2016-01-01から1年間の記事一覧

ベストアルバムについての補足、のようなもの

今年のベストアルバムの集計について、洋楽邦楽の区別をやめることに戸惑られる方をちらほら見かけた。詳しく尋ねたわけではないが、確かに「10枚の中に洋楽を入れなければいけないのかな?」と思われても仕方がないと思う。ただ、その疑問については「いえ…

2016年のベストアルバムを集計します!

もう12月ですね。時間の経過が早すぎて死にたくなります。 さて今年もベストアルバムの季節がやってきました。毎年同様、趣味で様々な個人の音楽ランキングのデータを集計しているのですが、今年からルールを変更することにしました。それは 邦楽・洋楽の区…

僕が見た90年代 その2

1990年代の日本の音楽アルバムについて個人的に大好きな50枚を選ぶ なんていうのが流行っているそうで ここのぴっちさんの話を読んでみて、 ここと ここと (ここは100曲選っすね) ここを読んで状況を把握したうえで書きます。で、50枚にランキングを付ける…

僕が見た90年代

いきなりですが1990年代の日本の音楽アルバムについて個人的に大好きな50枚を選んでみました。きっかけはレジーさんの記事です。 1990年代というと僕が音楽を聴き始めた年代で、今でも2000年より愛着がある気がします。もちろん00年代の音楽も大好きだけど、…

CICADA「formula」

昨年ごろからか、バンドマンや音楽好きな人のみならず、普段ジャニーズなどのアイドルソングやアニソンしか聴いていないような友人にもCICADAをオススメしている気がする。そうした友人のなかから、ふっとこういう指摘をされたことがある。 「CICADAってSchoo…

パノラマパナマタウン「シェルター」

パノラマパナマタウンは神戸出身の四人組のオルタナティヴロックバンド。RO69JACKでグランプリに輝き、夏のROCK IN JAPAN FESに出演。その後MASH A&Rでもグランプリを獲得し、現在様々なフェスに出演・精力的に活動している。 事務的な紹介はここまで。この…

THE YELLOW MONKEY『砂の塔』

少しだけ振り返ると吉井和哉は2013年にベストアルバム『18』をリリースし、「GOOD BY YOSHII KAZUYA」というツアーを敢行。その時点でTHE YELLOW MONKEYの再結成は確定的なものだと思われていた。ところがその後は音沙汰がなく、カバーアルバムを挟みながら…

スピッツ『ハヤブサ』15年目のレビュー~パンクなバンドが最もパンクになった瞬間の記録~

今年でメジャーデビュー25周年、来年には結成30周年を控えているバンド、スピッツ。私も小学生の頃に「ロビンソン」で彼らと出会い、以降、彼らの音楽とともに歳を重ねてきた一人ではあるが、そんな僕がスピッツの中で好きなアルバムを選べと言われれば『ハ…

GOOD ON THE REEL「HAVE A “GOOD” NIGHT vol.50」@日比谷野外大音楽堂

午前中に降っていた雨も止み、多くの人が日比谷野外大音楽堂に集まった。 開場すると指定席はみるみるうちに埋まり、立見の客も大勢いる。この日ステージに立つのはGOOD ON THE REEL。自主企画「HAVE A “GOOD” NIGHT」の記念すべき50回目となる今回のライブ…

カラスは真っ白『バックトゥザフューチャー』

カラスは真っ白『バックトゥザフューチャー』に見る大きな変化 前回、カラスは真っ白を紹介させていただきましたが、先日6thアルバム『バックトゥザフューチャー』が発売されたので、今回はこのアルバムについて書いてみようと思います。公式にアップロード…

雨のパレード「You」

雨のパレードの楽曲には「とにかく美しくて透明感がある」、そんなイメージがある。「You」は彼らの最新シングルの表題曲である。 彼らの魅力はまずサウンドにある。ドラムひとつとっても単なるドラムセットではなく、様々な打音、アナログからシンセサイザ…

宇多田ヒカル『Fantôme』

母に捧ぐ、終りと始まりの歌 私たちが始まりと呼ぶことは、しばしば終わりであり、終わることは始まることである。 終わりは私たちの始まりの場所である。( T・S・エリオット『四つの四重奏』より) もう、何度目だろうか。今年、この言葉を思い出したのは…

『君の名は。』を聴く RADWIMPSと新海誠の結びあい

『君の名は。』、大好評である。 新海誠の監督作品が好きで、2007年の『秒速5センチメートル』から観ている身としては期待していたし、主題歌がRADWIMPSという点も良きマッチングだと思っていた。何を隠そう、当時の僕の周りの友人ら(サッカーサークル)は…

焚吐「ふたりの秒針」

今年の5月に発売したこの「ふたりの秒針」はシンガーソングライター焚吐の二枚目のシングル。アニメ『名探偵コナン』のエンディングテーマとして流れていたので、聞いたことがある人も多いのではないだろうか。 そもそも焚吐とは?という方のために少し紹介…

深化・進化が止まらない カラスは真っ白

*1 相対性理論やパスピエなど、女性のゆるふわウィスパーボイスのバンドが少し前からちょっとブームになってますね。パスピエなんかは最近メディアへの露出も増えてきてまさに人気バンドへの仲間入りしたように思います。 そこでぜひ紹介したいのが、カラス…

Pokemon Songs GO 〜もう一度子どもに戻ってみたくなる10曲

Hello Kids! キミはもう、たっぷりポケモンつかまえた?ポケモンと一緒に大きくなったキミも、初めてのキミも、ポケモンGOに挑戦だ! ……ということで、初めまして。あじぽんと申します。アラサー男子です。今まで投票企画で作品に対してレビューらしきものを…

同じ月を眺めている - フジファブリック @ 長崎DRUM Be-7

12会場を巡る1年ぶりの全国ライブハウスツアー「TOUR 2016"三日月ADVENTURE"」。そのツアーファイナルが隣の長崎県で開催されるということで、少し遠出して行ってみた。 会場の長崎DRUM Be-7、キャパは400人という小規模なライブハウス。開演時間を少し過ぎ…

Radiohead『A Moon Shaped Pool』

Radioheadの5年ぶりの新作『A Moon Shaped Pool』について合評しました。相変わらず好き勝手なことを書いています。長いです。今後もよろしくお願いします。

AL『心の中の色紙』

真の友をもてないのはまったく惨めな孤独である。と言ったのはフランシス・ベーコンだがandymori時代の小山田壮平はそんな感じだったのかもしれない。もちろん自分の音楽を鳴らしてくれる信頼のおけるバンドメンバーはいたし、長澤知之という親友もいた。で…

リリースカレンダー 2016年4月号

お久しぶりです。また間を空けてしまったのですが(かなり)、めげずにひっそり上げます。よろしくお願いします。

穏やかに歪み、ポップにねじれる "三回転とひとひねり”の景色

ミュージシャンたちが音楽で描く世界は様々である。壮大なスケールや発想を持った圧倒的な音楽もあれば、僕らの日々に寄り添ってくれるような音楽もある。しかし時折出会ってしまう。これは何の世界を描いているのか、距離が近いのか遠いのか、さっぱりわか…

カート・コバーンと小沢健二

「なあ、日本でカート・コバーンにあたる人物って誰なんだろうね」 友人は唐突にこんな質問を僕に投げかけてきた。カートが亡くなってから20年以上が過ぎたある日の昼下がり、僕たち二人は喫茶店でコーヒー片手に大好きなニルヴァーナについて話していた。友…

リリースカレンダー 2016年2月号

もう2月も終わりそうなのですが、2月以降のリリース情報をまとめました。今月はインフルエンザと胃炎にかかってすっかり更新しなかったのですが、こんな時もあります。気楽にやってます、と言い訳をしておきます。(ぴっち)

いちごが染まる

一念発起して長年の夢だったイチゴ狩りへ。自宅から車ではるばる約40分。ストロベリー・フィールドとかいうソープランドみたいな名前の農園。バイトの女の子に説明を受ける。時間無制限。1800円。はぁ。いっそのことソープランドだったら良かったのに。イチ…

音に愛されている異色ロックピアノトリオ、センチメンタル岡田とがんばれ根本くんバンド

*1 都内だけに限っても、いったい何百のバンドが夜な夜なスタジオで練習に励み、ライブを行い、打ち上げで「売れてぇ……」とぼやきながら酒を飲んでいるのだろうか?僕は安い居酒屋で一人読書しながら酒を飲むのが趣味なのだが、往々にして打ち上げに使われて…

岡村靖幸『幸福』

岡村ちゃんの約11年ぶりのオリジナルアルバムを聴いた。 最初に聴いた時は、流れが良くない、と思った。タイトルに合わないムーディなオープニングに困惑したし、3曲目でがらりと変わる展開に違和感を覚えた。他にも細かい部分で2箇所ほど気にかかるところが…

アニソン好きと元アイドルオタがアニソンについて話したようですpart5 <水樹奈々というキメラ/あるいはその後の流れ>

アニソンが好きすぎてアニソンシンガーにインタビューまでしてしまった草野、バンドとアイドルを長年追いかけ続けてきたかめ。とある事情でアニソン関係の記事を書いていた草野が、休憩がてらにかめ君へ後先考えずに絡み、何気ない会話から発展した。そして…

紅白で見てみたい

前回の紅白歌合戦は日本のロック勢の枠が広がり意外なゲストもいて、普段紅白をろくに見たことがなかった自分でもそこそこ楽しめました。まあなんといっても星野源(with伊藤大地、石橋英子ら)とBUMPと林檎(with向井秀徳、浮雲ら)の3組が大きかったのです…

Galileo Galilei「ウェンズデイ」

いやいや、これをやるか……と思わずにはいられないMVだ。元ネタを言い当てられるわけではないけど、それこそ00年代後半から10年代初頭におけるインディーロックを、彼らなりに咀嚼した上で、より純度を高めたような印象を抱いた。彼らと実際に交流のある元The…

BUGY CRAXONE「たいにーたいにー」

去年アルバムがリリースされてからも事あるごとに言ってた気がするけど、その甲斐があったのか(←そんなわけない)、それとも彼ら自身がこの曲を良く思っていたのかついにMVが公開された。何はともあれ聴いてみて欲しい。音楽の嗜好は人それぞれだから、あな…