2014年上半期ベスト#1(ぴっち)

ベストアルバム(新譜)

15. Every Little Thing『FUN-FARE』

f:id:ongakudaisukiclub:20140703233217j:plain

全曲ポップでありながら、今までのELTの方程式だった歌唱法を徹底的に分解しているのがすばらしい。やっぱりもっちー、歌うまくなったよ。ソロで仕事した人をどんどん招いて、そしてもっともっと自由度の高いユニットになってほしい。そして多分、ROCK IN JAPANでもきっと伊藤一朗さんが湧かせてくれるのだと思う。実はあの人がELTの支柱なのだと、この間ライブを観ている時に思った。

 

14. 小沢健二『我ら、時 通常盤』

f:id:ongakudaisukiclub:20140408234450j:plain

やはり月日の経過が残酷で、若さを頼りにしたあの伸びやかな歌声は失われてしまったというのが正直なところ。でも楽曲は以前にも増して輝きを増し、そして若さとは引き換えに「続ける」決意を思わせる太い歌声がやたらエモーショナルで、これまた涙を誘う。失われるものだけじゃない。今のこの時に本気で向き合う事がなによりも大切なのだろう。

 

13. Rodina『Home』

f:id:ongakudaisukiclub:20140703233015j:plain

Rodina『Home』 : pitti blog

FULLSIZE STREAMING 

 

12. Clap Your Hands Say Yeah『Only Run』

f:id:ongakudaisukiclub:20140527103845j:plain

 

11. GREAT3『愛の関係』

f:id:ongakudaisukiclub:20140611110816j:plain

 

10. 小谷美紗子『us』

f:id:ongakudaisukiclub:20140703231531j:plain

小谷美紗子『us』 : pitti blog

 

9. Little Dragon『Nabuma Rubberband』

f:id:ongakudaisukiclub:20140521123651j:plain

FULLSIZE STREAMING

 

8. the HIATUSKeeper Of The Flame』

f:id:ongakudaisukiclub:20140516221723j:plain

the HIATUS『Keeper Of The Flame』 - 音楽だいすきクラブ

 

7. 後藤まりこ『m@u』

f:id:ongakudaisukiclub:20140703231933j:plain

後藤まりこ劇場を見せられているような。ノスタルジー、衝動、愛、喪失、人生賛歌、すべてが詰まっている。それらがぐちゃぐちゃに混ざり合っているけど、それこそが後藤まりこというか、そもそも整わないことこそが彼女なのだと思う。聴いていると自分の人生までもがぐちゃぐちゃであるように思えてくるし、それを肯定されているような気にもなってくるんだけど、言うまでもなくそれはこの音楽が鳴り響いている時だけ。だからずっと聴いていたくなる。

 

6. may.e『REMINDER』

f:id:ongakudaisukiclub:20140513002527j:plain

may.e『REMINDER』 - 音楽だいすきクラブ

FULLSIZE STREAMING

 

5. How to Dress Well『“What Is This Heart?”』

f:id:ongakudaisukiclub:20140703231923j:plain

 

4. スカート『サイダーの庭』

f:id:ongakudaisukiclub:20140609092307j:plain

会ったこともないし、ライブを観たことがあるわけでもないけど、どうも澤部さんは時折人殺しみたいな目をしている。その激しさが僕は安心させてくれる。歌は甘いし、曲もポップだし、どことなくおしゃれに見える。だけど一皮剥くと野獣のような衝動があって「ああ、みんな一緒なのかも」そんな安心感があるというか。今回のアルバムは以前聴いた『ストーリー』よりも穏やかでまとまりがいいんだけど、なんか異常なくらいしみじみとよかった。

 

3. BUGY CRAXONEナポリタン・レモネード・ウィー アー ハッピー』

f:id:ongakudaisukiclub:20140526102115j:plain

BUGY CRAXONE、復帰後3作目にしてパンクへの帰還。ここでの「パンク」は「自分自身を貫く」「闘争を恐れない」ということを意味します。とはいえこれまでずっと戦っていたし、いくらポップ寄りとはいえ純然たるロックバンドだったけど、これほどヒリヒリとした熱さを持つブージーは久しぶり。どんどん研ぎ澄まされていて、でも昔よりも人懐っこくて、そしてどこかドラマティックでいい感じ。普通でかっこいい。

 

2. 坂本慎太郎『ナマで踊ろう』

f:id:ongakudaisukiclub:20140618231606j:plain

坂本慎太郎『ナマで踊ろう』 - 音楽だいすきクラブ

 

1. 銀杏BOYZ『光のなかに立っていてね』

f:id:ongakudaisukiclub:20140606201602j:plain

銀杏BOYZ『光のなかに立っていてね』 : pitti blog

 

そもそも上半期ベストは「マンスリーベストトラック」形式で適当に発表して、それでお茶を濁して終わろうと思っていたのね。「だって下半期ベストはやらないじゃん!」と思ったから。でも年末になったら年始めの記憶は薄れるし、みんなが何聴いているのか知りたいので自由に書ける形式にしました。

特集の影響で、新譜より昔の作品のほうが聴いていたけど、とりあえず15作品選びました。なんか「みんながこれを聴くべき!」「聴いたほうがいい!」という意見はさらさら無くて、ただ楽しかった作品ばかりです。8位まではだいたい同率です。まだ聴き足りないから、これからも聴くよ。

おまけとして「ベストトラック」「旧譜」「新作映画」「旧作・その他映画ベスト」も作りました。画像を貼る気力がないので割愛しますが、どれもよかったです。

 

ベストトラック

10. 魅起法則「SOKUBAKU」

9. Benbrick「Forever Holding On」

8. TOKIO「LOVE, HOLIDAY.」

7. 岡村靖幸×小出祐介「愛はおしゃれじゃない」

6. やくしまるえつこ「X次元へようこそ」

5. Metronomy「Love Letter」

4. Shiggy Jr.「LISTEN TO THE MUSIC」

3. EGO-WRAPPIN「サニーサイドメロディー」

2. 椎名林檎「NIPPON」

1. BUGY CRAXONE「なんとなく Be happy」

 

ベストアルバム(旧譜)

10. SPANK HAPPYFreak Smile』(1995)

9. Slow Beach『Lover Lover』(2013)

8. 高橋徹也夜に生きるもの』(1998)

7. 空気公団『春愁秋思』(2011)

6. Oneohtrix Point Never『R Plus Seven』(2013)

5. Milton Banana Trio『Milton Banana Trio』(1965)

4. Ann Sally『Voyage』(2001)

3. James Blake『Overgrown』(2013)

2. EGO-WRAPPIN'『His Choice of Shoes Is Ill!』(1999)

1. 和田アキ子フリー・ソウル 和田アキ子』(2004)

 

映画(新作)

5. 堤幸彦トリック劇場版 ラストステージ

4. スパイク・ジョーンズher/世界でひとつの彼女

3. ジャン=マルク・ヴァレ「ダラス・バイヤーズ・クラブ」

2. ウェス・アンダーソングランド・ブダペスト・ホテル

1. カンパニー松尾「テレクラキャノンボール2013」

 

映画(旧作、その他)

5. 原恵一クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」(2001)

4. 押井守機動警察パトレイバー 2 the Movie」(1993)

3. リチャード・リンクレイタービフォア・サンセット」(2004)

2. ラージクマール・ヒラーニ「きっと、うまくいく」(2009)

1. 大根仁リバースエッジ 大川端探偵社 FILE.03 ある結婚」(2014)

 

 

ぴっち(@pitti2210