特集を作りました。いや、実は今も作っています。
4月に調子に乗って「渋谷系の特集を作る」と言ってしまい「フェス前に公開すればいいかなー」と安易に6月20日という日付を設定して実際に作り始めたのですが、結構大変でした。そもそもズブの素人なのでどうやって特集を作ればいいのかわからないし、「大体ブログで特集ってどうやるの?」というところからはじめなければいけませんでした。舐めてかかったら痛い目に遭いました。
でも「今、渋谷系を掘るのはきっとおもしろいはず」という直感がありました。結果的にはそれは間違っていませんでした。渋谷系って楽しい。これは本当。
今、日本の音楽はロックが主流です。実際にテレビのチャートを見るとアイドルであったり、J-POPで長く活躍するアーティストが10年前から変わらず売れ続けていて、実際にオリコンでトップ10入りするロックバンドは少ないと言われています。しかし音楽を能動的に聴く人の間ではロックは主流です。00年代からはじまったフェスブームと結びつき、今ではフェスが夏の風物詩になるくらい定着しました。そして日本のロックはよりフェスに対応できる縦ノリの音楽が目立つようになりました。
それと一線を画すのが、今のインディーシーンです。「インディーズ」ではなく「インディー」です。定義は曖昧ですが、「インディーズ」がパンクやエモ、ギターロック、そして邦ロックと呼ばれるフェス文化とともに発展した音楽の総称だとすれば、「インディー」はそれに対して明確にカウンターを放つ音楽の総称です。シティポップ、エレクトロ、テクノ、インディフォーク、ニューウェーブ、シューゲイザー、ポストロックといった、今の縦ノリ文化とは異なる新たなシーンが徐々に形成されつつあります。
僕の中では今のインディーシーンが渋谷系と重なって見えました。かっこよくて、流行に敏感で、そしておしゃれ。フリッパーズ・ギターやピチカート・ファイブのようなシーンを象徴するバンドが生まれるのは時間の問題だと思います。
そういうわけで今回、特集を作りました。最初は3日くらいで集中して記事を上げて、一気に終わらそうと思ったのですが、思いの外、作業が多いのでのんびりやることにしました。6月24日から2日間に分けて「渋谷系/渋谷系以降のポップディスクガイド100(仮)」を公開します。のんびり見守ってください。
Flipper's Guitar「The Quizmaster (奈落のクイズマスター)」
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特集のスケジュール
- 渋谷系はかっこいい(6月21日)
- ピチカート・ファイヴから現在まで受け継がれてるアイコンの話(6月21日)
- 岡崎京子と私(6月22日)
- 渋谷系「以降」を聴く(6月22日)
- 花澤香菜は渋谷系の夢を見たか(仮)(6月23日)
- 渋谷系以降の流れ(仮)(未定)
- (※その他、随時更新予定)
- 渋谷系とそれ以降の楽しいディスクガイド 1990-1998(6月24日)
- 渋谷系とそれ以降の楽しいディスクガイド 1998-2014(6月25日)
ぴっち(@pitti2210)