ネットの音楽オタクが選んだ2010年代上半期のベストトラック 洋楽編 50位→1位

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わりと楽しんでいただけたことが意外でした。そもそも洋楽は、僕のような邦楽ファン(とはいえ洋楽も好きです)がズカズカ入っていい場所だと思っていなかったのです。ただ元々Pitchforkのパクリではじまったベストトラックという企画がめずらしかったのか、楽しんでもらえているみたいで。すごくうれしいです。ありがとうございます!

自分には洋楽コンプレックスがあります。元々田舎育ちだったので、エアロスミスやアブリル・ラビーンのようなテレビに出てくるようなアーティストしか知りませんでした。でもだからこそ、海外のいい曲を、いつもたくさん知りたいと思って雑誌やネットを漁っていました。

97人の方々に協力していただいたおかげで、強力な洋楽ベストトラックになったと思います。本当に感謝します。楽しかったです。またやろうね。それでは最後の50曲です。楽しんでいただけたら幸いです。(ぴっち)

100→51位

ルール、参加者、ノミネート曲一覧

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このランキングの簡単なルール
  • ブログ、twitter、メール、ブログのコメント欄で募集し、1人最大30曲まで選びました。
  • 1曲=1P方式で採点しています。
  • 2010年以降に発表された曲を対象としています。
  • 97人の人に参加していただきました。
  • ノミネートした曲は全部で1456曲です
  • 最高得点は32Pです。100位圏内は最低3P獲得しています。
  • その他詳細はこちらで。

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50. Cloud Nothings「Wasted Days」

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ささくれ立ったバンドサウンドスティーヴ・アルビニが自身のスタジオでディレクションを振るったことを雄弁に物語っている。宅録に耽っていたディラン・バルディは1st当初から光るポップセンスの片鱗を見せてはいたが、12年の『Attack On Memory』において強度というか、より密度の高い骨組みを獲得するに至った印象がある。メロディアスでエモなスタイルには事欠かさないものの、曲名通り苦虫を噛み潰したような鳴りと終盤の切々たる咆哮は、揺らぎながらも今をシリアスに生きようとする人の胸に共鳴するだろう。

KV(@sunday_thinker

「まったく非現実だと感じてる、僕には何も変えることなんてできない ここにいることにする。僕はどこでも疲れてるし、独りになるのに学ぶことなんて一つもない。使い物にならない時間が欲しい、自分が動がない時間が欲しい、使い物にならない時間が欲しい、動くのをやめてる時間が欲しい」

Dylan Baldiが宅録音源を発表したことで急遽組まれたのがCloud Nothings、彼らの出自について表すならそう言えよう。だがこの歌詞、ハッキリ言ってしまおう、まさに「ニート万歳!!」な歌詞じゃないか!と。Dylan本人からすれば、おおよそ自己内在する負の側面をぶちまけた、いわばストレス発散な一曲だろう。こうして気軽に「動きたくない」などと歌えてしまうのが「SNS世代のバンドマン」としての意識が見えてきておもしろい。

アルビニとの思い出?、仕事は最高だったし、そのチャンスを得ることができてよかったと思う。レコーディング中はかなり放任主義で、音楽のことはあまり話さなかったし、僕らのレコーディングしている作品の内容のこともそんなに話さなかった...どちらかというと身の上話や、彼のフード・ブログについて話した」

なんていう本人たちの言葉があるように、スティーブ・アルビニという冠がついてるから、このバンドのこの曲が素晴らしいのではなく、あくまで彼ら自身の良さが際立っているからこその良さである。そのことは、今年2014年に発売された『Here and Nowhere Else』を聴けばはっきりとわかる。

草野(@grassrainbow

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49. Frank Ocean「Thinkin Bout You」

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近年の米ヒップホップ界を震撼させたアーティスト集団/ヒップホップ・クルーのOFWGKTA、その中にR&B系シンガーとして加入しているのがFrank Oceanだ。2009年に名門レーベルDef Jamと契約し、2010年の入団前よりメジャーな世界でソングライティングに関わっていたという。2011年に無料ミックステープ『nostalgia, ULTRA 』は発売してまもなくから大絶賛され、その後にはBeyonceJay-Z & Kanye Westのコラボ作に続けて参加し、一気に知名度が上がりデビュー作を期待されるようになった。そして去年2012年、メジャーデビュー作『Channel Orange』 が満を持して発表された。と同時に、フランクの口から衝撃的なカミングアウトが発せられる。

「これはアルバム・クレジットの謝辞の欄に入れる予定だったものだが、色々と噂が出回っているようだから……これではっきりするかと思う。過去に男性に恋をしたことがある。」

「君のことを考えてるとこうなるんだ、なのにずっと考えてる。あれからいつも想ってる、君もまだ同じ気持だよね?、違う?」

スローテンポのリズム、チルウェイブの影をチラつかせながらも穏やかにゆれるシンセサイザー、サビになって響くファルセットボイス、それらすべてがまるで蝋燭の火のように揺らめく。タイトルからお察しの通りのド直球なまでのラブソング、だが彼の出自とそのサウンドスケープが合わされば、定型的なラブソングのひとつとして指折り数えることは、到底できない。

草野(@grassrainbow

iTunes

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48. Arcade Fire「Reflektor」

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2014年のフジロック待望の出演を果たしたアーケイド・ファイアのステージの口火を切ったこの曲は彼らの今のモードをまさに体現している。イビザで盛り上がる煌びやかなクラブミュージックに違和感を口にしていたウィン・バトラーが辿り着いたのはハイチを中心とした中南米カーニヴァルに通じるトライバルなダンスミュージックでした。重すぎず揺らめくようにうねるベースとハウスビート、アクセントを加える軽やかな鍵盤とホーン、そしてデヴィッド・ボウイの声と絡み合うバトラーのセクシーな歌声……。文明の化身であるデバイスや衣服を捨て去り、今すぐ本能のままに踊りたくなる、そんな極上のナンバーです。

Ai(@Ai_Tkgk

ヨーロッパ美術、そのなかでも近代彫刻の父とも言われるオーギュスト・ロダンの作品『オルフェウスとエウリュディケ』が用いたアルバムジャケットのアルバムが、ハイチを中心とした中南米カーニヴァルに通じるトライバルなダンスミュージックで、しかもその音楽を奏でていたのは、00年代のアメリカ・インディミュージックの大きな潮流の一つ「チェンバー・ポップ」の旗頭だったArcade Fireときたもんだ。

カナダ出身の白人バンドが、アメリインディバンドとして人気を博し、最新作では200年前のヨーロッパ美術の作品をアートワークにして、中南米音楽をにつながる黒人音楽。単純化して羅列してみるとわかる、この奇々怪々な状況。

「こんなのはただ鏡に写った像が、別の鏡に写ってるだけ、いつまで経っても終わりがない、その鏡の向こうの本当の姿を、お前は見せてくれるのか?」

アメリカには住みたくない」(セカンド・アルバム『Neon Bible』より)と歌い、前作『The Suburbs』ではアメリカナイズされた世界の郊外都市へのメランコリーやノスタルジアを歌い、アメリカという文化や思想を"反射"してきた彼らだからこその選択肢。それは、このSNS時代のコミュニケーション過多を揶揄する歌であり、これまでの彼らからの脱出を図る、2重の意味があったのだと思う。

草野(@grassrainbow

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47. Haim「Forever」

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「ロック界の道端三姉妹」ことハイムのデビューEPからのリード曲。ハイムの楽曲ってすごく今風な打ち込みサウンドと、カノジョ達のバックボーンにあるファンクやモータウン、クラシックロック(フリートウッド・マックの「Oh Well」のカバーの泥臭さのカッコよさ!)を混ぜ合わせることによって、新しいのにどこか哀愁を感じさせる音になっている点におもしろみがあるんです(USインディーにありそうでない感じ)。「Forever」はリズムギターとミディアムテンポな打ち込みサウンドを基調とさせつつ、合間合間に入る「Ha!」の掛け声が楽曲に小気味よいアクセントを加えるポップチューン。ただ実際にライブで聴くと音源以上にロック色が強かったりします(ハイムの楽曲全般に言えますが)。自転車でブルックリンを駆け抜けるMVも要注目です!

Ai(@Ai_Tkgk

元はボツ曲候補だったところを一緒にツアーを回っていたジュリアン・カサブランカスにいい曲だと言われて復活したとか。グッジョブ。どちらの意味であろうと女の子が永遠を口にすることほど怖いことはないけれど、そのモチーフ自体はどうしようもなく美しい。

ぴっち(@pitti2210

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46. Andy Stott「Numb」

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曲が進むにつれて、強烈にダブ処理されたビートと霊的なボイスサンプリングが空間を支配してゆく。曲中で唯一、意味を持って呟かれる「Touch」という言葉のループがもたらす官能的な恍惚はいったい何だ。ヘッドホン推進。きっとあなたを深い深い場所まで連れていってくれる。そこは真っ暗で怖いけれど、途方もなく美しい。

くらーく(@kimiterasu

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45. !!!「One Girl / One Boy」

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ほら、イントロを聴いてごらんなさいよ!チクチクとした床の上に裸足でいるみたいに、そわそわと落ち着いていられなくなるでしょう。針山地獄ばりに飛び上がってはしゃぎたくもなるさ。そしたらほら、パーティの始まりさ。ピッツァとコーラを用意しなさい。ここは日本だから、寿司と茶でもいいよ。プリンと醤油でもいいさ。この曲さえあればなんだっていいんだ。きっと最高のBGMになるさ。そんなノリノリの骨頂であるこのサウンドを、さて私はどう楽しむのか。教えるさ。そりゃもう私くらいまでいくと、ひとりで静かに聴くのさ!自分だけのものに独占するのさ!だって、人見知りだもの。パーティするにも、人脈がないさ。むしろ毎日が孤独さ。でもね、寂しくはないよ。こんなに心は弾むのだからね。いつまでも鳴り止まないでいてくれよ。

わど(@wadledy

めっっっっちゃファンク!!なんて機能性に優れた曲なのだろうか。もう兎に角腰が揺れて仕方ない。圧倒的なグルーヴを持ち合わせながらサビがめちゃくちゃポップ。めっちゃ歌えるのである。チック・チック・チックはもっと売れてしかるべきだと思う。

うめもと(@takkaaaan

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44. Mumford & Sons「I Will Wait」

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2013年のグラミー賞でAlbum Of The Yearに輝いた2ndアルバム『Babel』からのリードシングル。ブルーグラスやカントリーをベースにしたMumford & Sonsは男臭さを感じさせる楽曲が多いけど、とりわけこの曲には彼らの真骨頂とも言うべき無骨さが詰まっている。聴く者の腹に響くバスドラムウッドベースの音に疾走感あるバンジョー、そしてギター、ひたすらアコースティックなサウンドなのに、思わずこぶしを突き上げて大声をあげたくなってしまうような力強さ。

アメリカの田舎で発祥したブルーグラスやカントリーを、イギリスの富裕層である彼らが取り組み(実際、Jake Bugから「バンジョーを持った金持ち野郎」と揶揄られたりもしている)、しかも本国アメリカで最も権威のある賞で最優秀賞を受賞した、という点においても、今後この曲は音楽史のターニングポイントの1曲として語り継がれるのではないだろうか。

Ai(@Ai_Tkgk

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43. Jake Bugg「Two Fingers」

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なんだか口ばっかり達者な感じがして、あとやたらワン・ダイレクションを目の敵にしてたり(笑)、個人的には「なんだかなー」とは思わないこともないけど、曲は不思議と素直で素朴ですばらしい。アコースティックな佇まいなのにやたら大物感のあるサビのメロディーとか達観してると思う。ボブ・ディランの再来とかそういう文脈とは無関係に、どんどんロックに転がっていって欲しい。

うめもと(@takkaaaan

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42. Lana Del Rey「Video Games」

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彼女の中で特殊な立ち位置の曲だと思う。それは歌い回しの気怠さだったり最小限に絞られた音数もそうだけど、何より特殊なのはこの曲が圧倒的に日常に寄り添っている事。ここでの「Video Games」とは日常の中にある幸福の象徴で、どんな喧騒に身を置いても彼女の楽園はそこにしか無いのだ。

まっつ(@HugAllMyF0128

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41. The XX「Angel」

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言葉も少なに紡がれるThe XXの歌は静かで、けれども恐ろしいまでに浸透してくる。深く沈むベースラインに縁取られながら、木漏れ日のように伝う鈍い光のせせらぎ。Romyの呟く声は小鳥が水面をつついたが如く心に波紋を呼び起こす。飾らず密やかに、しかし確実にその輝きを湛えている。

KV(@sunday_thinker

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40. Yuck「Get Away」

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ケイジャン・ダンス・パーティのヒリヒリとしたお洒落感のある音楽も好きだったけど、僕はYuckから発せられる若さ故の蒼さがポップに機能していて素晴らしいと思う。ただ、「好き勝手に音楽を作っちゃった」みたいな感じがして、そこには作り手の思惑というか売れるための戦略性とかもまったく感じられない。その純粋さが眩しく、気持ちいい。

うめもと(@takkaaaan

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39. Adele「Rolling in the deep」

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アコースティックギターの立ち上がりは少しだけ粗粗しく、ワンテンポだけリズムを食ってから歌い始めるアデルの歌声はアルトの声域で、「私の心に火がつき始めているの、火はもうすぐ頂点に達し、それが私を暗闇から連れ出す」と歌い上げる、踏み鳴らされるバスドラムの鈍い音色には「もう止められない」という意味がしっかりと刻まれていくようだ。

アデルの歌は、その大半が失恋についての歌だ。この曲もそうで、「貴方は私の心を奏でていた」という最後のリリックに至って、恋焦がれた相手との失恋と恨みが混在した、男性としてはちょっと怖みのある一曲として終結する。

それはもちろん創作であり、曲の数だけ恋して失ってきたという過去の吐露ではない。何より重要なのは、創作であるはずの失恋の歌が、聴く人の身に起きたであろう本当の失恋と重なってしまうマジックが起こるということに他ならない。

SNSの登場によって、様々な情報の真偽と嘘八百が並ぶ時代になった、このマジックがまだしっかりと発動できるクオリティを持っていることは、音楽にとってとても重要なのだと僕は思う。それを見事に成し得てしまったアデルを超えるシンガーは、果たして現れるのだろうかと僕は心配でならない。

草野(@grassrainbow

やっぱりすごくかっこいい。歌はめちゃくちゃうまいし、曲も最高だけど、サウンドもかっこ良すぎる。シンガーソングライターだからジャンルに固執することがないこともあると思うけど、ソウロ路線だけでなく、ブルースの要素が入っているのが凄い。こういうことができるのはジャック・ホワイトぐらいだと思ってた。007のテーマ曲になった「Skyfall」を聴いた時にも思ったけど、比較的古典的な、悪く言うとオヤジ受けしそうなサウンドを纏っても、今に生きる20代として映るのは彼女の歌が本物だからだと思う。

ぴっち(@pitti2210

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38. Skrillex「Scary Monsters & Nice Sprites」

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正直言えば、この曲が1位だと思っていました。(そう思ってる人、他にもいそう)

だってこれ、本当にすごいじゃん、エフェクト処理されたシンセサイザーのギザギザ感も超かっこいい、というか開始7秒間のメロディラインだって最高だし、そっから始まるトラックがカッコイイ。「イエス!オーマイガー!」の子供の声からすぐさまに響く、「ヴァオアオ」なワブルベースの刺々しくウネっていく様とか、メタルコアバンドでフロントに立つボーカルが「ボォォォォォ」と戦慄くグロウル・ボイスのそれじゃない?。Skrillexが元々そっち系の人だから、そう思っただけなんだけどもさ。

ロックの先にメタルが合ったように、テクノ/ハウス/トランスの先にブロステップ(ダブステップではなく)が合った、それがこの曲で間違いないものになった、ほらこれ、00年代のナンバーワンに等しいよ。ポップソングとしての体をあまり成していないこの曲を、ダンス・ミュージックを全然聴かない人を巻き込んでの大ヒットになる、それってすごすぎると思うんだ。

草野(@grassrainbow

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37. The Royal Concept「On Our Way」

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36. Kindness「House」

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《君が欲しいものすべては/僕は与えられないだろう/だけど僕が感じることすべては/君に与えよう》すべての子供達に向けられたスイートで敬虔なラブソング。愛とはひたすら与え続けること。僕のお葬式ではこの曲を流してください。

くらーく(@kimiterasu

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35. Deerhunter「Helicopter」

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深い深い眠りへと辿り着くように、遠い遠い記憶をなぞるように、甘く馨しく紡がれるサイケデリア。深雪の中で微睡むが如く伝わってくる冷気は気のせいではない。これはある男性の物語、そして最期のワンシーン。震える心と揺らめく光の残る場所は、……。

KV(@sunday_thinker

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34. Carly Rae Jepsen「Call Me Maybe」

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まぶしくて、レモンのように甘酸っぱい。そんな恋愛してみたくなる。

あじぽん(@pondaring

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33. Saint Pepsi「Fiona Coyne」

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フィジカルリリースが無かったにも関わらず、タワレコスタッフが『Hit Vibes』をベストアルバムに選出して話題にもなったSaint Pepsiの初フィジカルリリース作品(7インチ)。カッティングギターに存在感のあるベース、ウワモノとして乗っけられるホーン&コーラス&キラキラサウンドで完璧なディスコチューン。ブリージン!このジャンルよくわかってないけど爽やかだ!「ねぇ、僕を信じてくれないの?レコードが回り続ける限り、キミを愛し続けるよ」というサビも最高。「Get Lucky」や「Happy」に続く系譜の曲だし、これら並に注目を浴びてもおかしくない。

けんじ(@knj09

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32. James Blake「Retrograde」

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ゴスペルを彷彿とさせる厳かな雰囲気と彼の吐く白い息は、孤独な冬の大聖堂を思わせる。刻々と訪れた日没は第三者を露払いし、ここには想い人と自分だけ。自分の部屋の扉を開いて外へと出た彼は足を取られながらも雪原を行く、愛の名の下に。

KV(@sunday_thinker

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31. Disclosure「Latch (feat. Sam Smith)」

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いやぁ「サム・スミスって本当に何者?」ってくらいヤバいシンガーですよね。いくつだよ?って突っ込みたいくらい。そのヤバいシンガーをゲストに迎えてこれまたヤバいくらい踊れるハウスミュージックを提供してくれるDisclosure。良くないわけが無いよね。最高。

うめもと(@takkaaaan

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30. Vampire Weekend「Diane Young」

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ところで、彼らはアフロポップを現代インディミュージックとして蘇らせた旗頭だが、横ノリ気味のシャッフルビートで打ち込まれるドラムマシーンの無機質な打突と、ドラマーによる生ドラムが行き来し、エフェクターによりいじられまくる声色の変質、それを追いかけていくだけでも面白いこの曲。だが本当に面白いのはこの曲のテーマだ。

Diane YoungはDying youngのことである。早死についての歌だ。いやボケをかましてるんじゃなく、こちらのインタビューでの公式発言なのだ。(ヴァンパイア・ウィークエンド、新作『Modern Vampires Of The City』を語る|MTV NEWS TEAM BLOG | 音楽(洋楽・邦楽)のことならMTVJAPAN

《未来のことなんて誰にも分からない。歳を重ねていくだけの人生なんて最悪なのに。守ってばかりの人生を生きる、そうさ僕は過去が好き、だって不確実なものは嫌いだからさ。ダイアン・ヤングの洗脳を防げそうなら、ベイビー、ベイビー、ベイビー、ベイビー、走りだそう》この歌詞に込められた意味を、早死についてとだけ解いてしまうのが、非常にもったいないなと思うのは、僕だけだろうか。

というか、「ヴァンパイアウィークエンド アフロポップ」で検索すると俺の名前が上がってくる現象、一体なにこれ?

草野(@grassrainbow

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29. Coldplay「Charlie Brown」

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それまでのどうとでも解釈出来たものと異なり、『Mylo Xyloto』には『君』という呼びかける対象が歌詞の中に明確に存在する。イントロの響きもそれを象徴している。生ギターの音色にすら溢れるポップネスに手を差し伸べられたら、迷わず握り返せ。その手はいつか運命を変えるかもしれない。

まっつ(@HugAllMyF0128

ケミカルライトに彩らえた空間のなかを、アコースティックギターとエレクトリックギターそれぞれの弦の震えがもたらる一音一音がトランス・ミュージックのシンセサイザーが憑依したように響く。高揚感MAXの素晴らしい一曲。

日本で言えばドラえもんの「のび太」やサザエさんの「カツオ」に当たる国民的アニメキャラクター、のろまだけどドン臭い「チャーリー・ブラウン」をタイトルにつけ、「僕らは暗闇の中で輝き始めているんだ」と歌う。2008年に「Viva La Vida」によって見せつけた道筋を、新たな表現で歩んだ一曲であり、この数年後に、BUMP OF CHICKENが「RAY」によって日本で表現した道筋だ。

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28. James Blake「CMYK

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Kelis『Caught out there』をサンプリングし、組み上がったのはポストダブステップなるタームに潤いと勢いを与えたキルショットであった。細かく跳ねるベース、リリカルなメロディライン。このトラックこそがJames Blakeの最初の浮上であり、ベース・ミュージックの新地平を告げる福音ではなかったろうか。

KV(@sunday_thinker

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27. Foster the People「Helena Beat」

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まじまじと見つめるとジャケットに描かれた"それ"は気味が悪い。薄ら笑いを浮かべながら焦点の合っていない目で、どこかを見ている。あぁ、なんて不気味。だけども妙にポップで愛嬌がある。華がある。一度出会ったら忘れられないインパクトも。身体を揺らしたい夜はそっと側に居てほしい…。それと同じ不思議な魅力がこの曲には溢れていると思います。

トコトコと小気味良く刻むエレクトロサウンドと丸く美しいハイトーンボイスのとり合わせが楽しいです。2分54秒あたりからの展開が好き。

じゃのめ(@jyanomegasa

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26. Arctic Monkeys「R U Mine?」

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3rd『Humbug』でつんのめる性急さを抑え、4th『Suck It And See』で成熟を見せた彼らは去年の5th『AM』でヒップホップとロックを融合した訳だが、そもそも突出していたのはストーナーの燻んだ色気だった。ハードロックの爆発力をコントロールし、キレとコクを抽出。10sアクモンの進化を示す一曲。

KV(@sunday_thinker

とにかくMVがかっこいいのでぜひ観て頂きたい。僕はこの曲でArctic Monkeysは1stの呪縛から解き放たれたと思う。解き放たれたというのは語弊があるかもしれないが、この曲で彼等は1stにあった名曲達を超えたのだ。元々自分達の好きな音楽をやるという事に終始徹底していたのだろうけど、今のArctic Monkeysの好きな音楽はこういうことなのだろう。かっこいいことを真っ直ぐにやる彼らは今、一番輝いている。

うめもと(@takkaaaan

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25. Bruno Mars「Treasure」

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「Get Lucky」でディスコが蘇った!と大騒ぎになる前年にリリースされていた、もっとモロにストレートなディスコチューン。《宝物、それはキミのこと。ハニー、キミは黄金の星さ》と一切の衒いなく彼女への想いが乗せられたメロディと歌声はとてもスウィート。菊地成孔は「September」をディスコで初めて聴いて「幸福すぎて、この曲が終わったら死んでもいいと本気で思った」とラジオで語っていたけど、僕はこの曲がかかる中、ミラーボールの輝くフロアで好きなコと踊れたら死んでもいい。かも。

けんじ(@knj09

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24. Ariel Pink’s Haunted Graffiti「Round and Round」

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深い夜、サンドマンの注ぐ微睡みをこすり落としながらブラウン管越しに覗いた先のロマンス。フロアのライトが揺らめく一瞬、貴方はこのノスタルジアの抱擁を思い出すだろうか。摩天楼に佇む黄金のメリーゴーランド、記憶と今の狭間で廻り続けるビッグポップチューン。

KV(@sunday_thinker

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23. Radiohead「Lotus Flower」

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どうでもいいけど、このPVで見せるトムヨークのめちゃめちゃアヴァンギャルドな意味わからん感じのダンス、実は由緒正しきイギリスのロイヤル・バレエ団の振付師が徹底的に振りつけたものなんだけど、江頭2:50が踊ってるMAD動画があってそれも個人的には最高。音に反応して生まれる非定型的な踊りとしてどっちも在る、音楽はあんなにカッチリしてるからこそ、その表現が成り立ってる。

しかもいつもは暗示的なRadioheadの歌詞が、この曲に関しては非常に直球。だって《だから今、君を自由にする、君を自由にしよう》なんだもん。トム・ヨークの疑り深さと思慮深さを知る彼らのファンなら、これを直球に疑うかどうかはアヤシイけども。

草野(@grassrainbow

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22. Taylor Swift「We Are Never Ever Getting Back Together」

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4thアルバム「RED」からの先行シングル。USやUKでは、別れを繰り返しては復縁を迫る彼氏に対して「もうウンザリ」という気持ちをストレートに表した歌詞が、主に10~20代の女子の共感を得て大ヒットし、日本ではテラスハウスの主題歌として、これまた若い女子達を中心に売れ行きを伸ばしていった。とはいえこの曲がここまで幅広い層から受け入れられる楽曲となりえたのは、Taylorのバックボーンであるカントリー特有の温かくて心地よい楽曲進行を基調としつつ、冒頭から流れ始める印象に残りやすいギターアルペジオと誰もが口ずさめる「Uuh Uh Uh Uh Uuh♪」のハミングパートが見事にマッチすることで、みんなから愛される「ポップの普遍性」みたいなものを実現できたからではないだろうか。きっと今後も彼女の代表作として、時代を超えて若い世代を中心に聴き継がれていくに違いない。にしても、この曲の邦題のダサさはなんとかならないものなのか……(笑)

Ai(@Ai_Tkgk

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21. Of Monsters and Men「Little Talks」

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ビョークシガー・ロスといった偉大なるミュージシャンを生んだアイスランドの首都レイキャビク。そんな名所にて結成され、 2010年当国で行われたコンペティションに優勝した勢いそのままに、デビュー作にして米ビルボード6位や英ヒットチャート3位にチャートイン、世界的にも大きなチャートアクションを見せた大ブレイク中の5人組インディ・フォークバンドがOf Monsters and Menだ。バンドセットにピアニカ・グロッケン・アコーディオン・トランペットが加わり、男女混成のボーカルとコーラスやそのサウンドから感じられる雰囲気は、ウィットに富んだUSインディバンド勢よりも無邪気さにあふれ、楽団のようにも見える。

メンバーの口から語られ、歌詞を読めばわかるように《夫に先立たれ、一人寂しく余生を生きる老婆、2人が夢の中で話しあう》というファンタジーなリリック、まっとうなポップソング、特にトランペットの音色とメロディは思わず歌いたくなるよね。同年にブレイクしたMumford & Sunsも加わり、ポップミュージックに一大潮流を刻んでいけるかはこれからの物語だ。

草野(@grassrainbow

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20. Bombay Bicycle Club「Shuffle」

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うき-うき【浮き浮き】[副]スル

楽しさで心がはずむさま。うれしさのあまり落ち着いていられないさま。「—と遠足に出かける」「朝から—している」「さあ、Bombay Bicycle Club「Shuffle」を聴いて—気分になろう」

じゃのめ(@jyanomegasa

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19. Paul McCartney「NEW」

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ポールはこの曲についてBBCラジオ放送で「キャッチーで夏向きなラブソングだよ。誰が聴いてもポールらしい作品が完成したと思う。」と語っている。歌詞を見ると《僕を見ないでくれ》と言う悲観的な言葉から始まり、そこへ〈君〉と言う存在が現れ《僕の生活を歌に変えた》いう所からこれは“誰かとの出会いの曲”と考えられる。“夏”“出会い”この2つのキーワードを考えると、この“君”はジョン・レノンではないだろうか。

1956年、ポールの母親であるメヤリーがガンで亡くなった。彼は気が滅入らないようにギターに没頭し、トイレに入っている時でさえギターを持って練習をしたという。しかし、1957年の夏にジョンに出会ったことで人生は変わっていった。その後、彼らはビートルズを結成し多くの大衆から愛される存在となった。しかし、彼らは1970年に解散。ポールはソロワークに勤しむ。それはまるで母親を亡くしたあの日のように。しかし、そんな彼にあるニュースが飛び込む、「ジョンが殺された」と。その時の絶望は計り知れず家に何カ月も引きこもっていたのは有名な話である。その時の気持ちはもしかしたら「NEW」の歌詞にある《僕を見ないで、真実は変える事は出来ない》と思っていたかもしれない。しかし、その悲しみを乗り越え完成したアルバム『タッグ・オブ・ウォー』はソロでは初めて全米・全英共に1位を取ったのだ。

ここまではあくまでも私の妄想であるが、2012年にはビートルズデビュー50周年であったこと。そして、2014年でのグラミー賞でのリンゴ・スターとの共演などを考えると、2013年に出来た「NEW」に対してこんな妄想をしたくなるのも音楽好きの性である。今年の春に日本で演奏できなかったころが本当に残念だが、ぜひもう一度ビートルズの頃の思い出の地である武道館へ立って、この「New」を高らかと演奏してほしい。

ゴリさん(@toyoki123

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18. Chvrches「The Mother We Share」

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イギリス・グラスゴーより突如現れたエレクトロ・ポップ・バンド「Chvrches」の代表曲。イントロからリフレインし続ける「オッオッオッオオッオー(文字にすると変すぎる 笑)」打ち込み音と緩急あるリズム、そしてローレン・メイベリーの舌っ足らずな歌声がとにかくクセになる名曲(テラスハウスでも使われたりしてるのでカノジョ達の楽曲の中では一番知名度があるのでは?)。ちなみにローレンちゃん、ただ可愛いだけでなくジャーナリストの修士号を持ち、スコットランド王立環境衛生学研究所のジャーナリズム・アウォード受賞歴もある才女だったりもします。

Ai(@Ai_Tkgk

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17. M83「Midnight City」

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16. Battles「Ice Cream feat. Matias Aguayo」

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マスロック、ポストロックのパズルライクな様相はプレイヤーが肉体性を超えて鳴らそうとする緊張感&限界突破の予感=アドレナリン→シャワー↑なシナプスルートを経由し速攻で快楽と接続される。毒々しく鮮やかなピンククリームがグロテスクに鎮座する2nd『Gloss Drop』のジャケがやたら祝祭感を主張している気が6割方するように、チリの人気プロデューサーと共作したこの曲は、プールへ向かう真夏の目抜き通りで爆走するトレーラーから恐るべき瞬発力でダブルバニラアイス(コーン付き)を投げつけられてグレイト!な風景を誰もが想像するに難くない、エキセントリックなテンションで狂喜乱舞するための舞踏曲である。つまりポップな曲です。

KV(@sunday_thinker

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15. James Blake「The Wilhelm Scream」

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強烈なパンが施された彼の歌は、入り込むことの出来ない彼自身の私的な空間の顕れか。ポストダブステップの意匠は密室的な孤独を映すに相応しいスコープとして見出される。静かに打たれるビートの上でフラジャイルに響く歌声は、この時代の望んだ内省のソウルの幕開けを告げるに至った。

KV(@sunday_thinker

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14. Arctic Monkeys「Do I Wanna Know?」

 

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とにかくドキドキする!「アクモンでまたドキドキするなんて思ってもみなかった」というのが正直な感想だ。アレックスの声はやんちゃな男の子から色気のある青年へと変化している。今回のアルバムのアー写などで彼等は髪型をリーゼントにしたり、革ジャンを着ている写真が使われていたりするのだけれど、この曲の魅力も要はそこである。ひたすらかっこつけてるし、かっこよくて仕方ない曲なのだ。

うめもと(@takkaaaan

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13. Foster the People「Pumped Up Kicks」

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「こういうインディーポップな曲、嫌いな人いないよね!」というくらいわかりやすくポップのツボを押しまくっていて、またセンス良すぎるものだからこっちもひたすら気持ち良くなってしまって気付けば体が揺れてしまう。イメージとしてはジャンプのワンピースである戦闘シーンが終わった後の宴のシーンで掛かっていそう。圧倒的な祭り感とピース感がある曲である。

うめもと(@takkaaaan

近年の祭りバンド代表格みたいなところあるよね。おっきな会場が似合うわ。

かんぞう(@canzou

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12. Coldplay「Every Teardrop Is a Waterfall」

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もし君が、やりたい事を誰かに阻まれたならこの歌を聴いて、踊り明かしてから戦いに向かうんだ。虹色に尾を引くシンセの礫が君の背中を押してくれるさ。その音色が、つまり音楽があればその間は無敵になれるって事をこの曲は教えてくれる。そして、この歌は君の為の勝利の凱歌になるだろう。

まっつ(@HugAllMyF0128

もう10年代を代表するワールドアンセムですこれは。

かんぞう(@canzou

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11. Jonsi「Go Do」

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iTunes

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10. Phoenix「Entertainment」

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フランスに、相当イケてる連中がいるらしい。なんでもそいつらは、随分POPで、派手で、洗練されたフレンチブルドッグみたいな奴らだそうな。ジュマペール・サヴァ!なんて言葉が聞こえてきそうなシャレた音楽。もー素晴らしい!!

かんぞう(@canzou

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9. Passion Pit「I'll Be Alright」

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サカナクションか!もしくはミスチルか!歌詞を読むたびにそのくらい山口一郎とか桜井和寿イズムを感じるんだけど、多分日本人だとこんなにアッパーな曲にならないんだろうな。《 You should go, if you want to/Yeah go if you want to/I’ll be alright》(筆者訳:君が望むなら行くべきだよ。そうだよ。僕は大丈夫だからさ)大丈夫なわけがない!だってクスリ飲んでんじゃん!笑(《I drink a tea and take a couple of my pills》)そんなところも含めて、あとライブ動画だと挙動不審すぎるマイケル・アンジェラコス、大好き。悲しすぎるからこそ楽しく終わらせることは、世界共通の最もかっこいい美学だよね。

ぴっち(@pitti2210

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8. Cloud Nothings「Stay Useles」

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心にもない偽善的な勇気や希望を歌うくらいならば、自らの絶望を歌ったほうがずっと素晴らしい。そう感じさせてくれたオハイオ出身のクラウド・ナッシングスの代表曲。ストレートなロックサウンドとは裏腹に歌詞には《I used to have it all now I'm alone/かつて全てが思い通りだったけど今では一人ぼっちだ》《I need time to stay useless/役立たずでいるのには時間がかかる》と絶望と孤独が蠢いている。そして、それはまるで家で一人音楽を作っていた頃の自分自身の事を言ってるかのように。

ゴリさん(@toyoki123

まだ23歳とかそこらでしょ?本当に恐れ入る……。ストライプスもそうだけど、若い子がオールドロックに憧れてならす音はいいよね。余計なものが一切無い骨太なサウンドが素敵。

かんぞう(@canzou

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7. The Strokes「Under Cover Of Darkness」

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2枚のアルバムで時代を変え、前作『First Impression~』でヘヴィに振れた後、4年のブランクを経て届けられたシングル。前作とは打って変わって、明るく跳ねるようなドラムとギターのリフで進んでいく演奏の上を、軽やかにのびのびと歌い上げるジュリアンのボーカル。何より、ベースと合わせてうねるようなリフを奏でる横でもう一方はサイドでリズムを刻み、かと思いきや、時に仲良く気持ち良くリフを重ねる、2本のエレキギター。これぞストロークス!なギターロック。デビュー10年を経ての迷走期に放った渾身の一発。

けんじ(@knj09

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6. Pharrell Williams「Happy」

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曲がいいのはもちろん、世界の色んなところでPV作られていて、とっても楽しかったです。日本でも原宿とか沖縄とか福島とかあったもんね。読んで字の如く「HAPPY」になれる良曲。

かんぞう(@canzou

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5. Justin Timberlake「Suit & Tie」

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黒人的なソウルミュージックと白人的なバブルガムポップが溶け合った完璧すぎるポップ・ソング。それも一方的な搾取ではなくて、あくまで白と黒が寄り添うように。重力を感じさせないサウンドとおしゃれすぎる世界観を完璧に映像化したMVはフィンチャー作!

くらーく(@kimiterasu

イン・シンク、というボーカルグループを知ってる方が、一体どれくらいいるのかなとふっと思う。バックストリート・ボーイズと同時代をいきたアイドル・ボーカルグループなんだけど、そのグループの最年少メンバーだったのがジャスティン・ティンバーレイク。その後ソロに転じて2枚のアルバムを出すが、2006年を最後に音楽活動を一旦休止、俳優活動を経た後、30代になって最初の一作であり、カムバックシングルとなったのがこの曲。

客演するJay-zの「Are you Ready?、J.T」の声に反応するように、軽く滑りながらマイクスタンドを掴んで「君をフロアーに誘うのをまちきれないよ、すごく良いと思う」なんて口ずさむように歌う。

クッソ!!!クッソ!!!なんていうイケメンリア充感だ!!!なんだか悔しいこれは!!!めちゃくちゃかっこよすぎる!!完璧な超人としてではなく、「スーツとネクタイで決めて、カワイイあの子に男をみせるんだ」というちょっと背伸びして頑張ってカッコつけてる感じにも受け取れる。それが男ゴコロをくすぐるのもスゴくイイ。来日公演があれば、ぜひとも見たい。

草野(@grassrainbow

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4. Vampire Weekend「Step」

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何か詩を読みだした。テンポは早くない。この時点で飛ばしたくなったら少し待って。キラキラした音がなり、女性コーラス、パイプオルガンが聴こえてこないか。教会で演奏されるみたい。韻を踏んだボーカルが心地よく、体をリズムに乗せて揺らしたくなってるかな。ただ雲雪が怪しい何か女性コーラスは悲しげだ。パイプオルガンも重苦しい。この曲は終わっていく。どうして悲しげなのか。何を歌っているのか。気になって想像して調べてみて欲しい。サウンドだけでなく、歌詞も評価が高いvampire weekedend。自分で調べてこの曲をまたアルバムを深く味わってもらえたら幸いである。

のぎぺん

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3. The 1975「Chocolate」

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21世紀のこの時代に麻薬捜査官からの逃走劇を題材にして、しかもドラッグを「チョコレート」と比喩してしまう下手すればギャグレベルのセンス。しかも本人達も少女漫画のような甘いルックスときた。あまりに出来すぎたバンドの出来すぎた大名曲。マイケル・ジャクソンへの敬意が滲むサウンドも泣ける。

くらーく(@kimiterasu

フランスのバンドがでてきたかと思ったらこっちはブリティッシュバンドの登場ですよ。デビューアルバムにして全英1位をかっさらった『The 1975』のリードトラック。デビューアルバムだよ?もう見てる場所がライブハウスではなく、スタジアムとかでかいところでやるのを前提としてるみたいだなぁ。新人とは思えん。

かんぞう(@canzou

去年と今年のサマソニで2回、ワンマンで1回。2年間で計3度も来日しており、来年には4度目の来日を果たすThe 1975。日本で着実ではあるが人気になっている事はサマソニのステージ割りや当日の観客反応を見ると一目瞭然なのだが、このバンド日本ではまだまだ誤解されているように感じる。その典型的な例がこの「Chocolate」ではないだろうか。

サウンドと歌声だけ聴けばクレイヴ・ディヴィットを思わすような、とてもPOP でサウンドである。タイトルもチョコレートで甘そうな曲かなと思いきや全く違う。歌詞の冒頭《Hey now, call it a spliff because I know that you will Oh you bite your friends like chocolate(マリファナを頼むのは、君がそれを欲しがるからさ 君は友人をチョコレートみたいに噛むんだ)》と突拍子もない事を歌う。そう、彼らの持ち味は、セックスや愛、ドラッグ、希望、死、そして恐怖など、俗に“ロック”と呼ばれというテーマをそれとは逆でのキャッチーでポップなサウンドで歌っている所である。しかし日本では言葉の壁は厚く、いまいち“ロック”な側面を理解されていないと思われる。ただ、もし日本でこの歌詞を完全にわかるようになれば観客は一歩引いてしまい、ここまで人気が出かどうか定かではない。

もしかしたら、彼らは他の国と違う反応を見せる日本の観客が面白く4度も来日しているのかもしれない。言葉の壁が逆に功を奏したバンド、それがThe 1975なのかもしれない。

ゴリさん(@toyoki123

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2. Owl City & Carly Rae Jepsen「Good Time」

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邦楽と洋楽、最大の違いは言葉でありそれが洋楽離れを起こす1つの壁であるのは間違いない。でも時にその壁を飛び越える瞬間がある。Earth, Wind & Fireの「September」、Boys Town Gangの「君の瞳に恋してる」など歌詞がわからなくてもフロアでかかれば誰もが人々は踊り出す。もし、そんな曲が2010年代にあるならばそれはこの曲ではないだろうか。この曲をかければ世界の誰もが踊り出し「GOOD TIME」なひと時を私たちにくれるポップミュージックの金字塔。

ゴリさん(@toyoki123

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1. Daft Punk「Get Lucky (feat. Pharrell Williams & Nile Rodgers)」

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少しだけネタばらしをすると、票数的にはダントツでした。今回集まったデータが偏っていた可能性がないこともないけど、どちらかと言うとミーハーな層とマニアックな層、その両方から支持を集めていたと思う。ダフト・パンクが凄いということが大前提ではあるものの、邦楽におけるAKB48の「恋するフォーチューンクッキー」のヒットも考慮すると、今、ディスコが来ているのかもしれない。とはいえ、この曲は明らかに演奏が難しいのね。一応、ナイル・ロジャースsとファレル・ウィリアムズの両方のソロライブを観たけど、やっぱり中盤以降ダレてたのね。だからこの曲がヒットしたとはいえ、必ずしもダフト・パンクは2010年代のディスコを作り上げたわけではないと思うし、日本の音楽シーンに関してはtofubeatsの「ディスコの神様」のほうがよっぽど新しいディスコ像を示唆している。

つまりダフト・パンクがここでやりたかったことは、過去をそのまま持ってくることだと思う。もちろんアルバムにはレジェンドだけではなく最近のミュージシャンも参加しているけど、自分たちが生まれ育つ過程で聴いたすばらしい音楽体験を現代に蘇らせようとしたのだと思う。実際、グラミー賞のパフォーマンスですべての世代を楽しませていたのは本当に見事で、あまりに幸せすぎて泣いた。洋楽体験でそんなのはじめて。今でも見返すたびに泣いてしまう。

ぴっち(@pitti2210

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ネットの音楽オタクが選んだ2010年代上半期のベストトラック 洋楽編 50位→1位

1. Daft Punk「Get Lucky (feat. Pharrell Williams & Nile Rodgers)」
2. Owl City & Carly Rae Jepsen「Good Time」
3. The 1975「Chocolate」
4. Vampire Weekend「Step」
5. Justin Timberlake「Suit & Tie」
6. Pharrell Williams「Happy」
7. The Strokes「Under Cover Of Darkness」
8. Cloud Nothings「Stay Useles」
9. Passion Pit「I'll Be Alright」
10. Phoenix「Entertainment」
11. Jonsi「Go Do」
12. Coldplay「Every Teardrop Is a Waterfall」
13. Foster the People「Pumped Up Kicks」
14. Arctic Monkeys「Do I Wanna Know?」
15. James Blake「The Wilhelm Scream」
16. Battles「Ice Cream feat. Matias Aguayo」
17. M83「Midnight City」
18. Chvrches「The Mother We Share」
19. Paul McCartney「NEW」
20. Bombay Bicycle Club「Shuffle」
21. Of Monsters and Men「Little Talks」
22. Taylor Swift「We Are Never Ever Getting Back Together」
23. Radiohead「Lotus Flower」
24. Ariel Pink’s Haunted Graffiti「Round and Round」
25. Bruno Mars「Treasure」
26. Arctic Monkeys「R U Mine?」
27. Foster the People「Helena Beat」
28. James Blake「CMYK
29. Coldplay「Charlie Brown」
30. Vampire Weekend「Diane Young」
31. Disclosure「Latch (feat. Sam Smith)」
32. James Blake「Retrograde」
33. Saint Pepsi「Fiona Coyne」
34. Carly Rae Jepsen「Call Me Maybe」
35. Deerhunter「Helicopter」
36. Kindness「House」
37. The Royal Concept「On Our Way」
38. Skrillex「Scary Monsters & Nice Sprites」
39. Adele「Rolling in the deep」
40. Yuck「Get Away」
41. The XX「Angel」
42. Lana Del Rey「Video Games」
43. Jake Bugg「Two Fingers」
44. Mumford & Sons「I Will Wait」
45. !!!「One Girl / One Boy」
46. Andy Stott「Numb」
47. HAIM「Forever」
48. Arcade FIre「Reflektor」
49. Frank Ocean「Thinkin Bout You」
50. Cloud Nothings「Wasted Days」

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ランキング100曲中の大半の視聴はこちらが便利です。

iLis([プレイリスト特集] → [2010年代ベストトラック(洋楽)1位→100位])(※PC(Chrome,Safari)での閲覧推奨)