4/21 TOKYO FM&JFN present EARTH×HEART LIVE 2014 @東京国際フォーラム ホールA

過去にも様々な組み合わせのライブを行ってきたTOKYO FMのイベント。今回出演するASIAN KUNG-FU GENERATIONストレイテナーが昨年、韓国、シンガポール、台湾とアジアツアーをまわった時に共演したバンドのうち、韓国のNell、台湾のTizzy Bacというバンドも出演。

トップバッターのTizzy Bacは女性ボーカル&キーボード、ベース、ドラムの編成。美しい声、美しいメロディ、美しいキーボードの旋律という、多くの人に届きそうなピアノロックバンド。いかにもインディーロッカー的な佇まいのリズム隊2人もすごく上手かった。

女性ボーカルの方がさっき覚えた感じでは全くない、これまでにちゃんと勉強してきた人の日本語でしゃべっていた。歌は母国語で、流暢な英語も使えるのに。尊敬してしまう。曲は知らないはずなのに登場した時に前方の人達が立ち上がって迎えたのは素晴らしいと思った。 

2番手、韓国のNellはキーボード含む4人組バンド。Coldplayあたりの影響を感じる。こういうホールやアリーナのような大きな会場がよく似合いそうなバンドだと思う。何よりボーカルの声が本当に伸びやかで、そういう大きな場所でも隅まで届きそう。途中まではバラードだと思った最後の曲のアウトロの演奏のだんだん熱を帯びていき、ボーカルはシャウトまでしていた。メンバーの演奏も引き込まれるくらいうまかった。

3番手ストレイテナーは「SAD AND BEAUTIFUL WORLD」で始まり、「Melodic Storm」で終わる、初見の人にどういうバンドなのかをしっかり紹介するような構成。

ホリエは最初のMCでは「しゃべりが上手くない」と言いながら、「2曲目にやったネクサスって曲はストレイテナーでTOP3に入るくらいアウトロが長い曲なんですけど、Nellの最後の曲が10倍くらい長くて、負けたと思った」としっかり笑いを取っていた。

しかし何より、国際フォーラムのステージが本当によく似合ってた。アコースティックアルバムのツアーで渋谷公会堂でワンマンもやったが、アコースティックじゃなくてもここでワンマンやって欲しい。

1.SAD AND BEAUTIFUL WORLD
2.ネクサス
3.Man-Like Creatures
4.KILLER TUNE
5.From Noon Till Dawn
6.シンクロ
7.A LONG WAY TO NOWHERE
8.シンデレラソン
9.TRAVELING GARGOYLE
10.Melodic Storm

 

トリはアジカンthe chef cooks meのシモリョーをサポートに加えた5人編成で、序盤は近年の曲が中心。「ソラニン」ではイントロで大歓声が上がり、この曲の人気ぶりが伺える。

韓国の船の事故でライブが自粛されてる中Nellが来てくれたことや、台湾と中国の問題を話し、かつて誰にも見向きされなかった自分達がこの大きな会場でライブをやれていることへの感謝を述べたあとにはエモーショナルな新曲「スタンダード」を披露。

《見向きもされない 後ろ指すらも》

という歌詞は直前のMCをそのまま歌詞にしたかのよう。

アンコールではアジアツアーの時に、音楽は国境を越えるということを肌で実感したことを話し、出演バンドのボーカル達を呼び、Oasisの「Whatever」をセッション。各ボーカルが各々の歌い方でマイクリレーをしていくのだが、演奏中のゴッチの顔はロック少年そのもののような無邪気な顔をしていた。演奏が終わると全出演者がステージに並び、肩を組んで一礼。こうして、音楽が国境を越えた一夜は終了した。

1.夜を越えて
2.1980
3.マーチングバンド
4.ソラニン
5.スタンダード (新曲)
6.ローリングストーン
7.リライト
8.君という花
9.踵で愛を打ち鳴らせ
10.今を生きて
encore
11.Whatever

 

ゴッチも台湾と中国のことを話してたけど、日本と韓国にもいろんな問題がある。しかし自分は、音楽ならそういう問題も越えて分かり合えると本気で思ってるし、ロックでそれが出来たならこれ以上嬉しいことはないと思ってる。願わくばお互いの国のバンドがお互いの国でライブやるのが当たり前のことになってほしい。

 

 

ソノダマン(@yoppeleah

主にロックバンドのライブのセトリや全体の空気感をなるべく早くアップするブログ