなく、海の向こうで完成したジャンルの音楽をそのままの形で展開する。いわばジャンルの一番美しい部分だけを拾い上げたムーブメントだった。

そういう種類の音楽は長く続かない。モチーフは使い古される。だから多くのバンドは解散の道を歩み、渋谷系の職人たちはJ-POPなどの別のフィールドで活躍するようになった。華やかなパーティが終わり現実の世界へ戻ることを余儀なくされたのだと思う。そこには「放浪の日々を終え、27CLUBを卒業し、生や継続を肯定する」ロックとは真逆の価値観をあった。

だから渋谷系は再生しない。再生と同時に損なわれてしまうから。

 

7. 渋谷系は楽しい/かっこいい

結論というほどのものではないけれど、この特集を作る上で僕が感じたのは「渋谷系は楽しい」ということだった。渋谷系は楽しい。それ以前は渋谷系はおしゃれな音楽だと思っていた。だから僕とは無関係だと思っていたし、ハマったことはなかった。

でも今回の特集でいろんな資料を読み、たくさんの音楽を聴き、アートに触れたのだけど、それがすごく楽しかった。渋谷系はおしゃれなだけではなく、かっこよくておもしろい。それぞれの作品に独立した美しさがある。あの時代の空気感も込められている。今聴いても楽しい。サウンドの流行り廃りはあるけど、音楽自体の魅力は少しも損なわれていない。それどころか数年で終わったムーブメントが今でも輝きを放っている。渋谷系を継承する人がたくさんいる。

渋谷系がこの後、どういう道を辿り、まったく違う形で再生を遂げたのか。それはまた別の記事で。

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