Priscilla Ahn「Fine On The Outside」
「思い出のマーニー」を観てきました。
すごくよかった、を通り越してボロッボロに泣かされました。麻呂監督は凄いです。僕はジブリのポスト宮﨑駿としては米林宏昌(麻呂監督)も宮崎吾朗も買っていたし、どちらかと言うと吾朗監督の作品が好きでした。にもかかわらず「思い出のマーニー」ではポストジブリ対決に決着をつけたどころか、宮﨑駿さえも一気に抜き去り、ジブリの次の黄金時代を思わせるような素晴らしい作品になっていました。あんなに泣かされて、鮮やかな気持ちで映画館を後にできる作品ははじめて。
エンディングでは今、巷で流れまくっているプリシラ・アーンの主題歌が流れました。iTunes Storeでチェックすると『あなたのことが大すき。』という別の意味で泣けてしまう鈴木敏夫の残念なコピーがタイトルになったコンピレーションアルバムが販売されているのですが、悔しいけれど映画館を出てすぐに買いました。
「Fine On The Outside」
映画のための書き下ろしではなく、9年前の曲とのこと。映画のために書き下ろした曲もあったのにこの曲が選ばれ、しかもこの「Fine On The Outside」が選ばれた後も日本語バージョンを作る覚悟をしていたのに、英語のままでOKになったとのことです。麻呂監督、グッジョブ!
そもそもプリシラ・アーンのことはあまり知らなかったのですが、彼女は昨年フジロックにも出演しているLAで活動する韓国系アメリカ人のシンガーソングライターです。現在までに3枚のオリジナルアルバムをリリースしています。昨年リリースされた『This Is Where We Are』収録の「Home」を聴くと、「Fine On The Outside」にも通じる透明感がありながらわりとポップでおもしろいです。日本だとRie fuあたりに近い存在だと思います。
「Home」
ただ、オリジナル曲だけではなく、ジブリの「カントリーロード」や「風の谷のナウシカ」をカバーし、さらにはカバーアルバムまで出しています。おまけに「サヨナラCOLOR」までカバーしてしまうあたりが最高にニクイです。
「サヨナラCOLOR(Englilsh Version)」
こういうのを「ローカライズ」って言うのでしょうか?僕はヤラれました。
ぴっち(@pitti2210)