5/9 Alexandros「We Don't Learn Anything Tour 2013-2014」 @Zepp Tokyo

初の日本武道館ワンマンでの改名の発表により、[Champagne][Alexandros]になった。昨年のアルバム『Me No Do Karate.』リリース後(そのあとにシングル「Run Away」も出たが)から始まった長いツアーだが、同じツアーの中で名前が変わったバンドというのは今まで他にいるのだろうか。

今日の会場は昨年11月にもこのツアーでライブを行っているZepp Tokyo。武道館や先日のVIVA LA ROCKでの演奏を観ている身からすれば、ライブハウスで観る機会はこの先あまりないかもしれない。

結論から言うと、『Me No Do Karate.』のお披露目的な場であったツアー前半、「Run Away / Oblivion」という新たなアンセムを携えた武道館までと比べると、過去のアルバムから満遍なく演奏されたセットリストだった。

しかし音の鳴り方が武道館までとは明らかに違っていた。白井のギターの音が特に顕著だったけど、「Rocknrolla!」でのイントロなど、過去曲のほとんどは新たなアレンジで演奏していた。だからキャリアを総括した選曲ではあるが、振り返りというよりは、「この先」を感じさせるようなライブであった。

そして「この先」の最新系と言えるのが「Droshky!」「Adventure」の来月リリースされるシングル収録曲。すでにライブではおなじみの曲となっている獰猛な「Droshky!」と、素直に名曲だと思える美しいメロディの「Adventure」。これまでにも獰猛な曲と美しいメロディの曲を作ってきたバンドであるが、この2曲が同じCDに入るのは、このどちらもがバンドの王道だという表明なのだと思う。

また「Kids」の途中でブツブツとしたノイズが聴こえると、曲終わりでベースの磯部が、アンプが故障してしまったことを告げて一時中断するという場面があった。その時にボーカルの川上がピックを客席にばら撒き、さらに白井がボーカルでBlankey Jet City「ガソリンの揺れ方」のカバーを披露した。

他にもオアシス「Wonderwall」「Champagne Supernova」レッチリ「Give It Away」という海外バンドの曲もカバーし、アンコールのラストはプライマル・スクリーム「Accelerator」のカバーしていた。カバー自体は前からライブではよくやっていたが、現在バンドがスペースシャワーTVのレギュラー番組で取り組んでいるカバー企画はこの日のような不測の事態が起こった時の反射神経の良さにつながっていると思う。

川上による「この世で1番好きな音は歓声」という名言MCも飛び出したが、武道館も制し、フェスでは万単位の観客の前でライブをするという、ある意味登りつめたといえるようなこの状況でもまだまだ上までいけるんじゃないか。そう思わせてくれるこのバンドの存在は本当に頼もしい。いつか、グラストンベリーのメインステージまで。

1. Burger Queen
2. Run Away
3. Stimulator
4. Rocknrolla!
5. Kill Me If You Can
6. Yeah Yeah Yeah
7. cat2
8. Kick & Spin
9. 涙がこぼれそう
10. Wonderwall 〜 Travel
11. Kids
12. ガソリンの揺れ方
13. Forever Young
14. Give It Away 〜 Wanna Get Out
15. Dear Enemies
16. 言え
17. Droshky! (新曲)
18. Oblivion
19. You're So Sweet & I Love You
20. Starrrrrrr
21. city
encore
22. Supercalifragilisticexpialidocious
23. Waitress,Waitress!
24. Adventure (新曲)
25. Accelerator

 

 

ソノダマン(@yoppeleah

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編集注:はてなブログの仕様により、記事タイトルでは[Alexandros]ではなくAlexandrosと表記しました。