豊作祭りだった2014年上半期。相変わらずワッツインっぽいメジャーどころのセレクトですが笑、それもそれでまたよしといまの自分のモードを開き直っています。まずはアルバム。順位は下半期、というか年間ベストのときにつけられたらと思い今回は省略してます。優柔不断なもので。
ベストアルバム(順不同)
BUMP OF CHICKEN『RAY』
Base Ball Bear『二十九歳』
cinema staff『Drums, Bass, 2 (to) Guitars』
テゴマス『テゴマスの青春』
Lana Del Rey『Ultraviolence』
She Her Her Hers『Stereochrome』
オワリカラ『サイハテ・ソングス』
THE BACK HORN『暁のファンファーレ』
ROTH BART BARON『ロットバルトバロンの氷河期』
ふくろうず『マジックモーメント』
次点
back number『ラブストーリー』
indigo la end『あの街レコード』
印象派『(not) NUCLEAR LOVE (or affection) ※かくれんぼ』
次点が多いですね。でも後悔したくないのでとりあえず置いておきます。なんせ選びきれないほど豊作でした。
上半期のいちばんの衝撃はBUMP OF CHICKEN「ray」の歌詞。生きる意味や信念や孤独をテーマにしていたはずのあの藤くんが、起伏の飛んだメロディに乗せて《生きるのは最高だ》と歌う日が来るなんて…!「ダイヤモンド」からゆるやかに追っているファンとしては本当に衝撃でした。そういえば『RAY』に関してとくにインタビューなど読まなかったんだけど、雑誌の人とかどういう反応だったんだろう。ファンの方にはぜひオススメの記事などあれば教えてください。
力作だなと感じたのは、進化を超えて別人に生まれ変わったかのような、けれど限りなく素の藤原基央をさらけ出してくれたBUMP OF CHICKENの『RAY』と、「普通」をぐるぐる回っているうちに苦しくなるけどラストの「カナリヤ」で光が射し込むBase Ball Bearの『二十九歳』。ひたすら聴きまくったのは激情と静寂を緩やかに行き来する、cinema staffの『Drums, Bass, 2 (to) Guitars』。春に聴きまくったのは可愛いだけではない実力派ポップボーカルユニットであることを示した、テゴマスの『テゴマスの青春』。夏に聴きまくりたいのはキラキラポップに乗る内田さんの伸びやかなボーカルが気持ちよすぎる、ふくろうずの『マジックモーメント』でしょうか。
下半期はきゃりーぱみゅぱみゅやUNISON SQUARE GARDEN、FoZZtoneのリリースが決まっているので、上半期に続く豊作の予感にすでにわくわくしています。音楽は聴く前からすでに楽しいよね。
続いては記録がてら上半期に観て印象的だったライブ4本についてです。 比較的ベテランのライブによく行きました。上半期も楽しみなフェスやライブがいっぱい!
ベストライブ(順不同)
3/20 L’Arc-en-Ciel@国立競技場
ベストパフォーマンス「Blame」
ノーマークだった20年前の名曲を演奏されたとき、その景色の風の色や揺れ動きひとつひとつの挙動に、心までじわり動かされました。とにかくくすぶっていた感情が解放された。
8万人を収容した国立競技場でのライブ1日め。現実には寒さに、ブログでは衣装に散々文句を足れましたが、思い返すと2日めのライブビューイング用のねこかぶったラルクよりも1日めの多少ラフなラルクのほうが良かったような、、と思い出補正に磨きがかかっています。ポンチョをかぶってプロジェクションマッピングのスクリーンになったことや、ザイロバンドを腕につけて制御された光の波の一部になれたことも嬉しい思い出です。8月リリースの新曲「EVERLASTING」が初お披露目されたライブ。秋には映像が発売されます。もちろん買う。
ベストパフォーマンス「アナザーワールド」
同じくノーマークだった名曲。アンコールのラストに演奏されて、なんと沁み入ることか、、と数日引きずるほど心を鷲掴みにされた。
<IN A LIFETIME>企画。15年前にリリースされ、GRAPEVINE史上最もセールスの良かったアルバム『Lifetime』の再現ライブ。前半がLifetime、後半が「どうせLifetimeしか聴いてへんのやろ!ええい聴け!ばかもん!(意訳)」というセットリスト。前半も後半もおなかいっぱい!『Lifetime』では「25」と「大人(NOBODY NOBODY)」、なにより「望みの彼方」が好きです。でももうとにかく最後の「アナザーワールド」がずるすぎて記憶のほとんどが「アナザーワールド」なんだけどね!だから全体を思い出すという意味でもM-ON!の映像放送は必ず観ます。
5/25 エレファントカシマシ@新木場若洲公園メトロックフェスティバル
ベストパフォーマンス「戦う男」
なんだろう、宮本氏の力強さに後押しされ、いままででいちばん我を忘れるぐらいにテンションが上がってしまい、とにかくステージに向かって拳を突き上げていました。
わたしにとって病み上がりのフェスだったので、期待もそこそこに省エネで楽しむつもりだったのに、3曲めに「ロックフェスっぽい曲を」ということで「戦う男」!!!そこからあっという間に惚れ惚れしてるうちにステージが終わった。圧巻だった。手放しで褒めるしかできないほどに最高に素晴らしかった。ベースを奪ってベースソロ弾いたり、石くんの髪をぐりんぐりん引っ張り回したり、パイプ椅子の上に経って歌ったり、自由な宮本氏も健在。こちらも夏にM-ON!で放送予定。
ベストパフォーマンス「冷静と情熱のあいだ」
ダンサーをつかって演出したステージの世界観がものすごく濃密でびっくりした。光と影と歌に、動とストーリーをプラスすることの成功例。
すれ違う男女の歌といえば彼女のステレオタイプなイメージそのものだろうけど、ステージングの中身はその軽薄なイメージとはほど遠いほど、若干オカルティックで奇妙なのにキッチュで繊細。歌唱力には(じつは)定評のある彼女だけれど、「LOVELAND」はまさに歌の力だけで感動させられた。ダンサーコーナーやゲスト出演もおなかいっぱいになるほど盛りだくさんで、改めて彼女のサービス精神の高さを感じられました。全編通していいもの見せてもらったなと思えるライブでした。
やや(@mewmewl7)