いやー、毎日暑いですね。みなさん、いかがお過ごしですか。
8月ももう終盤に差し掛かろうとしていますが、まだまだ夏は終わりません!そこで今回は、夏に聴きたい2つのアルバムを紹介します。
1.□□□『GOLDEN LOVE』
いろんな音楽のジャンルを行ったり来たりする□□□が、最もヒップホップに接近したアルバム。どこか小難しくて理屈っぽいイメージもある□□□だけど、このアルバムでは非常に軟派。過ぎ去っていく一夏を刹那的に享楽的に生きる姿を極上のポップスに描き出している。谷村新司の「青空」をサンプリングした1曲目「GOLDEN LOVE」から気分は最高潮。パーティの幕開け。そのまま三浦康嗣のラップが冴えわたる「GOLDEN KING」、HALCALIとコラボした「COSMIC DANCE」、歌謡風ポップスの「真夏のラストチューン」まで駆け抜ける。締めは最高に陽気なサンバ風の楽曲「GOLDN WEEK」。空っぽになって盛り上がるという夏の一面がそのまま□□□流のポップスに収められたアルバム。
□□□「真夏のラストチューン」
2. BOaT『RORO」
そんなふうにからっぽになって盛り上がる一方で、夏という季節は人をやたら感傷的にもさせる。そんな夏の一面を情動的におさめたのが、この知る人ぞ知る名盤『RORO』。プログレッシブでサイケだけど、日本のポップスらしいしっかりしたメロディ。アルバム全体を通して異様に張りつめた空気が漂っていて、夏の終わりに対する激情がときに美しくときに荒々しく溢れ出る。変幻自在に動くハードなギターにアインのボーカルとAxSxEのシャウト。夏の夜に聴いたら脳が気持ち良すぎて溶けちゃう。「アキラムジナ」という謎の単語がたびたび出てくるのも印象的で《アキラムジナ吸って 夏を裏付けた》というやたらひっかかるフレーズは最高です。
BOaT「All」
みなさんの夏の必聴盤もぜひ教えてください。