9/21 巡り巡るよぐるんぐるん/Perfume 5th Tour 2014「ぐるんぐるん」

タイトルに特に意味はないです。行ってきましたPerfumeのぐるんぐるんツアー。私が行けたのは9月21日の代々木千秋楽の一公演。遠征も考えていましたが仕事の都合上なかなか予定が合わず、結局代々木のみ。単純にチケットが当たらなかったというのもありますが……。

早速感想から述べますと、それはもちろんすばらしかったの一言です。泣いて笑って見入ってはしゃいで、とにかくいろんな感情が溢れ出る、そんなライブでした。どんなライブであったかは、その日のレポが複数メディアで上がっているのでそちらの通りです。

ナタリー
Ro69
Barks

セットリスト

1. Cling Cling
2. Handy Man
3. Clockwork
4. レーザービーム
5. いじわるなハロー
6. I still love U
7. 恋は前傾姿勢
8. エレクトロ・ワールド
9. DISPLAY
10. SEVENTH HEAVEN
11. Party Maker
12. GLITTER
13. セラミックガール
14. ジェニーはご機嫌ななめ
15. チョコレイト・ディスコ
16. Hold Your Hand
encore
17. リニアモーターガール
18. Perfume
19. 願い

今回はミニアルバム(名義上はシングルだけど)「Cling Cling」を引っさげてのツアーであり、アルバム以外のリリースで大規模に全国周るのはおそらく今回が初でした。メンバーの発言にもありましたが、曲数がアルバムより少ない分、過去の曲を散りばめたセットリストになっていました。

1日目
コンピュータードライビング、Puppy love
2日目
Baby cruising LovePerfume
3日目
ポリリズム、wonder2
4日目
リニアモーターガール、Perfume、願い

これは代々木4公演のアンコールなんですが、「コンピュータードライビング」はRIJ2010以来4年ぶり、「wodner2」は今ツアーでアンコールとしてやっていましたが、こちらも2010年の東京ドーム以来4年ぶり、「リニア」は2007年のポリ荒らし以来7年ぶり、「Perfume」は2012年JPN沖縄以来2年ぶり、「願い」は直角ツアー以来の5年ぶりと(一部間違いがあるかもしれません)本編の「セラミックガール」も含め、多くの曲が今回のツアーを機に舞い戻ってきました。千秋楽の「Perfume」→「願い」なんかは前回の代々木Disco×3を彷彿させる素晴らしい組み合わせ。

対照的にここ数年定番化していた「Fake it」や「だいじょばない」といったアッパーな曲、「ポリリズム」や「My Color」といった核となる曲、「Spennding~」やライブの目玉でもある「Presented by 中田ヤスタカ」曲、これらは今ツアーではセットリストに組み込まれておらず(ポリ・My Colorはアンコールとして限定的に)それらが鳴りを潜めていてもなお、完成度の高いライブに仕上げる楽曲群と、お客さんを引き込む3人のセルフプロデュース力にはあらためて心動かされました。

今回こういった総ざらいのツアーをやっていたので、これを機にもっと過去の曲を掘り下げて見せていって欲しいです。「TSPS」や「The best thing」や「ファンデーション」や……挙げればキリがないですが今後のライブも非常に楽しみになってきます。

 

演出

今回はここ数年Perfumeの代名詞にもなっていたテクノロジーがライブ演出では抑えられていたように感じます。「Cling Cling」のリリース後もあり、種田さんのセットにはフィーチャーされ、前半部分はオリエンタルな雰囲気を醸し出す演出となっていましたが、それ以外ではライブの目玉にもなるヤスタカ曲が次の「エレクトロ・ワールド」へ繋ぐ曲に徹していたようにも思えますし、マッピングも派手な舞台装置も抑えられ、ある種原点回帰と言いますか、生身の3人とレーザーと映像で見せることに徹していたと思います。特に「GLITTER」のレーザー演出とそれに合わせて踊る3人が眩いほどにキラキラと輝いていました。

あとはなんといっても「Seventh Heaven」代々木といえば「Seventh Heaven」といえるほど、前回の印象があまりに強すぎて、今回見れたことは本当に嬉しかったです。青みがかるバックの映像が前回の衣装の青色を思い起こして、それだけでぐっときてしまいました。「Hold Your Hand」も層の厚いPerfumeの楽曲クローザー陣の中でも引けをとらない締めの曲でした。その他にも「Display」や「Party Maker」なども素晴らしかったのですが、そちらは上記のレポで。

2010年の東京ドーム以降、Perfumeをめぐる環境も変わりライゾマさんがサポートに加わって、かしゆかの発言にもありましたが、海外進出も重なり、Perfumeを新しいステージに持っていってくれました。

今回はそのドーム以前の直角やDisco×3、武道館といった過去の自分達を振り返り、ここ数年の演出を経た今の自分達を、提示して見せていたツアーではなかったのかなと、たった一公演見ただけの者が言うのにはおこがましいことですが、そう感じました。ここら辺は当時のライブに行っていた人で今回もツアーを周った人にも聞いてみたいところです。

ダンスの部分は「いじわるなハロー」「恋は前傾姿勢」が印象的であったなという感想です。振り付けは1回だけでは流石に覚えきれないので、こればっかりは映像化されてからいろいろと確認をしていきたいです。


MCやサプライズ諸々

こちらもメディアのレポで大々的にフィーチャーされていますね。ただ実際どのタイミングでサプライズを行なうのかは知らされておらず、アンコール時は自分も含め周りもそわそわしながら待っていました。しかしいざサプライズの瞬間となった時の反応は流石というべきか、しっかりと統制された形で成功ができ、千秋楽に相応しい感動的なものになりました。

そのサプライズ演出の前にもスタッフからサプライズがあり(こちらは観客にもサプライズ)リニアのリリース発表から今ツアーまでのPTAのMovieやDVDの場面を切り取ったサプライズ映像が流され、終盤の感動の畳み掛け具合には思わず涙。

あとはこの日のあ~ちゃんのMCには終始胸を打たれました。もっさんを始めとする関係者への感謝や、過去のライブへの思いなど、普段からメッセージ性の強い言葉も、今回はより強く感じました。特に「ありがとう以上の言葉があれば……」というとこのあ~ちゃんは忘れません。

感動的な一面はもちろん、ライブを楽しませることも忘れてはいませんし、PTAのコーナーは前回のLEVEL3からより複雑化しているように感じます笑。

ファンの間では一部賛否が別れる物事もあるようですが、少なくとも自身が行った日に関しては純粋にMCを含めたライブを楽しめました。


終わりに

ツアーは一日のみの参加ですが、この日に参加できたことが本当にうれしかったですし、Perfumeには感謝してもしきれません。

タイトルに意味はないと書きましたが、今年でメジャー10年目、来年には結成15周年と、長く、何にも代えがたいものをたくさん積み上げてきたPerfumeだからこそ、今ツアーは過去の経験で得たものや想いが巡り巡った結果がライブをより絶対的なものとし、あれほどまでに感動的なものとなったのかなーと思います。

今後はWT3rdが控えており、Astralwerksからのリリースも決まり(ちなみに某所でDV&LM Remixも聴けました)今年もあと3ヶ月ほどですが、ツアーの勢いそのままにアメリカも駆け抜けていって欲しいです。

 

 

cannon(@bbbb_canoooon