#11「東京」 by かんぞう
収録時間: 64分48秒
家の周りには田んぼしか無い、そんな片田舎で育った僕にとって、「東京」という街はただただ憧れの街でした。渋谷、新宿、六本木。東京タワーに浅草寺、お台場、そしてスカイツリー。常にキラキラしていて、日本の中心で、世界の流れが見える。「この街にくれば、何かが変わるはずだ」と、そんな淡い思いを持って上京したのも数年前。実際は、何も変わることなんてありませんでした。
こういう話をする度に、マツコ・デラックスと峯田和伸の対談を思い出します。
マツコ・デラックス「東京ほど、あんたみたいな奴が変わらずにいられる街なんて無いわ。東京って、病気な人は一生病気でいられる街よ。で、肥大するのよ、病んでる部分が。でも、だからこそ面白いんじゃない?」
(ROCKIN'ON JAPAN 2007年2月号 「噛ませ犬ミネタの社会の窓」より)
そう、だからこそおもしろいのです。「何かが変わるはずだ」という思いを、ずっと変わらずに持ち続けたまま、僕もいい大人になってしまいました。きっと「東京」にまつわる曲を書いた人達も、僕と同じように思っていたかもしれません。この街は、強烈に人の感覚を麻痺させる、魅惑の街。「東京」を題材にした曲に名曲が多いのは、そんな気持ちの現れ故かもしれません。
1. GOING STEADY「東京少年」
2. グッドモーニングアメリカ「inトーキョーシティ」
3. cinema staff「tokyo surf」
4. avengers in sci-fi「Tokyo Techtonix」
6. Lili limit「Tokyo Noise」
7. [Champagne]「tokyo2pm36floor」
8. KANA-BOON「東京」
9. GOING UNDER GROUND「東京」
10. ghostnote「東京」
11. きのこ帝国「東京」
12. くるり「東京」
13. plenty「東京」
かんぞう(@canzou)