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NOT WONK「Laughing Nerds And A Wallflower」

つい先日、出掛けの用事があり、そのついでといってはなんだけど楽しみにしていたCDを買いに行った。

「WHILE WE'RE DEAD.」- THE FIRST YEAR -

「WHILE WE'RE DEAD.」- THE FIRST YEAR -

 

これはKillikillivillaという去年に始動したレーベルの初のコンピレーションアルバムだ。このアルバムには、SEVENTEEN AGAiN、Homecomings、CAR10、Hi how are you?など地方や東京で活動している様々なおもしろいバンド達の新作音源がたっぷりとパッケージされている。僕はその中でもNOT WONKというバンドの新曲が聴けるのを楽しみにしていた。このアルバム1曲目にあたる、「Laughing Nerds And A Wallflower」という曲だ。

www.youtube.com

今回の曲の感想の前に少し振り返っておこう。僕が夢中になっているこのNOT WONKというバンドは北海道の苫小牧で活動しているバンドだ。僕がこのバンドの存在を知ったのはあるブログの紹介からだ。そこで紹介されていた一本のカセットテープに興味を抱き、その他にも紹介されていた他のバンドの音源とともに彼らの音源を購入した。まさかここまで彼らの音楽にのめり込み、新曲の存在を心待ちにする日がやってくるとは、その時は全く思ってもみなかった。

僕が結果的に夢中になってしまったカセットテープの名前は『Fuck It Dog, Life Is Too Sugarless』。たった5曲、されど全曲が名曲という若さ故のとんでもない初期衝動が詰まった音源だらけのカセットEPだった。今からでも遅くない。まだゲットできるディストロがあるはずなので是非チェックしてこのカセットテープをゲットしてほしい。この5曲は間違いなくあなたの世界や価値観を一変させる価値を持っている。NOT WONKというバンドがいかに愛すべき存在であるかを知らしめるに一番分かりやすい音源だ。

音が鳴った瞬間から最後の曲までずっと永遠と刹那が同居したロックが鳴っている。曲の展開が切り替わる度、僕は何度も拳を振り上げていたし、ガッツポーズをとりまくっていた。きっとずっとこういうバンドを待っていたのだと思う。若さ故の蒼さも確かにある。しかしその蒼さを補う有り余るタフさ。完全にヒーローのような佇まいなんだよ。本当、聴いてるだけで涙がこみ上げてくるのだ。

彼らは5月に1stアルバムを発売する。

LAUGHING NERDS AND A WALLFLOWER

LAUGHING NERDS AND A WALLFLOWER

 

コンピレーションアルバムに付いていたリリースインフォメーションのレビューが素晴らしく彼らの持つ魅力を表してくれているのでここに書き記す。

90年代半ばに生まれ、何にも染まっていない感性から放たれるサウンドは今後のシーンの起爆剤となるどろう。USインディー、メロディック、パンク、ギターポップ等、様々なカテゴリーを軽やかに飛び越え、クロスオーバーさせることができる新感覚な世代が現れた。このアルバムからの数年間、NOT WONKを聴くということは、少年が青年へと変わりゆく姿を、ひとつのドキュメンタリーとして感じることができる希有な体験となるはずだ。-NOT WONK-Laughing Nerds And A Wallflower

そう、彼らの音楽にはまだ未完成の荒削りな部分がたくさんある。もちろん、だからこそこんなにも愛しく魅力的なのだ。そのことは口を酸っぱくして書いておく。彼らの音楽に共通してるのは「僕たちの時間なんていうものは一瞬で過ぎ去っていくもので永遠なんてない、それでもこの一瞬を永遠に感じていたい」という思いや願いのようなものだ。これは僕の妄想なので本人たちからすれば全くの見当違いなのかもしれない。

だけど、NOT WONKの音楽を聴いていると、どうしようもなく自分が一番楽しかったあの頃を思い出すんだよね。バカすぎて、くだらなさすぎて目も当てられないくらいの悪ふざけの遊びをしたあの瞬間。何にもなくてもそこにいるだけで楽しかった光景。NOT WONKの音楽からはそんな思い出ばかりが呼び起こされる。僕はそんな空気を鳴らすバンドがとにかく大好きなのだ。そんな音楽が出せるのは、彼らが風通しよく音楽をやってる何よりの証拠だろう。

長くなりすぎて、すっかり今回の新曲について書くことが無くなってしまった。今回の新曲は上記の初期衝動さからほんの少し青年へと変わりゆく一歩を辿っているメロディアスな展開の楽曲だ。簡単に言えばセンチメンタルで泣きの名曲である。まったくもう。こんなの大好きだっつーの。

はっきりと言っておこう。現存するバンドの中で僕は世界で一番NOT WONKが好きだ。本当は誰にも教えたくない気持ちもあるんだよ。そういう気持ちなんとなく分かるでしょ?それでも、今回ばかりは皆に知って欲しい。どうかNOT WONKというバンドの名前を覚えていて欲しい。

 

 

うめもと(@takkaaaan