ライジングサンに帰るまで6年かかった話

こんにちは。お久しぶりです。このブログの管理人のぴっちです。

ここ数年は年末年始のベストアルバム記事以外は開店休業状態の当ブログですが、そもそも開設当初から僕の周りの音楽馬鹿の方々に向けただけの記事を作るだけのブログだったので気にせずにやります。

今回6年ぶりにライジングに行くことになったので記事にしてみました。

 

僕が6年ぶりにライジングサンに行く理由

そもそもなぜ行かなかったのかという話ですが、簡単に言えばコロナ禍と家族の介護が理由です。僕は2005年から2019年までの間は、行けなかった年もあるけど、計13回ライジングサンに参加しました。2020年から2021年はコロナ禍で開催中止。2022年以降は同居していた祖母とその姉、あと母が順々に体調を崩して家から離れられなかった。

だけど今年の春先に介護が一段落し、割と腑抜けていた気持ちも体力も病院通いとともに戻ってきて(家から出れなくて運動不足で血圧が高かった)、気まぐれでチケットに応募したら当選して6年ぶりに参加することになった。最初はそこまで前のめりじゃなかったのが正直なところ。今はその頃よりも元気になっているので、その後の出演者発表も含めてわりと楽しみにしている。

 

最初にやったこと(6年前のテントの確認)

それで僕がまずしようと思ったこと、それはテントの確認。

「いや他にもやることがあるだろ?チケットを買うとか」という声もありそうだけど、その辺は割愛。もう13回も行っているので。で、なぜ僕が6年前のテントが気になったのかというと、6年間物置に入れっぱなしだったから。

6年前のテント。なんかカビてそう。怖い。呪われそう。これを確認しないことには晴れやかな気持ちでライジングに行けない。というわけで32℃の猛暑の日にテントを建てた。

懐かしの装備たち。これで10回以上ライジングに行った。

6年ぶりだぞ?建つのか?と思ったけど案外大丈夫。

ワラが結構落ちている。ライジングサンあるある。これは6年前のワラ。え、タイムスリップした?

というわけで掃除をしました。普段使いのダイソン。おすすめです。掃除が終わったら速攻たたみました。

そんなわけでキレイに元通りになりました。出しておくとまた干さなきゃいけなくなるので5分で撤収。何のためにやった?(※カビてないかの確認)

というわけで6年ぶりのテントは無事でした。これで気兼ねなく6年ぶりのライジングサンを満喫できそう!以上で禊は完了!

 

準備と装備

というわけでお祓い(?)は無事完了したので準備しようと思うけど、考えるべきことは4つ。

 

テント泊か札幌へ戻るか問題

まあこれは悩むまでもなく僕はテント2泊。ただ戻る人もわりといるのでこれは好みかと。弟は札幌に住んでいるので戻ってるらしいです。

ちなみにこれが今回使うテント。モンベルの2人用。

 

風呂はどうするか問題

ライジングの民で困るのがこれ。SPA TICKET、場内のシャワー、サウナという選択肢はあるけど、物価高騰の流れを受けて軒並み高価格化。6年前まではSPA TICKETを買っていたけど、僕が積極的に使っていた頃より価格が2、3倍になったので割に合わないと言うのが正直なところ。あとシャワーは事前予約制で良い時間帯は大体もう売り切れてます。

8/3の10時時点。柴田聡子見てる時間だなー

 

そういうわけでドライシャンプーとボディシートで乗り切ろうかなーって思ってます。初めてやるのでうまくいくかわからないけど。

 

荷物どうするか問題

いろいろ検討したけど、僕は事前発送と手荷物発送サービスを使うことにしました。昔と比べると値が張るけど 快適性最優先で。

注意なのが「宅急便会場受取サービス」の受付期間が道外だと8/4-8/10、道内だと8/5-8/11だということ。それからRSR手荷物発送サービス」も8/11までのアプリでの事前販売だということです。使う予定の人は気をつけてください。

 

服装はどうするか問題

基本的に動きやすいものがいいと思います。僕は晴れるならguのナイロンカーゴハーフパンツにTシャツを合わる予定。バッグも拠点用と手持ち用を持っていく感じ。キャップと日焼け止めは必須。防寒具はポケッタブルのパーカとダウンを持っていくつもりだけど、ダウンは今年はなくても大丈夫そう。

それからウケ狙いのTシャツを着ている人が結構いて、僕はわりと好きです。あまりセンスがないから真似は難しいけど、お祭りらしい、でも制服化してないのが良いと思う。各々好きなものを着れるのがフェスの良いところ。

こんな服を着ても誰も馬鹿にしないのがフェスの良いところ。

 

僕の場合の持ち物リスト

ちなみに持ち物リストはこんな感じ。あくまで僕の場合ってだけなので他の方のも見て自分なりのものを作るのがいいと思います。

 

  • キャンプ用品
  • テント
  • 寝袋
  • マット
  • 折りたたみイス
  • レジャーシート
  • ランタン
  • 小さめの鍵
  • チケット・リストバンド
  • スマホ
  • モバイルバッテリー
  • 現金
  • 防水バッグ
  • 携帯食
  • 帽子
  • 虫除けスプレー
  • 日焼け止め
  • ボディシート
  • ドライシャンプー
  • 上着(夜は結構寒いのでパーカーやダウンがあると安心)
  • 着替え(Tシャツ、インナー、靴下など)
  • タオル(多め)
  • 歯ブラシ
  • ティッシュ
  • ゴミ袋
  • ジップロック
  • 常備薬、絆創膏
  • レインウェア(雨の予報の場合)
  • 長靴(雨の予報の場合)

 

タイムテーブルと観たいアクト

僕は今のところこんな感じで周る予定。今回はあまり悩まなかった。

特に楽しみにしてるのはこの5組。

  • 椎名林檎→ライブDVDは3本家にあるけど、生は初。すごく楽しみだけどセットリストを期待してはいけない。
  • Suchmos→先日のフジロックの配信は最高だった。俺は今猛烈にYONCEのモヒカンを真似したい(一人暮らしだったらやってた)
  • 柴田聡子→考えたらライブは映像すら未見。楽しみ。
  • EZOIST→誰出るんだろ?それこそ柴田聡子さんやNOT WONK世代の人達が抜擢されるのか気になってる。
  • Answer to Remember→コロナで2年間中止になったからライジングの運営の財務状況が厳しいのはわかるし、そういう意味でフェス全体の音楽性に偏りがあるけど、ゆえに石若駿のこのステージがライジングの多様性を担保してくれていてすごく期待してる。

他にもくるりやNOT WONK、ELLEGARDENサニーデイ・サービス、EGO-WRAPPIN'といった何度も見ている大好きな人達、それから森山直太朗や君島大空といった配信でしか見たことない人も気になっていて、ほんとどうしよう。身体がもう一つあればって感じ。

 

ライジングという空間の多様性

とまあ、ざっくりとライジングについて喋ってきたと思うけど、僕はそれほど国内のフェスに精通しているわけではないけど、やはりライジングの客って独特だと思う。旬の音楽が観たければ、国内ならROCK IN JAPAN、海外ならサマソニフジロックに行けばいいと思うのね。もちろん全部行く人もいるだろうし、他にいろいろな目的があって行く人もいるだろうけど、他の3大フェスはお客さんの方向性が明確だと思う。

でもライジングはそうじゃない。国内のアーティストを呼んでいるけど、RIJほど有名なアクトが呼べるわけではなく、またお客さんも必ずしもそれを望んでいるわけではない。有名な出演者が来てくれたらもちろん盛り上がるしみんな喜ぶ。だけどそうじゃなくたってみんな2日間ずーっと遊んでいる。そういうフェスだと思う。もちろんラインナップ次第でチケットの売上はかわるけど。でも僕の中ではライジングサンは、音楽も大好きだけど他の遊びも大好きな人が集まってくるフェスという印象。それはXのタイムラインを見ていてもそう思う。

 

僕が観測してる範囲だとライジングサンにはこんな人がいる

  • テントサイトで秘密基地を作って延々と飲んでる人
  • ずっと缶バッジを交換してる人
  • ひたすら料理を振る舞う人
  • 延々とジンギスカンをしてる人
  • 盆踊りをしてる人

2019年にいただいた缶バッジ。しかもくれた方の自作。ライジングでは変な人に出会えます。

いつの頃かのピザ。ピザはだいたいおいしい。

 

正直、「なぜライジングに来た?」と思うような遊び方をしてる人もいる。チケット代も昔と違って結構するし。「もっとライブ見ないともったいなくない?」と思った時期もあった。

だけど今はそういう場所があることが大事だと思うようになった。

少なくてもライジングには音楽が嫌いな人はいない。多分。現在の音楽にそれほど馴染めない人はいると思うけど、でもそういう人だって一度は音楽をたくさん聴いた時期があって、そういう人たちにも引っかかるようにラインナップを組んでいる。ライブを観ていない時だって遊べる要素がたくさん組み込まれている。誰とも喋らずに、一人で会場をぶらついているだけで楽しい。それはそういうふうに10数回過ごしてきた自分が保証する。

 

少し前に音楽批評家の伏見瞬さんのnoteの記事が流れてきて読んだ。彼はフジロックに毎年参加して、その時にだけ会える友人たちとのひとときを楽しんでいるという趣旨のことが書かれていた。
 

note.com

僕は今回、いつも一緒に行く友人たちと、いつも予約している宿に泊まりました。
友人には東北や近畿に住んでいる人もいて、彼らとは普段会えなかったりする。
実際、僕のフジロックの目的は、なかなか会えない友人と会うことだといって過言ではありません。

 

正直僕がライジングサンに行く目的とはだいぶ違う。だけどライジングにそういう人たちはたくさんいて、彼らはとても楽しそうに旧友と再会して音楽を楽しんでり、バーベキューに集中したりしている。わざわざビールサーバーを運ぶ人もたくさんいる。

今はそういう光景を見て「楽しそうでいいなー」と思うようになった。自分は一組で多く見たいタイプだから無理だけど、いろんな人が、いろんな大人たちがこの日のために働き楽しんでいる姿を見るのはとても良い。

 

最後に

僕は基本的に陰キャで、かつ貧乏性で一つでもアクト数を稼ぐようにフェスを回っているけど、でも6年間の経験を通して会える人とは会っておいたほうがいいなあと思うようになった。人は会えなくなるので。物理的にいなくなったり、忙しくなったり、趣味が変わったり。

だからもし僕に会いたい、そんな奇特な人がいたらお声がけください。乾杯しましょう。基本陰キャでインドアなのでレアキャラですけど、今年のライジングにはいるので。SNSのアイコンにしているカピバラさんのグッズをつけている変人がいたら僕です。感想も後日書こうと思ってます。それじゃライジングで。



 

ぴっち(@pitti2210.bsky.social