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7/19,20 KESEN ROCK FESTIVAL'14

今年も夏フェスのシーズンがやってきましたね。近年「フェス」の概念はそれほどの音楽オタクではない層にも普及して、個人の捉え方次第で形を変えるものとなり、今年はこんな曲も生まれたりしました。

SHISHAMO「君と夏フェス」

「フェス、行きませんか!」なんてCMもありました。そんな風潮に乗じたのか抗ったのか、毎年雨模様のKESEN ROCK FES 公式さんが一言。

「こんなKESENが大好きだ!」ということで、岩手は気仙郡住田町の種山で開催されたKESEN ROCK FESTIVALに行ってきました。2日目のみの参加でしたが、3年連続3度目の参加です。田舎の夏休みフェスと自称する通り、一度訪れれば「ただいま!」を言いに毎年戻ってきたくなるような、そして実行委員のみなさんも「おかえり!」と言わんばかりの出迎えをしてくれる、山の奥の素敵フェスです。まあ、「ただいま」と言ったって、私も岩手の人間。そもそも田舎で暮らしているのですけど。田舎へ行くのね、ここも田舎なのに。

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さてこちらはメインステージ。ケセンの実行委員会は地元有志の方々で構成されているので、音楽と直接的には 関わりのない仕事をそれぞれにされています。その中で建設業を担っている方とそのお母様(72歳!)が、なんと2ヶ月ほどかけてこのステージを作り上げるんです。手作りにも程がある!ってぐらいゼロからなんでも作ってしまうケセン。会場には木製ベンチ、喫煙所のたばこモニュメント、トイレや禁止事項のユニークな表示などなど、なんでもお手製で準備してあります。

小さく写っていますが、ステージ上手側にある"めくり"でアーティスト名を紹介します。これがお客さんも参加できるちょっとしたイベントとして定着しました。事前に公式ツイッターにて、好きなアーティスト名を書いてもらった用紙を募集。1枚がめくりに採用され、採用されなかった用紙もアーティストにプレゼントされるそうです。昨年のASPARAGUSのめくりは、文字ではなく1本のアスパラガスの上手な絵でした。フェスが愉快なら観客も愉快な人たちばかりですよ。本当に。

当日はイベントステージにて“めくりジャンケン”が行われ、勝者はミュージシャンとともにメインステージに上がってめくりをめくることができます。今年はASPARAGUSの皆さんとジャンケン。なんだか昨年からやたらとASPARAGUSが活躍するフェスだなって印象が。

それから、フェスでは決まってミュージシャンが登場する際のジングルがありますよね。ケセンのはこちら。

この最初に流れるやつ、東北新幹線発車メロディーです。これで盛り上がるの?盛り上がっちゃうのがケセンです。遠方から新幹線でいらっしゃったお客様はきっと、これを聞いてケセンブルーに襲われながらの帰宅になることでしょう。

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メインステージ転換中のイベントステージの一幕。写真中央は大船渡市のゆるキャラ“おおふなトン”です。頭にツバキ、おなかにサンマ、転んでも再び立ち上がる達磨フォルム。そしてなかなか踊れます。マイケル・ジャクソンに乗せてムーンウォークをキメていました。この日のベストアクトです。嘘です、すみません。

陸前高田市の“たかたのゆめちゃん”は「ゆめちゃん体操」を披露していました。最近のゆるキャラさんたちはダンスもできないといけないんだな、大変だなと思いました。

地域に根差したフェス飯もたくさんあります。住田町の鶏ハラミ、海産物たっぷりの吉浜ラーメン、割烹着姿のお母さんたち=「ひっつみシスターズ」が作るひっつみ。どれも絶品、ケセンではマストなごはんです。ちなみに「ひっつみシスターズ」は、BRAHMANのステージ中に拳を振り上げて楽しそうにしている姿がよく目撃されます。

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会場の真ん中あたりにある、書き込みのできるフラッグ。ケセンさんヘルメットがちょこんと置かれていました。「ケセンさん」とは“種山の妖精”で、公式ツイッターに「ヽ(・∀・)ノふがー」の姿で登場します。朝は実行委員の方なのかボランティアの方なのかがこのヘルメットを被って車両誘導していらっしゃったのですが、いつの間にかここに。以降、参加者がこれを被ってここで写真を撮るという、撮影スポットと化していました。

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毎年じーんときてしまう、トイレでのごあいさつ'14年版。ケセンの仮設トイレは他のどのフェスよりもキレイなのではないかと!雨が降ると足元どろどろ田植えフェスになる会場ですので、その泥がついてしまうのは仕方なしにしても、これを読んでも分かる通りトイレ担当の皆さんのホスピタリティが素晴らしいです。千葉さんはトイレの神様だ(昨年は白幡さんでした)。

ということで写真に撮った景色を中心にお伝えしましたが、メインのステージアクトの話をしないという骨抜きレポになってしまいすみません……。メインの裏側も楽しいのがフェスである、ということで勘弁してください。もちろんこんな風景の中心で音楽が鳴っているからこそ幸せで愉しい場所なのです。一日ずっと雨でしたが、熱いステージングに泥だらけのサーファーが続出。そこまではしない私でもレインブーツを積極的に汚しにいくぐらいにははしゃいで楽しみました。良い気候条件が整わない環境が逆に、作り手の温かみやロックの心強さを教えてくれるフェスだと思います。

もうひとつ。ケセンの会場は携帯の電波がほとんど入りません。そのぶん、と言うべきでしょうか、事前・事後ともTwitterを中心にして盛り上がり続けるフェスでもあります。ケセン未体験の方もぜひ#KRF14を覗いてみてください。きっと行ってみたくなるはず。私は来年も「ただいま!」を言いに帰ります。

 

 

おとべ(@tobe_msc