森は生きている「煙夜の夢」

すごくいい。昨年、新星のごとく姿を表した森は生きているがリリース2ndアルバム『グッドナイト』を11/19にリリース。今月はラッシュすぎる。

個人的には『THE WORLD IS MINE』から『アンテナ』辺りのくるりからRadioheadを通りすぎて、中期ビートルズに戻ってくるような感じがした。確かにサイケ色は強いし、そういうところにビートルズらしさを感じるのだと思う。ただそれだけではなく演奏の凄みとかそれに似合わないアナログっぽさ、それから単館系映画っぽさがものすごく2010年代的。「これがインディなのだ」と言われればそう頷くしかないし、むしろ「インディはここまで登り詰めたんだ!」と感慨深くなる(まあ僕は上澄みをすくっているだけの汚いブロガーですすみません)。

なんとなくだけど、やっぱり時代はくるりではなくOgre You Assholeであり、坂本慎太郎なのだと少し思った。メジャーレーベルに在籍し、ヒット曲と実験を絶妙なバランスで提示しながらシーンとして確固たる地位を獲得するのではなく、最初からやりたい音楽をやりたい放題やって、着実にクォリティを上げていく。もちろん方向としてはそれほど違ってはいないんだけど、より純度の高い音楽を作れるのは後者。

インディシーンの成熟とそれを支えるリスナーの集合体としての市場の確立。もちろんまだまだ局地的な動きにすぎないんだけど、これはワクワクする動き。アルバム、めちゃくちゃ楽しみ。絶対に買う。

 

 

ぴっち(@pitti2210