テラスハウスと音楽

こんにちは、NACK Dです。今日は人気番組「テラスハウス」について、使われてる音楽の点から、個人的な視点を織り交ぜつつゆるくまとめてみようと思います。

まず「テラスハウス」を知らない方のために簡単に番組の紹介を。ご存知の方は飛ばしてください。と言っても、

用意されたのは、最高の家と車、そして最高の仲間。海の見えるテラスハウス

男女6人のルームシェア始まるー。

公式HPより)

というキャッチコピーでおおよそ分かると思います。いわゆる『あいのり』の進化版みたいなリアリティ・ショー。かつては深夜番組でしたが、現在、東京では月曜の23時からの30分枠で放送されてます。個人的にテレビはほとんど観ない僕ですが、なぜかこういう番組は好きで毎回観てる。「ホントは作り物だ」とか言われてますが、まあ当然そうでしょ。個人的な興味はそこにないので、あまり気になりません。

このテラスハウスTwitterなんかではもうバズってる部類に入ると思います。でも全国的に見て、実際のところどんなもんなんでしょ? 恐らくコアターゲットは学生~20代なのかと思うんですが、僕はもうおっさんなので、その辺の方にどんな風に受け止められているのかは、ちょっと気になります。「シェアハウス」を主題に組み込んでる以上、リアルに感じてもらえるのはそれが身近な都会在住の人に限られるような気もしたり。もし自分周辺のテラハの捉えられ方について教えてくれる方がいたら嬉しいです。あ、別にフジのまわし者じゃないです。

さて。そんなわけで毎回観てるなか思うのは「BGMが秀逸だなあ」ということ。新旧おりまぜながらの絶妙なチョイスが、巻き起こるイベントや住人たちの揺れ動く心境を効果的に表現しています。そこで今回は(記憶を頼りに)番組でかかった曲を5つほど紹介したいと思います。

James Iha「speed of love」

James Ihaは元Smashing Pumpkinsのギタリスト。といっても最近は、わからない人も増えているのかな……。ギタリストのサイドワークと呼ぶにはあまりに素晴らしかった1st『Let It Come Down』から14年(!)、2ndソロ『Look to the Sky』からの楽曲。個人的にはタイトルも含めてColdplayかと思っちゃいましたが。ちょっぴり懐かしめな電子音が効いてる佳曲。

Screaming Maldini「Summer, Somewhere」

これがかかったときはちょっとビックリした。でも、「いま流行」を捉えるという点で、やはりテレビの方々はめざとい。某レコードショップも大プッシュのスクリーミング・マルディーニの1stから。M83みたいなロマンティックでドラマチックなシンセポップが好きなら間違いなくはまるはず。

Beck「Don't Let It Go」

ベックのニューアルバムからもかかってます。ここではライヴ映像を。ベックは作風が毎回違うのでひとまとめに語ることは難しいですが、個人的には、最新作の『Morning Phase』や『Mutations』、『Sea Change』のように、メロディ・オリエンテッドなアルバムのとき真価を発揮するアーティストだと勝手に思ってます。

Long Beach Dub Allstars「Rolled Up」

テラスハウスのロケーションは湘南。海、そしてかわいい女の子!とくれば欠かせないLBDAも当然かかってます。ブラッドリー亡き後のサブライムのメンバーが結成したこのバンド。音楽性も正統にサブライムを引き継いだ、レゲエ+パンクロック・サウンド。やっぱ海辺の映像には、自然にこの辺の音が欲しくなります。あとビール。

OKAMOTO'S「告白」(12:47〜) 

単品の動画が見当たらなかったので2013年お台場・METROCKでのライヴから。「告白」は12:47からです。実はこのとき現場にいましたが、正直、ハマ・オカモトの圧倒的なスター性(というか雰囲気あるよね)に気を取られてちゃんと聴いてませんでした。でも見返してみると、いいバンドだと思うなぁ。

その他、一応オープニングとエンディングのタイトル曲も貼っておきます。 

Taylor Swift「We Are Never Ever Getting Back」

ギターのアルペジオが印象的なタイトル曲はテイラー・スウィフトの2012年作4th『Red』から。元々彼女はカントリーシンガーですが、この曲だけ聴くと全然そんな印象は受けません。テラハのせいか、ロック系のクラブなんかでも結構トバしに使われてるみたいですね。

Snow Patrol「Chasing Cars」

エンディングはSnow Patrol 2006年の2ndアルバム『Eyes Open』から。ミュージシャンズ・ミュージシャンとしても知られる彼らの曲が、ともすればチャラくなりがちな番組に落ち着きを与えてくれてます。テラハフリークの方なら、「バタン!」というドアが閉まる音を聴くだけで脳内再生される方も多いのでは。

それではまた。

 

 

NACK D(@nack_d

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