ネットの音楽オタクが選んだ2023年のベストアルバム 150→101

2013年から始まった「ネットの音楽オタクが選んだベストアルバム」11年目です。今回は502のデータを集計しました。

毎度同様、順位はあまり気にせず、国とかジャンルも気にせず、この記事をきっかけに2023年の作品を再発見していただければ幸いです。

3日間よろしくお願いします。作品にはできる限りリンクを付けているし、記事末尾にはプレイリストも付けています。ぜひご活用ください。(ぴっち)

 

このランキングについて
  • ネットの音楽オタクが選んだベストアルバムは音楽だいすきクラブ、及びそのメンバー等の特定の誰かが選んで作ったものではありません。
  • Twitterハッシュタグ、募集記事のコメント欄に寄せられたものを集計しています。
  • 502人分のデータを集計しました。
  • 同点の場合、乱数を発生させて順位づけしています。
  • 順位に深い意味はありません。気にしすぎないでください。
  • 150位以内はすべて4人以上に挙げられたものです。
  • レビューは有志によるものです。500字以内、ディス無しでやっています。
  • レビューは随時追加しています。興味がある方は@pitti2210にリプかDMください。

 

150. Belle And Sebastian『Late Developers』

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149. Yussef Dayes『Black Classical Music』

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148. Depeche Mode『Memento Moris』

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147. DIALOGUE+『DIALOGUE+2』

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146. YUKI『パレードが続くなら』

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いつまでも挑戦を欠かさないポップスターの新譜は、またしても円熟味を感じさせないくらいエネルギッシュに輝いている。

2曲目の「タイムカプセル」、そして多くの人がジュディマリの曲を想起させるであろう名曲「My Vision」のギターポップ連弾で一気にハートを掴まれて、次の「ハンサムなピルエット」がふんわり柔らかな質感のエレポップ。先行リリースされたそれぞれ趣向が違う2作のepの良さが混ざり合い、もうこの時点で現在進行形のYUKIワールドの虜になってしまいます。あまりにもエバーグリーンに輝く「Dreamin'」なんかもうまるで銀杏BOYZじゃん!と思ってたら、そういえば作詞作曲は峯田和伸本人でした。

メルヘンチックな世界観や壮大さよりも、冷静に自分の感情と向き合い噛み締めるようなものを、今までのアルバムよりも感じる。そういう意味では、積み重ねてきた末の強力な安心感や落ち着きを成熟として感じられて、味わい深い魅力を出しています。

ずっと旅をしてきたけど、まだまだ道は続くんだなと思いを馳せる。これからもYUKIのアルバムと共に。

ラニワにて、わど。(@wadledy

 

145. iri『PRIVATE』

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144. Liturgy『93696』

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143. ano『猫猫吐吐』

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ここまでポップアイコンのように世間を賑わす存在へと辿り着いたのは驚くけれど、そうなったら絶対楽しくなるからどんどん活動が広まってくれないかなとずーっと思っていた。そんな想いから何年も経ってリリースされた今作は、anoちゃんのそのおもしろさを強力な面々がサポートして、牙も傷跡も曝け出す自由なあのちゃん流ポップソングが見事に並んだボリューミーなソロ1stアルバム。

元メンバー真部脩一による相対性理論「LOVEずっきゅん」のセルフパロディである「ちゅ、多様性。」では編曲のTAKU INOUEが18曲中11曲も関わり、あのちゃんのキャラクター性も相まってV tuberのアルバムを聴いてる感覚に近い感想を持ちました。選出からして間違いなさそうだと思っていたけれど、やはりどの作家陣とも相性抜群ですね。の子との「涙くん、今日もおはようっ」なんて流石の親和性の高さ。特に好きなのはボカロ曲「グッバイ宣言」でお馴染みChinozoによる「コミュ賞センセーション」。ano自身による作詞作曲「鯨の骨」が収録されているのも大事なポイント。

anoという存在がふんだんに凝縮した作品ではありますが、まだ底知れなさすら見えます……。

ラニワにて、わど。(@wadledy

 

142. LUNA SEA『MOTHER』(2023)

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141. Andy Shauf『Norm』

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あなたもNormといっしょに穏やかな日々を過ごそうよ?それはきっと優雅に聴こえる筈です、有意義な?音楽をなぞる分には、とてもやさしい。まだずっと私は、それだけじゃないことに気づかないフリをしている。

ラニワにて、わど。(@wadledy

 

140. ROTH BART BARON『8』

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子どもらが 踊り続ける世界には こんな祈りが捧げられている

月の人(@ShapeMoon

 

139. Liv.e『Girl in the Half Pearl』

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138. 人間椅子『色即是空

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137. Tirzah『trip9Love...???』

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136. deathcrash『Less』

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味わい深さが底なし沼のようなスロウコアというジャンルでも、深淵を垣間見るような逸品でした。2曲目の「Empty Heavy」の2分13秒から怒涛の激しさが込み上げて、ここはなかなか強めにグランジの風が吹いているな〜なんてしみじみ聴いていると、ハードコアな側面が爆発したようなラスト曲「Dead, Crashed」が大変カッコよかった。曲の後半では穏やかに締めくくられたり静と動の塩梅が絶妙で、打ち寄せては引いてゆく高揚感と喪失感を心地よく揺さぶり続けられました。

ラニワにて、わど。(@wadledy

 

135. Svalbard『The Weight of the Mask』

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134. Cleo Sol『Heaven』

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エストロンドン出身のSSW、Cleo Solの3rdアルバム。なおこの2週間後に4thアルバム『Gold』が発表された。僕は今作のほうが好きだけど、周囲では4thの方が好きな人が多い。両作品ともSaultのInfloがプロデュースしている。

僕は「Old Friends」と「Miss Romantic」の2曲が好きでこちらをよく聴いた。「Old Friends」は友だちを失ったことについての歌だ。その友だちはおそらく死んだ。もう喧嘩することもできない。おそらくは好きなだけではなく、憎しみさえ抱いていたような友だち。良いことも悪いこともあった。ある意味依存していた。その友だちなしでは生きていられないと思った。だけど今は生きている。

どこにでもある感情をネオソウルのフォーマットで淡々と、でも情感を込めて歌う。それだけのことなのにまるで自分のことのように悲しくなるのかわからないまま、それでもこの作品が恋しくなって再生する。まるで傷口に塩を塗りたくるように。

ぴっち(@pitti2210

 

133. kiss the gambler『私は何を言っていますか?』

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132. Kara Jackson『Why Does the Earth Give Us People to Love?』

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131. Oneohtrix Point Never『Again』

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130. Helsinki Lambda Club『ヘルシンキラムダクラブへようこそ』

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129. LIL SOFT TENNIS『i have a wing』

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勢い120%のフルスロットルでギラギラ輝いている。以前はもっと疾走感のあるギターロックを掛け合わせたタイプのビートやローファイな質感が目立っていたが、今作はその要素はほぼ無く軽快で時にノイジーな電子音で構成されている。前半ではタイトル通りに解放的で溌剌とした曲が並び、「かんがえる」以降は内省的なムードが強まりメロウな魅力が強まってゆく。そしてラスト「Girl」でとびきりノイズまみれになって爆発するまでの24分は正に刹那的。

VaVaやchelmicoとの共作曲はお互いのポップさが引き立つキラーチューンで、コンパクトながらエモラップ以降において新世代のポップセンスも存分に堪能できるバランスのいいアルバム。

ラニワにて、わど。(@wadledy

 

128. indigo la End『哀愁演劇』

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まず「カンナ」「名前は片想い」の初手2曲が名曲すぎる。どちらもこのバンドの持つ魅力が存分に発揮された最適解のような曲。他の曲も洗練されているものばかりで、これぞindigo la End!な「瞳のアドリブ」や、いつもアルバムに1曲はあるような激しめ曲「Gross」こそあるものの、いつにも増してファンクやソウルっぽいムードの曲が活き活きとしている気がする。ゲス乙女的エッセンスもわりと反映されているというやら。

原田知世への提供曲「ヴァイオレット」のセルフカバーや韓国からpH-1のラップを取り入れた「ラブ」も違和感なく組み込まれています。「忘れっぽいんだ」は『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』、「プルシュカ」は『メイドインアビス』がそれぞれモチーフになっており、統一感はありながらも、様々なトピックを鮮やかな手法で体験できる職人芸が光るアルバム。

ラニワにて、わど。(@wadledy

 

127. The View『Exorcism of Youth』

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126. Julie Byrne『The Greater Wings』

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125. くるり『愛の太陽』

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忘れてた けれどそこに残ってた 懐かしい夏の匂い溢れる

月の人(@ShapeMoon

 

124. 思い出野郎Aチーム 『Parade』

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123. LUNA SEA『STYLE』(2023)

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122. Blake Mills『Jelly Road』

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121. MyGO!!!!!『迷跡波』

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120. 松木美定『THE MAGICAL TOUCH』

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119. パソコン音楽クラブ『FINE LINE』

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ハッと気づかされた時にはもう、iPhoneもたちまちデスクトップだった。電波のチャンネルが噛み合って歌の断片を受信していくような絶妙な匙加減で、音楽を伝え届けてくれるコミュニケーションツール。

ラニワにて、わど。(@wadledy

 

118. NORIKIYO『犯行声明』

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117. billy woods & Kenny Segal『Maps』

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116. Metallica『72 Seasons』

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115. IN FLAMES『Foregone』

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114. UNISON SQUARE GARDEN『Ninth Peel』

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いつもより「生きてみよう」を剥き出しで そして素直に もっと気高く

月の人(@ShapeMoon

113. Blondshell『Blondshell』

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112. SZA『SOS』(2022)

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111. odol『DISTANCES』

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望ましい生活からは程遠く それでも確かに息をする日々

月の人(@ShapeMoon

 

110. Black Country, New Road『Live at Bush Hall』

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踊る大捜査線」にこんな名言がある「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!」そうバンドも同じ、スタジオ音源が必ずしも完成形ではない、ライブこそミラクルが起こりそれこそ事件ほどのケミストリーが起こる。

BC, NRはフロントマンのアイザックの脱退をバネにしながら、自分らがライブバンドという証、そして未発表の音源だけでライブ盤の大作を生み出した。UKのポスト・パンク〜チェンバー・ポップ、またはプログレッシブ・ロックと型にはめられない数々の楽曲は、今現在6人でのドキュメンタリーのようで生々しい。荒削りのような感覚も悲しみを表現されたかの様に彼らのモノになっている。パーカッションがせめぎ合いながら整理されていて、BC, NRらしさも出ていて、音からもその時の温度、熱気、不安、緊張、すべてが伝わる。

4月の日本来日公演でもそれらは合って、「Up Song」の《Look at what we did together, BC, NR friends forever》をシンガロングしたのが印象に残っている。アイザックへの想いと、これからの想いを、バンドメンバーと会場の観客が一体となり、契りを交わしたように思えた。この作品は、バンドの決意、BC, NRを在り方を表し、青春を振り返るような作品なのかもしれない。

あの店の水を飲むと腹がくだる(@showhaya

 

109. Janelle Monae『The Age of Pleasure』

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108. Dominic Fike『Sunburn』

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107. Fall Out Boy『So Much (For) Stardust』

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106. Sofia Kourtesis『Madres』

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105. Troye Sivan『Something To Give Each Other』

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104. ひとひら『つくる』

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103. Puma Blue『Holy Waters』

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以前は精神を蝕むような不穏さや歪みを感じる音像を多々見受けられたのだが、緊迫感はわりかし和らいできたように感じる。仄暗さはそのままに、霧が晴れて澄んだ光景が顔を覗かせる。表立ってきた歌心により新たなブルーが出現し、世界がどんどん拡がっていく。ブルーの侵食は止まらない。生活のサウンドトラックとしても心地よく迎え入れられる作品。

ラニワにて、わど。(@wadledy)

 

102. Travis Scott『UTOPIA』

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101. bar italia『Tracey Denim』

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ネットの音楽オタクが選んだ2023年のベストアルバム 150→101

101. bar italia『Tracey Denim』
102. Travis Scott『UTOPIA』
103. Puma Blue『Holy Waters』
104. ひとひら『つくる』
105. Troye Sivan『Something To Give Each Other』
106. Sofia Kourtesis『Madres』
107. Fall Out Boy『So Much (For) Stardust』
108. Dominic Fike『Sunburn』
109. Janelle Monae『The Age of Pleasure』
110. Black Country, New Road『Live at Bush Hall』
111. odol『DISTANCES』
112. SZA『SOS』
113. Blondshell『Blondshell』
114. UNISON SQUARE GARDEN『Ninth Peel』
115. IN FLAMES『Foregone』
116. Metallica『72 Seasons』
117. billy woods & Kenny Segal『Maps』
118. NORIKIYO『犯行声明』
119. パソコン音楽クラブ『FINE LINE』
120. 松木美定『THE MAGICAL TOUCH』
121. MyGO!!!!!『迷跡波』
122. Blake Mills『Jelly Road』
123. LUNA SEA『STYLE』(2023)
124. 思い出野郎Aチーム 『Parade』
125. くるり『愛の太陽』
126. Julie Byrne『The Greater Wings』
127. The View『Exorcism of Youth』
128. indigo la End『哀愁演劇』
129. LIL SOFT TENNIS『i have a wing』
130. Helsinki Lambda Club『ヘルシンキラムダクラブへようこそ』
131. Oneohtrix Point Never『Again』
132. Kara Jackson『Why Does the Earth Give Us People to Love?』
133. kiss the gambler『私は何を言っていますか?』
134. Cleo Sol『Heaven』
135. Svalbard『The Weight of the Mask』
136. deathcrash『Less』
137. Tirzah『trip9Love...???』
138. 人間椅子『色即是空
139. Liv.e『Girl in the Half Pearl』
140. ROTH BART BARON『8』
141. Andy Shauf『Norm』
142. LUNA SEA『MOTHER』(2023)
143. ano『猫猫吐吐』
144. Liturgy『93696』
145. iri『PRIVATE』
146. YUKI『パレードが続くなら』
147. DIALOGUE+『DIALOGUE+2』
148. Depeche ModeMemento Mori
149. Yussef Dayes『Black Classical Music』
150. Belle And Sebastian『Late Developers』