合評
GEZAN『狂(KLUE)』の合同レビューです。僕らの周囲で話題になりみんなでレビューすることになりました。この作品について考えるきっかけになれば幸いです。
Radioheadの5年ぶりの新作『A Moon Shaped Pool』について合評しました。相変わらず好き勝手なことを書いています。長いです。今後もよろしくお願いします。
岡村ちゃんの約11年ぶりのオリジナルアルバムを聴いた。 最初に聴いた時は、流れが良くない、と思った。タイトルに合わないムーディなオープニングに困惑したし、3曲目でがらりと変わる展開に違和感を覚えた。他にも細かい部分で2箇所ほど気にかかるところが…
結論から先に言うと、星野源の『YELLOW DANCER』というアルバムは日本の『Random Access Memoris』である。本作を聴くとそれまでの彼のアルバム作品とは桁違いにソウルやディスコミュージックの成分が多く配合されている事がわかる。 Michael Jacksonのソウ…
傑作なのは間違いないし、正直最高傑作だと断言したいけど、ここで安易に宣言すると次作でそれを超えてきそうなのが怖い。そういうわけでブージーの新作が最高だという話です。 2012年からのアルバムの毎年リリースしていて、その周期でいうと今回は4枚目(…
the chef cooks meが今年2月にリリースしたニューシングルのレビューです。かなり時間が経ってしまいましたが、今からでも聴くきっかけになれば。これからものんびりやっていこうと思います。
このブログでは久しぶりの洋楽の合評です。普段から洋楽を聴かないわけでもないのですが、元々邦楽リスナーであることの比重が大きくて、なかなか書くのに慣れてなくて。そしてそういう人たちの集まりでもあって。そんな邦楽好きな僕らが、それでも聴き入っ…
WHITE ASHが3月にリリースした3rdアルバム『THE DARK BLACK GROOVE』についてみんなでレビューしました。『THE DARK BLACK GROOVE』とは何なのかについてそれぞれ考えました。(ぴっち)
クラムボンが5年ぶりにリリースしたアルバム『triology』について3人でいろいろ書いてみました。20周年を迎えたバンドとは思えない瑞々しい作品だと思います。この記事が作品を手に取るきっかけになれば。ぜひ。(ぴっち)
春先からコカコーラのCMで流れている楽曲「私以外私じゃないの」。CMで流れるサビこそノリやすく予測可能なフレーズだが、その全体像は実に複雑だ。イントロの流麗なピアノからは想像もつかぬほどファンクな作りになっているし、リズムパターンも頻回に変わ…
春は旅立ちの季節。EMIからのメジャーデビューを果たしたきのこ帝国から届けられたシングルはまさに旅立ちをテーマにした桜ソングだった。最初に聴いた時は少し暗すぎると思った。明るい/暗いの二元論で曲を評価するつもりはないが、「メジャーデビュー曲」…
5月の第2週の日曜日といえば、母の日。いつの日からか、実家の母にカーネーションを贈るのと同時に、2人目の母であるBIGMAMAの音楽を聴くことがこの日の通例になってきたみたいだ。『The Vanishing Bride』。彼らの6枚目のフルアルバムにして、間違いなく最…
昨年からアルバムを本腰入れて作る人が増えてきたような気がする。もちろんそれまで適当なモノばかりリリースされていたわけではないけど、なんていうか、統一感を持ったアルバムが増えてきてないかな。昨年リリースされた銀杏BOYZのアルバムはそれぞれ粒ぞ…
彼はもしかしたらマーティン・ルーサー・キング牧師の生まれ変わりかもしれない。このアルバムを聴きながらそんなことを考えていた。3月16日にメジャー2作目となるニューアルバム『To Pimp A Butterfly』を予定より1週間早く、先行配信リリースをスタートさ…
椎名林檎の新曲なんだけど、発表当時は意味不明だった。ドラマの主題歌として正しいのかもわからなかった。そして何よりも椎名林檎の新曲としてどう反応すればいいのかわからなかった。サウンドは僕らが待ち望んでいたロック。「自由へ道連れ」や「NIPPON」…
大森靖子のメジャー1stアルバム『洗脳』についての合評です。2013年に2枚のインディーズでリリースし、その音楽ファンを唸らせる音楽性で話題を集めながら、まさかのエイベックスでメジャーデビュー。昨年のフェス出演での豪快なパフォーマンスや発言が何か…
赤い公園の2ndアルバム『猛烈リトミック』の合評です。 本来一人で書き上げるはずがこのアルバムを聴いた感情を言葉にする事が出来ず、四苦八苦していた時に合評の募集をかけたところ3人の方がレビューを書いてくれました。ありがとうございます。遅くなって…
YUKIが今年9月にリリースしたアルバム『FLY』を合評しました。本当は先月半ばくらいに掲載する予定だったのですが、遅れに遅れました。まあ僕が疲れてたからなのですが、そもそもこのアルバムは説明しようとすればするほど、そこから逃げていくような作品で…
2年8ヶ月ぶりにリリースされたラルクの新曲です。完全受注生産盤でCD+PHOTOSの1形態で3800円。その上完全にファン向けの曲なので、世間一般的にはドン引きであることは容易に想像がつくし、実際自分も若干引いているのですが、曲が素晴らしかったのでレビュ…
Shiggy Jr.の2ndミニアルバムの合評です。ネットの音楽ファンの心を鷲掴みにした1stミニアルバム『Shiggy Jr. is not a child. 』から8ヶ月、満を持しての2ndミニアルバムです。正直、あまりに普遍的すぎてこれを書くのがキツかったし、他の方も好きすぎる割…
東京を拠点に活動するエレクトロ/シューゲイズ・アクト、LLLLの1stアルバムです。想像以上にハマっている人が多く、メジャーでないにもかかわらず、合評することになりました。エレキングでもサインマグでもないのに、まさかこういう音楽の合評をすることに…
How To Dress Wellことトム・クレルが前作『Total Love』から2年ぶりにリリースした3rdアルバムです。わりとコアな音楽ファンが局所的に絶賛していたこと、実際にアルバムがとても良かったので呼びかけてみたら合評が実現しました。今まで音楽とは違う形でと…
コアな音楽ファンから所謂J-POPリスナーまで幅広い層から喝采をもって迎えられ、ヒットチャートを賑わすようなミュージシャンがこの日本という国にはとても少ない。ざっと思い浮かぶのは椎名林檎、宇多田ヒカル、山下達郎、ぐらいだろうか。いや、もっといる…
上海生まれ日本育ちのシンガーソングライター王舟の1stアルバム『Wang』についての合評です。多数の東京インディーを代表するミュージシャンが多数参加し、3年という製作期間をかけて作られた傑作です。一人でも多くの人が聴くきっかけになれば、変な書き方…
先日リリースされたUVERworldの新譜『Ø CHOIR』の合評です。まっつさんと2人分、このバンドとこの1枚に対するグツグツな熱い思いを詰め込んだら、すごいことになってしまいました。ちょっと騙されたと思って聴いてみてください。かっこいいとはこういうこと…
aikoの新作の合評です。aikoの音楽を文章にするのは難しいです。毎回同じようなことをしているように見えて、着実に変化している。ロックで言うと奥田民生のように淡々と作り続ける職人的な凄みを感じさせる歌い手なのですが、みんないまいち捉えきれていな…
坂本慎太郎が2年ぶりにリリースしたアルバム『ナマで踊ろう』の合評です。本当は2週間前に記事をアップしていなければいけなかったのですが、僕が忙しかったせいで記事の公開が遅れてしまいました。ごめんなさい。でも本当はこの作品があまりに何を意味して…
まず最初に一言。「星野源、おかえりなさい!」 いや、本当にこれが言いたかったのです。もちろん星野源さんを知る人は彼の身に巻き起こったことは知っているはず。2度目の休養時に「大丈夫なのかな」と心配したのは僕だけではない。しかし彼はやはり地獄の…
米津玄師という方をご存知でしょうか?最近では東京メトロのCMに「アイネクライネ」が採用されたこともあり、耳にされた方もいらっしゃると思います。4月にリリースされた2ndフルアルバム『YANKEE』について先日個人ブログに長々と感想をあげました。ですが…
こんな唄を、THE NOVEMBERSが歌い始めるなんて、そんな驚きがまず最初に生まれた。 The NOVEMBERSは、想像上のディストピア、大雑把に言い切ってしまえば『終末する世界』を歌うバンドであることはよく知っていた。歪みすぎたグシャグシャなギターサウンドは…