先日、井上陽水の「氷の世界ツアー」を観てきました。
これは40年前に発売された『氷の世界』というアルバムを全曲再現するという試みで、メタリカやミューズも全曲再現ライブやってましたよね。
自分は今年30になるので、井上陽水の世代ではないです。ただ、親の影響で家のCDを聴いたり、フジロックでの井上陽水をTVで観たりとしてきました。今回、親を招待するつもりでチケットをとったのですが、親の友達が行けなくなり、代わりに行ってきたというわけです。
自分の中ではレジェンド級のアーティストなので、今回行けることをめちゃくちゃ楽しみにしてました。『氷の世界』もあらためて聴き、気持ちをつくって行ってきました。
感想ですが、「陽水、最高!!」に尽きます。
1曲目、まさかのジョン・レノンの「Love」。井上陽水がビートルズのカバーをやっているのは知っていましたが、この曲からスタートなんて。先日の「ジョン・レノン スーパー・ライヴ」でやった曲らしいですが、どうして1曲目にもってきたのでしょう。『氷の世界』となにか関係が?
その後2曲演奏し、いよいよ『氷の世界』の再現へ。
40年前というとフォーク中心のイメージがある私ですが、それは大きく間違っていました。1曲目の「あかずの踏切り」、ドラムがめちゃくちゃロック。自然と体が縦に動いてしまうあの感じ。今のドラムで聴くとよりはっきりと感じるとことができました。
井上陽水「あかずの踏切り」
そして言わずとしれた「氷の世界」。このアルバムについて「井上陽水が語る」という番組で言っていたのですが、この曲のリズムはスティーヴィー・ワンダーの「Superstition」を参考にしたとか。井上陽水は音楽的なルーツが分かりにくいアーティストだと思っていたので、この話は衝撃でした。井上陽水も同時代の音楽に影響を受けて自分の音楽に昇華しているのが、なんだか嬉しく感じたわけです。
Stevie Wonder「Superstition」
井上陽水「氷の世界」
ちょっとMCをしただけで会場が笑ってしまう独特の雰囲気や、その他名曲の数々など、お伝えしたいことはたくさんあるのですが、自分としては上記の2点が特に印象に残ってます。あと「リバーサイドホテル」もやったのですが、あのリズムを考えた人は凄い。めちゃくちゃ気持ちよかったです。「井上陽水の詩が特徴的」という話はよく聞くのですが、今回のライブを観て、井上陽水の音作りについてとても興味を持ちました。
みなさんもぜひCDショップやTSUTAYAで手に取ってみてはいかがでしょうか?
ドットボーイ(@miyahide1984)