ブックオフでジャケ買いしてみた

先日、4月18・19日はレコードストアデイでしたね。みなさん、素敵なレコードとの出会いはありましたか?こういう特別な日があるというのはいいですよね。僕はというと、とてもそういった祝祭を肌で感じられるほど都会には住んでいないため、まったくいつもの日常と変わらない一日でした。ですが、「それではなんだかおもしろくねーよな」ということで、ブックオフに行ってきました。ブックオフに行って何をするかって?決まってるじゃないですか。中古CDを漁るのです。これが僕のレコードストアデイです。意味合い的には正しいはずだと、自分に言い聞かせてブックオフに行ってきました。

一つ、今回ブックオフに行って単純に目当てのCDを探すのもありですが、それだけでは味気ないと自分ルールを決めて企画を行ってきました。(僕はたまに一人で勝手にこういうバカなことをやってしまうんです)

それはブックオフの280円コーナーでジャケットのみの情報で名盤を探し出してみようというもの。詳しいルールは以下のような感じでした。

  • 予算は千円。
  • 時間は1時間。
  • 基本的に知っているアーティストのCDは外す。
  • 邦楽もそれなりの知識を持っているので今回は外す。つまり洋楽コーナーのみでのディグに徹する。
  • ジャケ買いのみなので、スマホなどを駆使しての情報収集もこの際無し。本当にジャケットの雰囲気のみで判断する。

ちなみに僕は邦楽に比べると洋楽の知識は本当に少ないです。つまりほとんど知らない分おもしろい音楽に出会える確率も上がるのではないか、という考えもありました(これが非常に甘い考えだと後で知ることになります)。

早速行動に移そうと近くのブックオフへ。着いた時間は18:30。鼻息を荒くして280円コーナーに進み、いざ企画スタート!

 

ここでタイムアップまでの時間の間に見つけたおかしなジャケットのCD達をいくつか紹介。写真がぶれぶれなのがとても臨場感を演出していますね。

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中々秀逸なタイトル。

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ちょっと見切れてますが、『あぶないSOULS』というアルバム名。(邦楽?)ガスマスクの男の上にはオーロラのような質感の人の顔。あぶなさしか感じません。バンド名(なのかな?)はTATAKU ON YOUR ATAMA。怖い。

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待たねえよ。

 

タイムアップ!今回一時間で探せたのはA~Gの棚まで。さすがに1時間で探すとなると限界がありましたが、今回はこれでよしとします。 

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今回の買ったCDたち。それでは僕が買ったCD達は果たして名盤だったのか!?ジャケットを見た感想と実際に聴いた感想をショートレビュー形式で記していこうと思います。

 

1. ASWAD『rise and shine』

Rise and shine

Rise and shine

 
ジャケットから感じられる音楽の予想

水しぶきを上げてはしゃいでる通り、ご機嫌なダンスミュージックではないか。どちらかと言えばファンクミュージック寄り。多分このジャケットは音楽を聴いて「イーヤッホーウ!」と思わず海に飛び込んでしまった瞬間の若者たちを切り取ったのではないだろうか。 

実際に聴いてみての感想

1曲目を聴き始めた瞬間、僕の予想は軽々と裏切られる。ダンスミュージックなのは間違いないのだが、レゲエミュージックだった。だって掛け声が「ネーバネバネーオ」なんだもの。どうしよう。全然踊れない。実はレゲエミュージックというジャンルはどうにも守備範囲外なのだ。まさかの1枚目からジャケ買いの洗礼を受けている。正直かなり萎えてしまっていたのだが、3~4曲目あたりから段々と慣れて気持ちよくなってきた。レゲエが一体どういったものなのかはわからないけど、このアルバムは随分と歌が立っている印象。7曲目の「PICKIN′ UP」が結構ダブ寄りのサウンドでよかった。と思いきや、9曲目あたりから急にアーバンな趣のあるミュージックに。おもしろい。11曲目の「HEARTBEAT」がすばらしい。

 

2. Charlatans『Up to Our Hips』

Up to Our Hips

Up to Our Hips

 
ジャケットから感じられる音楽の予想

この写真からも感じられる通り、シンプルでモダンな佇まいの音楽ではないだろうか。ギター、ドラムのみでベースレス、たった2人っきりで無骨に鳴らすシンプルなロックバンドと予想。女性ボーカルでしょ!

実際に聴いてみた感想

まず、男性がボーカルだった。あとメンバーは5人。しかも全員男だった。何もかもが違う。写真の女性は一体誰なんだ!音に関して言えば予想と変わらぬシンプルなロックを慣らしていた。しかもグッドメロディーに聴きなじみのあるサウンド。これはブリットだ!ただ、みんなで大合唱するような万人向けの曲は少なくて湿っぽさが主に感じられる。しかし、少ない中でも曲によってはoasisにも匹敵しそうな程の(つまりとても日本人好みな)グッドメロディーのバイブレーションがビンビン感じられる。一見地味に見えてしまうのがなんとも言えないのだけど。

 

3. New Order『Get Ready』

Get Ready

Get Ready

 
ジャケットから感じられる音楽の予想

名前は聞いたことがあった。ただ、一体どういう音楽かを実際には聴いたことがない。単純にこのジャケットが好みなんだけど、どんな音楽かはあまり伝わってこないなぁ。少しひねくれた音楽を鳴らしていそうな気がすると弱気に予想。

実際に聴いてみた感想

冒頭を飾る「CRISTAL」がとても素晴らしかった。シンセの音が鳴り響く、そして突然、降って落ちてくるかのように刺激的なギターリフ。ボーカルの声渋い。うおお!好きっす、こういうの!予想とは違ってひねくれていなくて、ど真ん中で、そして確実に射抜いてくる。ロックバンドとしての音を背負いながらもポップさもあるというこの無敵感。ひたすらかっこいい、そんな感想しか出てこないや。やはり優れたロックを鳴らすバンドというのは華やかさがあるし、色気があるのかもしれない。このアルバムを聴いてあらためて思ったのでした。

 

いかがでしたでしょうか?やはり見た目の印象と実際の音楽の印象はまったく違うものがありますね(至極当たり前の話でもありますが)。

今回はいつもより楽しく音楽と向かい合うことができたと思います。あとは予想以上に自分の思い込みって当たらないものだなーという情けなくなりました。

ここまで長々と書いて来ましたが、いつも音楽を聴くだけではなく、たまにはこういう遊びをしてみるのも新鮮な音楽との付き合い方が出来て良いものだと思います。皆さんも一度試してみてはいかがでしょうか?もしかすると、とんでもない名盤がそこには眠っているかもしれません。僕は、次回でリベンジ頑張りたいと思います。今回の3枚も良かったけどね!

 

 

うめもと(@takkaaan

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