2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

パスピエ『幕の内ISM』

コアな音楽ファンから所謂J-POPリスナーまで幅広い層から喝采をもって迎えられ、ヒットチャートを賑わすようなミュージシャンがこの日本という国にはとても少ない。ざっと思い浮かぶのは椎名林檎、宇多田ヒカル、山下達郎、ぐらいだろうか。いや、もっといる…

Iceage「The Lord's Favorite」

Lust For Youthに続いて貴方たちもか、と思わず笑みが零れる陽性のメロディ。進化を止めないIceageの新曲はまさかThe Smithsでも憑依したんじゃあるまいな、と勘ぐらせるほどのビタースウィートネス&ロカビリーテイスト。ギターが不敵にかき鳴らされる冒頭の…

7/19,20 KESEN ROCK FESTIVAL'14

今年も夏フェスのシーズンがやってきましたね。近年「フェス」の概念はそれほどの音楽オタクではない層にも普及して、個人の捉え方次第で形を変えるものとなり、今年はこんな曲も生まれたりしました。 SHISHAMO「君と夏フェス」 「フェス、行きませんか!」…

みんなが選ぶくるり#3(ゴリさん)

くるりのアルバムで何が1位か。それは音楽ファンにとっては最大の問題である。過去10枚のオリジナルアルバムを出し、そのどれもがスタイルの違う物であるにもかかわらず、くるりファン、そして音楽ファンから高評価である。その証拠に2000年代に出たアルバム…

BUGY CRAXONE『ナポリタン・レモネード・ウィー アー ハッピー』

もうずいぶん前になってしまったけど、BUGY CRAXONEのアルバムが相変らず素晴らしかったので。 2012年の『Joyful Joyful』、2013年の『いいかげんなBlues』と、BUGY CRAXONEが1年おきにリリースされるアルバム第3弾。今回は結構尖った"夜っぽい"アルバムだっ…

フジロックなんか全然うらやましくない10のアクト

うらやましくなんかないよ!(←「地震なんてないよ!」的なテンションで) とうとうはじまりますね、フジロック。前夜祭参加組は荷物を携えてせっせと駅に向かい、新幹線に乗っている頃でしょうか。行く方々の新幹線弁当テロを毎年楽しみにしている僕ですが…

大森靖子「夏の魔物'14」

やっぱり今年は夏の魔物に行った人たちが勝ち組だった。 僕のtwitterのタイムラインでは「大森靖子が山から降りてきた」とか「爆弾発言をした」とか断片的な情報が上がっていたけれど、そういう話題性の部分はどうでもいい。

Priscilla Ahn「Fine On The Outside」

「思い出のマーニー」を観てきました。 すごくよかった、を通り越してボロッボロに泣かされました。麻呂監督は凄いです。僕はジブリのポスト宮﨑駿としては米林宏昌(麻呂監督)も宮崎吾朗も買っていたし、どちらかと言うと吾朗監督の作品が好きでした。にも…

みんなが選ぶくるり#2(ntd)

俺が選ぶくるりのアルバムベスト3 - 音楽だいすきクラブ この記事に呼ばれたのでレス記事を書きます!いろいろと言いたいことがある(笑) 3位『言葉にならない、笑顔を見せてくれよ』

Scars Borough『音紋』

どうも、えにー改めらいむです。 諸事情によりえにーが使えなくなりました(´Д` ) 授業をサボるという技を見につけてからサボり続けて単位ヤバイかもしれません() さて今回はScars Boroughの『音紋』というアルバムについて書いていきたいと思います。

王舟『Wang』

上海生まれ日本育ちのシンガーソングライター王舟の1stアルバム『Wang』についての合評です。多数の東京インディーを代表するミュージシャンが多数参加し、3年という製作期間をかけて作られた傑作です。一人でも多くの人が聴くきっかけになれば、変な書き方…

カップリングに隠された秘密

今回は、私の持論を紹介させて下さい。それは何かというと「デビューシングルのカップリングには名曲が多い」というものです。 「透明少女」「cream soda」「犬と猫」「東京」など、デビューシングルの表題曲がそのバンドを代表するような名曲になっていると…

みんなが選ぶくるり#1(かめ)

俺が選ぶくるりのアルバムベスト3 - 音楽だいすきクラブ #第一次くるり大戦がはじまりました。多数アルバム出してきていて、「あれがいいこれがいい」と言えるバンドは貴重ですね。人によってツボに入ってるアルバムがここまでわかれるのかと。ちなみにビー…

アニソン連載#2 Kalafina

アニメ音楽の作曲者にはいわゆる大家といえる人がいる。その中の一人、梶浦由記。意識的かつ能動的に、自己の音楽とその表現を探求する彼女は、劇伴/サントラ制作にとどまらず、音楽ユニットを多数生み出してきた。 今回は、そのうちの一つ、Kalafinaのお話…

Perfume『Cling Cling』

Perfume、記念すべき通算20枚目のシングルリリースです。 ちなみにここ数日Perfume周辺ではとても情報量が多く、Ustream生配信/広島のガイドブックで表紙+特集/そしてこのシングル「Cling Cling」のPV撮影地が二日間で限定公開されたりと、とても濃密な日…

Jerry Fielding「Rooftop Chase」

お久しぶりです。夏バテでサボってました。クーラーの効いた場所で冷たい麦茶を馬鹿みたいに飲んで、シャワーだけでお風呂を済まし、おまけに寝不足という状況で自律神経がおかしくなってたみたいです。お風呂に入って、温かいコーヒーを飲んで、よく寝たら…

妄想フェス 〜僕がフェスをやったら〜

この時期になると、毎週末いろんなところでフェスが行われている。メディアやイベンター主催の大規模フェスから、アーティスト主催、地域主催、ライブハウス主催など、場所も規模も出演者もコンセプトも様々だが、音楽大好きな人は誰しも一度くらいは、「自…

マイオリジナルアルバム#7「7月のブランチ」

#7「7月のブランチ」by なっくる 収録時間:A面 30:52、B面 30:43 汐風の香りで目が覚めた。 寝ぼけながらにベッドから見える景色がいつもと違っていて、昨日から明美と二人で海辺のコテージに泊まりに来ていたのだったと思い出した。 ここは涼しいからって…

韓国音楽シーンのグルーヴあふれる音楽から感じること

まず最初にこの記事を書くにあたって個人的に心配していることがあります。「音楽」とそれ以外の要素を切り離して考えるべきなのに、過去に音楽とまったく関係ないところで、それ自体を否定されたことがあります。それも一回ではなく何回も。不特定多数の人…

Shazam10選(後編)

Shazam10選(前編) - 音楽だいすきクラブ 後半戦!こんにちは。kasecoです。 6. androp「One」 聴いた場所:SUNMUSIC ゴリゴリのベースラインがとても印象的な曲です。ベースはゴリゴリなのにギターやボーカルはすごくキラキラしてるなあ~、という印象。CM…

2014年上半期ベスト#16 (うめもと)

正直ベストを決めるほど今年のアルバムをまだ聴けてないです。「ネットの音楽オタクが選んだ2013年のベストアルバム」のディスクガイドにあった中で自分の知らないアルバムを聴きまくっていたというのもあります。あれには大変お世話になりました。2010年か…

UVERworld『Ø CHOIR』

先日リリースされたUVERworldの新譜『Ø CHOIR』の合評です。まっつさんと2人分、このバンドとこの1枚に対するグツグツな熱い思いを詰め込んだら、すごいことになってしまいました。ちょっと騙されたと思って聴いてみてください。かっこいいとはこういうこと…

2014年上半期ベスト#15 (これからの人)

上半期のベストを羅列させていただきます。ランク付けではなく印象深い5曲を選出させていただきます。 アカシック「ツイニーヨコハマ」 《パーカー着た7月なんてね。》の一節がなんだかとても可愛い。音もシンプルでとても楽しいです。フックとなるフレーズ…

うみのて『UNKNOWN FUTURES (& FIREWORKS)』

5月30日の秋葉原グッドマンでのライヴをもって、ライブ活動休止期間に入っているうみのて。しかし今でも制作には意欲を見せているので、音源の発表が期待される。 『UNKNOWN FUTURES(&FIREWORKS)』は、聴く者に忘れられない爪痕を残すうみのての1stミニアル…

マイオリジナルアルバム #6「クラブへ行きたい」

#6「クラブへ行きたい」 収録時間:66分39秒 最近は行くことも少なくなったけど、まあ元々そんなにクラブに行くわけでも無いのだけど、クラブのあのざわざわとした色んな思いが孕んでる空間というのは今でも好き。好きなアーティストのライブを観て一つの気…

平賀さち枝とホームカミングス「白い光の朝に」

平賀さち枝とHomecomingsが「平賀さち枝とホームカミングス」名義でコラボシングル「白い光の朝に」を9月10日にリリースします。 自分は元々平賀さち枝が好きで、Homecomingsはそんな聴いてませんでした。ただその理由は英詞自体があまり得意じゃないという…

関東インディーガイド#1 Alfred Beach Sandal/ROTH BART BARON

アニメ歌手を特集するのに、自分が住む関東のインディーについて特集しないのか。 つーかやれよ、やればわかるさ。 というか、東京(関東)インディーバンド紹介連載をはじめ、よく名前の上がる有名どころ、無名のバンド、ベテランから若手まで、個人的に「…

音楽好きが難聴になったときのこと

世界が断絶された。 毎日点滴しに通院しては体に利尿剤を入れた。プレドニンという副腎皮質ホルモン剤のせいで体全体はむくむし、顔なんて通常の1.5倍ぐらいまんまるになった(ムーンフェイスというらしい)。そんな大学4年生のときのこと。日常が非日常に、…

2014年上半期ベスト#14(api)

ベストアルバム5、ベストトラック10、ベストジャケット5、オマケのベストアーティスト自撮り10の4本立てです。 ベストアルバム 5. indigo la End『あの街レコード』 アルバム名からセンスがキラリと光る一枚。

2014年上半期ベスト#13(菱型和音)

はじめまして!菱型和音です。上半期のランキングの発表です。 ベストアルバム 5. Every Little Thing『FAN-FARE』