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焚吐「ふたりの秒針」

曲紹介

今年の5月に発売したこの「ふたりの秒針」はシンガーソングライター焚吐の二枚目のシングル。アニメ『名探偵コナン』のエンディングテーマとして流れていたので、聞いたことがある人も多いのではないだろうか。

そもそも焚吐とは?という方のために少し紹介を。

焚吐は去年12月にシングル「オールカテゴライズ」でデビューした19歳のシンガーソングライター。デビュー作もアニメ「ヤングブラックジャック」のエンディングテーマに起用された。また、7月にはタワーレコード池袋店限定のシングル「人生は名状し難い」をリリースし、池袋パルコで計60公演の路上ライブを観覧フリーで開催。多くの人が足を止め、限定シングルも完売となった。

デビューした当初から彼の歌を聴いているが、その魅力はなんといってもその歌声。一瞬女性の声かと思うほど透き通り、低音も高音もよく響くその声は評価が高く音楽情報サイトや雑誌などでは「ガラスの歌声」と称されている。

そんな焚吐の2ndシングルは初のラブソング。

アニメ「名探偵コナン」の登場人物やストーリーを視野に入れたこの歌詞には「どんな事にも欠落しているところがあるからこそ、それが合わさる事で肯定できるようになる」という意味が込められているという。

個人的な感想になってしまうが、途中「君の事を想う事が欠かせない僕の一部になった」という歌詞がある。

私はこの歌詞にグッときてしまった。歩んできた道や経験、いい思い出も嫌な思い出も全てが今の自分になっているように、ある人を想う事でさえも自分の一部になっている。それが家族でも友人でも恋人でも。対象に関わらずいろんな人がそうなっていると思う。わかってはいてもそれを常日頃考える、というのはほとんどの人がしないし、この歌詞を初めて聞いた時改めて気づかされ、はっとしてしまった事を今でも覚えている。

またこの曲はメロディも、ゆったりとしていながら一度聞いたら耳に残るがしつこくない心地よさで歌詞に寄り添っているという印象。サビに入るところは決してうるさいわけではないのに開放感があってすっと抜けていくような感じがある。

ここまで個人的な感想を多めに述べてしまったが、この文章を読んでくださった方にはぜひ聞いてほしい。

このシングルはカップリングの「てっぺん底辺」(こちらもMVがある)を含む2曲入りで販売されている。

また、ショートバージョンではあるがMVがある。映像も秒針や時計の歯車を想起させるスチームパンク調で曲のイメージにうまく入り込んでいる。

10月には1st EP「トーキョーカオス」が発売されるほか、11月4日に池袋でのワンマンライブも決定しているので、気になった方はぜひ。

 


eve