2013年から始まった「ネットの音楽オタクが選んだベストアルバム」12年目です。今回は418のデータを集計しました。
例年同様、順位はあまり気にせず、国やジャンルも気にせず、この記事をきっかけに2024年の作品を再発見していただければ幸いです。
3日間よろしくお願いします。作品にはできる限りリンクを付けました。記事末尾にはプレイリストもあります。ぜひご活用ください。（ぴっち）
このランキングについて
- ネットの音楽オタクが選んだベストアルバムは音楽だいすきクラブ、及びそのメンバー等の特定の誰かが選んで作ったものではありません。
- Twitterのハッシュタグ、募集記事のコメント欄に寄せられたものを集計しています。
- 418人分のデータを集計しました。
- 同点の場合、乱数を発生させて順位づけしています。
- 順位に深い意味はありません。気にしすぎないでください。
- 150位以内はすべて3人以上に挙げられたものです。
- レビューは有志によるものです。500字以内、ディス無しでやっています。
- レビューは随時追加しています。興味がある方はX(Twitter)の@ongaku_club、もしくはBlueskyの@pitti2210.bsky.socialにリプを下さい。
100. Khruangbin『A La Sala』
99. Jack White『No Name』
98. Justice『Hyperdrama』
97. BREIMEN『AVEANTIN』
96. XG『AWE』
95. 結束バンド『Re:結束バンド』
僕『ぼっち・ざ・ろっく！』は楽しんだ側でTVシリーズも原作も映画も観たけど、今作は劇場総集編でのタイミングでまとめられたミニアルバムという位置付けになる。「月並みに輝け」の《天才だって信じてた バカみたいだ》という樋口愛の歌詞を読むと、やはりこれは物語とは異なる時制で書かれていて、今の後藤ひとりが書いたというコンセプトではない。それこそ今の樋口愛、もしくはもう少しキャリアを積み重ねた彼女たちが昔を思い返して気持ちを奮い立たせるような、前作とはまた違った熱が貫かれていて、今のギアを上げたい時に僕はこのミニアルバムを流します。がんばろうって気持ちになれる。
94. MoritaSaki in the pool『Love is Over!』
93. Wishy『Triple Seven』
92. Fred Again..『ten days』
人が音楽を聴く時、そこには必ず生活があって、必ず生活の渦中である。生活というものは決して止まることはなくて、死ぬまで一生続いていく。その続いていく生活は嬉しかったり楽しかったり、明るいばかりの時間が続くわけではない。
「とある10日間についての10曲」というテーマで制作された本作は、明るく踊れる作品ではあるけれど、同時にとても内向的な作品でもある。それは10日間という生活の時間を切り取った日記的な作品だからこそ、アップダウンはあるけれど急激なテンションの変化や途切れも無い。でも、だからこそとても生活に根差した作品になっている。
明るい日でも暗い日でも、ダンスはすぐそこにある。どんな日にも寄り添ってくれるわけではないけれどすぐそこにあって、必要になった時のためにいつでも私達を待っている。もしかしたら私達は、ダンスするように生活をして、生活するようにダンスをしているのかもしれない。
今夜ダンスには間に合う。でも、たとえ諦めてしまったとしても、ダンスはきっとそこにあり続けていて、生活は踊る。
ハタショー(@hatasyo5.bsky.social)
91. Kanye West & Ty Dolla $ign『Vultures 1』
90. Lucy Rose『This Ain't The Way You Go Out』
89. Nilüfer Yanya『My Method Actor』
88. Ariana Grande『eternal sunshine』
87. Jacob Collier『Djesse Vol. 4』
86. Ginger Root『SHINBANGUMI』
85. Soccer Mommy『Evergreen』
84. Pearl Jam『Dark Matter』
83. Parannoul『Sky Hundred』
82. 雪国『pothos』
81. Caribou『Honey』
80. 小山田壮平『時をかけるメロディー』
79. GLAY『Back To The Pops』
78. Claire Rousay『sentiment』
77. んoon『FIRST LOVE』
76. The Snuts『Millennials』
75. English Teacher『This Could Be Texas』
74. Aooo『Aooo』
青でも赤でも、石野理子の歌は凛と立ち、真っ直ぐ届く。眩いギターロックをもう一度。
月の人（@ShapeMoon）
73. aiko『残心残暑』
その感情にいつ気がついたのか、今でもはっきりとは思い出せない。
自分とは違う誰かのコミュニケーションはいつだって自分にとってはまったく意図がわからなくて、理解できなくて、自分がそんなコミュニケーションに慣れたりできたりする未来は想像できなかった。でもそんなやりとりを繰り返している内にそういうコミュニケーションの形もあるのだと理解することができて、そうなると最初の頃のように「理解できないもの」に対する感情は不思議と無くなっていて、適当に聞いていたことがふとしたときに日常に繋がることが増えた。はじめは偶然そうなっていたのかと思っていたけれど、実際はそうではなく、ただ自分がスルーしていたものに気づけるようになったんだとわかって、本当に些細だけど見える色の数が少しだけ増えたような不思議な感覚がだんだんと悪くないと思えるようになっていた。後から思い返せば、「あの瞬間」と思い出すような瞬間だったような気もするし、本当はそれよりももう少し前から気持ちが傾いていたような気もする。
私はあなたにはなれない。でも、だからこそ、今日を幸せだったと思えた。そんな気がする。
ハタショー(@hatasyo5.bsky.social)
72. Real Estate『Daniel』
71. 阿部芙蓉美『Super Legend』
11年ぶりのフルアルバム。「冒頭4曲、傷だらけでボロボロなので我慢して聴いてください」と本人が記しているが、音楽自体は軽やかというか聴いている人の重さを取り除いてくれるような癒やしがある。ピアノ、オルガン、ドラム、ギターの編成だと思う。バイオリンもいた。ベースはわからない。海外だとLaura MarlingとかAdrianne Lenkerのようなインディ・フォークと呼ばれるもので、誤解を恐れずに言えば目新しいものではない。だけど聴けばわかる。阿部芙蓉美の歌、曲、演奏が一体になっていて、ちょっとありえないほどに心地よい。ずっと聴いていたくなる。
楽器の取捨選択や構成に目を向けるとわりと突飛だと思う。だけどそういう印象はない。制作期間が長いので洗練されているけど、研ぎ澄ますとは少し違う。これは特別で、魔法だ。なぜこんなことができるの？と思いながら何度も聴いている。
70. PAS TASTA『GRAND POP』
色々いっぱいやってるのに、シンガロングしたくなる歌という芯は一切ブレない。混沌を浴び、大騒ぎしよう、そのほうがいい！
月の人（@ShapeMoon）
69. 宇多田ヒカル『SCIENCE FICTION』
2024年、車の中で1番流したCDは疑いなくこれだった。育休を取っていたので、いくらか気軽に音楽は聴けるものかと思っていたけどそういうわけにもいかず、子育てはなかなか大変すぎるよん。コンサートにも行きたかったけど当たらずで、残念すぎ、くそぅ……。とまぁ、言葉遊びは終わりにして……（笑）。
子供のお迎えに行く時、病院に連れて行く時、子供が寝ちゃって車で奥さんの戻りを待つ時、買い物に行く時、広い公園に行く時、遊び疲れてみんな寝ちゃったからゆっくり走って帰る時、そのどのタイミングでも鳴っていたのがこのアルバムでした。生活に寄り添っていました。ありがとう、おかげで毎日が楽しかったです。
ジョリボッサ（@nan4y9jack.bsky.social）
68. HYUKOH, 落日飛車 Sunset Rollercoaster『AAA』
67. Galileo Galilei『MANTRAL』
私にとって彼らはいつも、今見つめている景色を共有してくれる少しの歳上のタフでナイーブな男の子たち。生活の中に音楽が、音楽の中に生活が、ど真ん中にあり続ける。
月の人（@ShapeMoon）
66. Kroi『Unspoiled』
65. THE SPELLBOUND『Voyager』
64. Faye Webster『Underdressed at the Symphony』
63. 踊ってばかりの国『On the shore』
62. Sabrina Carpenter『Short n' Sweet』
61. RM『Right Place, Wrong Person』
60. Perfume『ネビュラロマンス 前篇』
59. Still House Plants『If I don't make it, I love u』
58. MJ Lenderman『Manning Fireworks』
57. Jessica Pratt『Here in the Pitch』
56. Coldplay『Moon Music』
55. Maggie Rogers『Don't Forget Me』
54. downt『Underlight & Aftertime』
53. Bleachers『Bleachers』
気がついたらリズムを刻んでいる。足が勝手に動いている。リズムはそのままステップになり、体を揺らす。
もし友人に夜のドライブにでも誘われて「ゴキゲンなナンバーを頼むよ」なんて言われたなら、このアルバムをBGMに車窓からの景色を楽しむと思う。
きっとこの先何回聴いても、ちょっと微笑みながら「良いね」なんて小声で呟くんだろうな。
ジョリボッサ（@nan4y9jack.bsky.social）
サックスの音が好きだ。そんな私は、学生時代に吹奏楽部でトロンボーンを担当していた。トロンボーンになって経緯は、それが一番吹けたからという単純な理由だ。別にトロンボーンをやっていたというそれ自体に後悔はないけれど、できる事ならサックスを吹ける人生でありたかったなともぼんやり思ったりしてしまう。これを言ったら全国のトロンボーン奏者に怒られそうだけど、そもそもトロンボーンとサックスでは楽器自体のフォルムのカッコよさもそうだし、それを吹く際の佇まいのカッコよさが段違いだし。少なくとも学生時代の、そしてそこから続く今の自分はそう感じている。
サックスを何度か試し吹きをすることもあったけれど、その全てで自分にはサックスをまともに吹くことができなかった。だから、サックスの音が好きという気持ちには、そういう自分のサックスという楽器に対する憧れや嫉妬も大いに含まれているのかもしれない。
自分にとってこのアルバムは、大好きで、憧れで、でも少し嫉妬もあって、そういうサックスの音がこれでもかと鳴っているアルバムだった。
やっぱサックスの音って最高だわ。
ハタショー(@hatasyo5.bsky.social)
52. 優河『Love Deluxe』
51. OGRE YOU ASSHOLE『自然とコンピューター』
ネットの音楽オタクが選んだ2024年のベストアルバム 100→51
51. OGRE YOU ASSHOLE『自然とコンピューター』
52. 優河『Love Deluxe』
53. Bleachers『Bleachers』
54. downt『Underlight & Aftertime』
55. Maggie Rogers『Don't Forget Me』
56. Coldplay『Moon Music』
57. Jessica Pratt『Here in the Pitch』
58. MJ Lenderman『Manning Fireworks』
59. Still House Plants『If I don't make it, I love u』
60. Perfume『ネビュラロマンス 前篇』
61. RM『Right Place, Wrong Person』
62. Sabrina Carpenter『Short n' Sweet』
63. 踊ってばかりの国『On the shore』
64. Faye Webster『Underdressed at the Symphony』
65. THE SPELLBOUND『Voyager』
66. Kroi『Unspoiled』
67. Galileo Galilei『MANTRAL』
68. HYUKOH, 落日飛車 Sunset Rollercoaster『AAA』
69. 宇多田ヒカル『SCIENCE FICTION』
70. PAS TASTA『GRAND POP』
71. 阿部芙蓉美『Super Legend』
72. Real Estate『Daniel』
73. aiko『残心残暑』
74. Aooo『Aooo』
75. English Teacher『This Could Be Texas』
76. The Snuts『Millennials』
77. んoon『FIRST LOVE』
78. Claire Rousay『sentiment』
79. GLAY『Back To The Pops』
80. 小山田壮平『時をかけるメロディー』
81. Caribou『Honey』
82. 雪国『pothos』
83. Parannoul『Sky Hundred』
84. Pearl Jam『Dark Matter』
85. Soccer Mommy『Evergreen』
86. Ginger Root『SHINBANGUMI』
87. Jacob Collier『Djesse Vol. 4』
88. Ariana Grande『eternal sunshine』
89. Nilüfer Yanya『My Method Actor』
90. Lucy Rose『This Ain't The Way You Go Out』
91. Kanye West & Ty Dolla $ign『Vultures 1』
92. Fred Again..『ten days』
93. Wishy『Triple Seven』
94. MoritaSaki in the pool『Love is Over!』
95. 結束バンド『Re:結束バンド』
96. XG『AWE』
97. BREIMEN『AVEANTIN』
98. Justice『Hyperdrama』
99. Jack White『No Name』
100. Khruangbin『A La Sala』
