安室奈美恵「BRIGHTER DAY」

あ、かっこいい。

ひとつ間違えれば野暮ったくなってしまうアレンジだと思う。例えばEXILEAKB48のような今のJ-POPど真ん中の人たちと同じだと言うつもりはまったくないけど、生音よりも打ち込みが主体で、なおかつアレンジ的にどこか過剰でもない。例えばギターロック界隈やヒャダインをはじめとした最近のアイドル界隈と比較しても、驚くほど音数は少なく、音楽ファンを満足させるような仕掛けが施されているわけでもない。

にも関わらず圧倒的。昔から歌はうまかったけど、それだけじゃない。確固たる声とスタイルを身につけた結果、派手な仕掛けが無くても安室奈美恵として成立するようになった。個人的には2011年の「Fight Together」から気になっていたけど、その頃よりもずっと洗練されている。

加えて00年代半ば以降に安室奈美恵が本気で取り組んできたR&B/ブラック・ミュージック路線の雰囲気さえも薄まっている。サウンドの特徴は90年代後半に近い気がする。それこそSPEEDやMAX、それからSMAPやKinkikids、DA PUMP等がシーンを賑わしていたあの頃。

あまりにPVの彼女の姿が美しすぎて、そしてこれであゆもラクになればいいなーってふと思った。だって彼女もきっと、ある意味あゆに救われた部分があるはずだから。エイベックスの本当の女王の帰還。ってファンの人にとっては本当に「何をいまさら!」という話なのかもしれないけど、心からそう思ったよ。

 

 

ぴっち(@pitti2210