マンスリー・ベスト・トラック 7月号

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7月のマンスリー・ベスト・トラックです。僕も直前までこの恒例の記事のことをすっかり忘れていたし、暑くてそれどころじゃなかったというのが正直なところですが、8人も参加していただけました。意外。みんなまじめ。いや、全然義務でもなんでも無く、楽しみでやっている企画なので、「ダルいから来月ね」をむしろ奨励しているくらいなのですが、本当にまじめですね。今月もフェスとかでみんなブログどころじゃないと思うし、僕もそうなので8月はのんびりやろうと思うのでよろしくお願いします。いつも同様、ページが重いのでのんびり見て下さいね。(ぴっち)

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ぴっち(@pitti2210

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7月は暑くて頭が沸きっぱなしでした。みんなそうじゃない?

Basement Jaxx「Never Say Never ft. ETML」

なんて間抜けなMVなんだ。ベースメント・ジャックスが馬鹿なのは前からわかっていたことだけど、まさかここまでとは……。とはいえ曲そのものは凄くクール。2009年の「Raindrops」よりまとまった印象だけど、どこかズレてる。でもそれがいい。

カジヒデキ「灼熱少女 / TROPICAL GIRL」

カジヒデキ+サマーソング+ファンカラティーナ」この構図が決まった時点で間違いないよね。まったく47のオッサンが何をやってるんだ?と思わなくもないけど。でもこのギターのカッティングには抗えないっす。インディーポップのみなさま、これが貴方たちの未来だよ。悪くないよね。アルバム気になる。

lyrical schoolFRESH!!!」

久しぶりのリリスク×tofubeats。永遠に輝き続けるであろうサマーチューンの誕生です。Dragon Ashの「Summer Tribe」やKREVAの「イッサイガッサイ」、リップの「楽園ベイベー」を更新するのがまさかアイドルだとは……と思うのは偏見ですね。眩しすぎる。インストもおすすめ。

Cloud Nothings「Psychic Trauma」

『Attack On Memory』の時はよくわからなかったけど、最近じわじわとその魅力にヤラれてる。ロックなんて滅茶苦茶になりたいから聴くんだ。古来からのロック観を着実にアップデートしているんだけど、MVだとわりと普通の人なのね。普通の人がすごい音を出す時代。

Sharon Van Etten「Our Love」

ブルックリンのシンガーソングライター、シャロン・ヴァン・エッテン。7月はこの人のアルバムばかり聴いてた。作曲やアレンジ、歌詞の世界観、どれも好きだけど、最近、歌がいいのだと思い始めている。重すぎず軽すぎず。まっすぐに、誠実なまでに自分と向き合ってる。

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かんぞう(@canzou

canzouのblog

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Shiggy Jr.「LISTEN TO THE MUSIC」

POP×POP=超POP!純度120%のキラキラでノリノリなビートが本当に素晴らしい!たまらんですなぁ。ボーカルのいけださんの声も◎。収録されてるre:mix版も素敵だし、他の曲もこれに勝るとも劣らぬ良曲揃い。こりゃ年イチきたでー!!

Czecho No Republic「No Way」

ちぇこのーりぱぶりっくの新譜『MANTLE』からのリードトラック。再生回数だけでいったら、7月ぶっちぎりの1位!アルバムも本当に素晴らしいですよ。時にメロディアスで、またあるときはダンサブル。そしてメランコリックかと思いきや落としどころはしっかりロックと、もう最強最高。これも年イチきたでー!!

TK from 凛として時雨「unravel」

7月より始まったアニメ『東京喰種』のオープニング。元々贔屓にしてた漫画だったのでアニメ化で喜んでたら、なんとOPがこれ。相変わらず聴いただけで身震いするような切れ味鋭いサウンド。思わず背筋がゾクっとするよ。

People In The Box「聖者たち」

こちらは『東京喰種』のED。このMVは2曲繋がってるんですけど、後ろの曲です。歌詞読んでるとやっぱり原作のために書き下ろしたのかな?って感じも。いい曲。

Arcade Fire「Wake UP」

だから羨ましくないって何回言ったらわかってくれるんですか?別に大自然に囲まれた山の中みんなでこれきいて「おーおーおー♪」って叫びたいとか、そういうの全然思ってませんから。全然ね……このやろぉぉー!!

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わど(@wadledy

ちょうどいいサイズの世界

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LLLL「Assume」

優雅で可憐なファンタジーのようで、甘すぎずに冷静なトリップ感を提供してくれるポップソング。

野崎りこん「ほろろ feat.髙本りな,アーバン或るPecori」

動画は12分14秒あたりからの曲。上半期ベストにも滑り込んだ、野崎りこん『コンプレックスEP』より。ポエトリー寄りな野崎りこんのラップは人を選ぶところがあるかもしれませんが、こういったフロウを駆使してここまでキャッチーに彩る曲はなかなか無いのではないのでしょうな。アーバン或るPecoriの存在感も素晴らしくって、ヒットチャートで流れるような華のあるキラーチューンという雰囲気。野崎りこんの描写するノスタルジーは格別すぎる。

Poet-type.M「Umetatechi(PtMver)Live at Club251 20140629」

先月に引き続き、Poet-type.Mのサウンドクラウドから。門田匡陽のソロ曲「埋立地」の最新のカタチ。≪立て札お前は無視した 謝れよ 謝れよ でも決して 許さない 許さない 許さない≫といったナードの極みのような歌詞に、穏やかな曲調から、突如切り替わる曲後半の爆発っぷりが凄まじい曲です。このPoet-type.M名義のライブver.は元のスリリングさ、迫力が減って優しさ、美しさが増したかな。

それでも世界が続くなら「2月11日」

2006年、前身バンドであるドイツオレンジの頃にリリースされた『ELLE / 2月11日』収録の曲が、今年にリリースされたそれせかのアルバムのラストを飾る一曲として生まれ変わりました。ドイツオレンジ時代は歌詞も歌唱もエグいくらいエモーショナルで、荒いけどポップなバンドサウンドとあわせてぐちゃぐちゃのボロボロ。でもそこが何よりも個性的で痛快でした。かたや現在のそれせかver.は洗練され落ち着いた出来で「ここまで続けてきたんだぜ」と余裕があらわれてる感じです。それせかについて、若手バンドのイメージのある人が多いかもしれませんが、ボーカル篠塚は2000年から歌い続けてきたベテランさん。かつての名曲が知名度を上げた後に脚光を浴びるの、いいですね。 動画はドイツオレンジの方のMVです。

ヤング「アドベンチャー

cero、なつやすみバンド、昆虫キッズ、the chef cooks meのようなインディームード漂うポップバンドのタワレコ限定シングルより。一日に一度はサラッと聴きたくなる。

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かめ(@kame16g

日々のこと

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今月は邦楽が多いです。洋楽を全然聴いてなく、唯一やたら聴いてたのはFoster the Peopleの「Torches」ですね。7月はBiSとandymoriのラストライブに立ち会ってきました。BiSのラストはこちらでなかなかダイジェスト見れますのでよかったら。

daoko「BOY」

知ってる人は知ってますかね。16、7歳くらいだと思います。去年末にリリースしたアルバムからです。今月この曲が収録されてる「GRAVITY」をやたら聴いていました。

北澤ゆうほ「わたし」


the peggiesという3月まで女子高生だったバンドのボーカル、北澤ゆうほのソロ。このバンドを見て(知って)、世の中の女子高生はもっと歌を歌ってほしいと思った。7月にみた弾き語りで「故郷について私は書けない」と彼女は言っていたが、東京で生まれ、育った彼女にしか書けない曲を歌っている。the peggiesとして流通音源のリリースはまだ無いですが(自主制作は廃盤)、レコーディングしてるそうです。

andymoriユートピア


東京公演、この曲でボロボロになってきました。言葉の選び方、メロディセンス、ライブ映えする声、同世代の中で抜けてた。お疲れ様でした。

椎名林檎カプチーノ


ともさかりえへ提供した曲の逆輸入曲ですね。椎名林檎の提供曲なのに、ともさかりえの声に凄い合っててかっこいいなー。と思っていた曲が椎名林檎自ら歌った。林檎好きの自分にはたまらなくひたすら聴いてます。

morikume「Summer Night Girlfriend」

Awesome City Clubでギター弾いてるモリシーが遠征した際、クメユウスケと一日で作ったらしい曲です。タイトルのとおりですが、夏らしいメロディに、夏の女との出来事らしさがある曲。フリーDLできますのでよかったらどうぞ。

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やや(@mewmewl7

always see you in dream

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THE ORAL CIGARETTES起死回生STORY

FM802のヘビロテになっていて、聴くたびに見事にどんどんはまってしまったメジャーデビュー曲。フェスで観るぞ!

GLAY「BLEEZE」

ひさしぶりにテレビで新曲を歌ってる姿を観れて嬉しかった。120点越えの爽やかすぎるポップに驚きと新鮮味と懐かしさをおぼえました。

Perfume「Cling Cling」

オリエンタルアジアンビューティーPerfumeの完成度についてはもはや語る言葉もない程素晴らしい。ああ〜のっちにつんつんされたい。

中島みゆき「化粧」

名盤『愛してると云ってくれ』収録の曲。「流れるな、涙」と何度も自分に言い聞かせながら、後半は泣いて歌っている。動画は本人のものがなかったので桜田淳子バージョンです。

クリープハイプ「二十九、三十」

「前に進め、前に進め。」やさぐれフォークの応援歌。

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うめもと(@takkaaaan

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For Tracy Hyde「First Regrets」

最近一番気になっているバンドです。ラブリーサマーちゃんが加入してからしか知らないんですが、かなり良いバンドなのは間違いないです。久し振りにこの先が楽しみでワクワクするバンドに出逢えたと思ってます。

Avec Avec「Day By Day feat.中江友梨 by MALTINE」

Avec Avecは早いとこアルバム作ってくれないかな。相変わらずの素晴らしいポップミュージックです。東京女子流全然興味無かったんだけど段々気になってきてます。

一十三十一「Last Friday Night Summer Rain」

「夏といえば一十三十一一十三十一といえば夏。」そんなキャッチフレーズを、付けたくなるくらいに非常にアーバンで夏にぴったりな曲です。クーラーを付けた部屋でハーゲンダッツを食べながら、そして窓からは海が見える。そんな景色にこの曲が掛かったら最高ですよね。

Bombay Bicycle Club「It's Alright Now」

超好みです!!なんで誰も今まで教えてくれなかったの!はい、すみません。僕が気付いて無かったのが悪いんです。でもこのバンドをまだ知らない人がいるなら僕同様非常に勿体無い日々を過ごしていると思いますので、是非聴いて下さい!声が素敵。

Peppertones「Super Fantastic」

韓国の二人組バンド(ユニット?)による曲なんですが、まず騙されたと思って聴いて下さい。思わず顔が綻んでくるでしょ?そうなんです。めちゃめちゃ日本人好みな曲なんですよこれ!残念ながら日本では売られて無く、Amazonでは非常に高値なので手は出せないんですけど…ちなみに実際にこの曲を演奏している動画がYouTubeにあるんですが、原曲がハウス寄りなアレンジに対し演奏の方は非常にグルーヴがあり、ファンク寄りのアレンジでこちらも相当格好良いです。ぜひご覧下さい。

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HEROSHI(@HEROSHI1111

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cero「マウンテンマウンテン」

シティ・ポップに必要なのはひとつ。心をウキウキさせる躍動感だ。ceroは数々のライブやDJイベントをこなし、2010年代の音楽に必要な「コミュニティ」を形成した。そこから奏でられる希望の音楽は、多くの国民が絶望の淵に立たされている今鳴り響くからこそ意味がある。1stから一気に進化した『My Lost City』は必聴の一枚。貴方も自分のコミュニティを確立する時だ。

ローザ・ルクセンブルグ「少女の夢」

差別は絶対にいけない。セクハラ野次やらが問題になっている今こそしっかり認識すべき事だが、もう一つ忘れてはいけない。差別ほど簡単に笑いに繋がり易いものはないという事実だ。この歌で広がっているのは偏見なのか差別なのか。退廃的な思考から出たとしか思えない歌詞を、お祭り騒ぎで歌う彼らからは、無限のデカダンスを感じる。数少ない日本の本物のロックバンド。

銀杏BOYZ「SKOOL KILL」

タイトルは神戸連続殺傷事件の脅迫状の一文より。今回の佐世保の女子高生も間違っている。酒鬼薔薇も間違っている。正しいのは「悲しい事件や争いごとが世の中いっぱいあるけど 君がそばにいてくれたらもう平和なのさ」と歌う銀杏BOYZだけなんだ、という事実を確かめる為だけにこの曲をひたすら聴いていた。

キミドリ「自己嫌悪」

渋谷系特集からず~っと気になっていた『キミドリ』をようやくレンタル出来たので聴いたのだが、感じたのは「いぶし銀」。日本のヒップホップは全てこの一枚を何らかの経路で通り過ぎたのではないだろうか。「主義、主張なんて俺はないけど、自己だけは確立したいよ」なんて今じゃありふれてるリリックだけど、彼らにかかれば芸術的な音楽に。

THE TIMERS「デイ・ドリーム・ビリーバー」

我々が忌野清志郎を失って五年が経った。「日本のジョン・レノンジョン・ライドンを同時に失った」と言ったのは野田努だったっけ。ストーンズのパクリなんていう意見もあるけど、日本でストーンズをパクれるバンドなんてRCサクセションしかいねぇぞ。一方で日本で唯一企業を名指しで批判したのがTHE TIMERSだった。セブイレのCMでこれが流れると、胸が暖かくなる。

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菱型和音

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みなさん、こんばんは!わたくし菱型和音が7月にハマった5曲を元気に紹介します。

Faint⋆Star「レ・ミ・ラ」

デビューシングル「koboreteshimattamizunoyouni」より。 「アン・ドゥ・トロワ」というフレーズはキャンディーズを連想せずにいられないし、冷たく無機質な振り付けや楽曲はWinkを今風にした雰囲気。それでもヴィデオにおいて、さり気なく冒頭付近で「MOZU」のポスターが移りこむことでちゃんと2014年を主張しているのおもしろいと感じました。ちなみに、HINAさんはTomato n'Pineの元メンバーです。

w-inds.「Make you mine」

Gyao! - w-inds. 「Make you mine」(VMAJ 2014)

7月9日発売のアルバム「Timeless」より。なんてタキシードの似合う3人でしょう! 清涼感のある慶太さんのヴォーカルで歌われるレトロモダンな楽曲。リズムを刻むハイハットがおしゃれ。収録曲では他にも”Do Your Actions”や”K.O.”など力作揃いです。

E-girlsE.G. Anthem -WE ARE VENUS-

リズム感のいいメンバーばかりなので、ファンクをベースとしたダンス・チューンとの相性が抜群! なんてったって<右にHappiness 左にFlower><前にDream 後ろにGirls>ですから。歌詞のインパクトがすごいです。

水曜日のカンパネラ「カンフー・レディー」

元々は、朝の子供向けテレビ番組「ひらけ!ポンキッキ」の中で使われていた楽曲で、今作はそのカヴァー。知ってる四文字の中国語を並べただけだろ、と突っ込みたくなる歌詞に注目です。歌唱、歌詞、楽曲、ヴィデオなど、センスのいい人たちが集まるとこうなるんだろうなという、まさにそんな作品です。

SCANDALポケモン言えるかな?

ひたすら、遊び心で満ちている作品。メインの「夜明けの流星群」よりも遥かに自由で、やりたい放題です。上のヴィデオでのメンバーによるコスプレにも注目ですね。