欅坂46論 第3章 欅坂46とサイボーグ009

これまでこの欅坂46論において、第1章で"再開発"を歌っていることに着目し、それは同時に"世代交代"についても歌われているのではないかと指摘した。 また第2章ではこの"世代交代"を"今までのアイドルとそれを乗り越えようとする欅坂46"と見立て、その中でア…

欅坂46論 第2章 欅坂46はアイドルを超えられるのか?

第1章では欅坂46が"再開発"をテーマとしたアイドルであること、そして"再開発"のテーマは堤清二が森稔に、六本木waveがメトロハットに変わるといった"世代交代"のテーマも孕んでいると書いた。 そして私はこの"世代交代"は、今までのアイドルと欅坂46である…

欅坂46論 第1章 なぜ欅坂46は渋谷を歌うのか?

はじめに 本稿では欅坂46というアイドルグループを扱おうとしている。AKB48の総合プロデューサー秋元康が「乃木坂46 新プロジェクト」として手がけ、2015年の結成以降、1stシングル『サイレントマジョリティー』では女性アーティストのデビューシングル初週…

「僕は真ん中をゆく」/tofubeats『FANTASY CLUB』

tofubeatsの通算4枚目、1年8ヵ月ぶりのアルバム『FANTASY CLUB』がリリースされた。多彩なゲストを配した前作までと対照的にフィーチャリングを2曲に抑えた本作は、ところどころ棘を含みながらも全体的にはフラットな雰囲気で統一され、この国で生きる人にと…

現時点で国内最高のサービス精神/椎名林檎『椎名林檎と彼奴等がゆく 百鬼夜行2015』

以前観た『(生)林檎博’14 ―年女の逆襲―』同様、ライブ映像作品として優れていると感じたのでとりあえず思ったことを羅列しておくね。 現時点において日本で最高級のプレイヤーが集まっている ただでさえ評価された楽曲を演奏しているにも関わらず、ほぼ全…

ドキドキを取り戻すための/tofubeats『FANTASY CLUB』

tofubeatsの『FANTASY CLUB』をずっと聴いている。正直に言うと、このアルバムはtofubeatsの最高傑作ではないと思うし、おそらく現時点における彼の最高傑作は『lost decade』なのだが、ただ滅茶苦茶いいのだ。 今作は前作の『POSTIVE』やさらに前の『First …

破壊の末に戻ってきた「らしさ」/チャットモンチー『Magical Fiction』

先日ブックオフでマンガを漁っていた時「あれ?チャットモンチーみたいな曲だけどもしかしてこれチャットモンチー?」みたいな曲が流れてきて、Shazamで確かめたら本当にチャットモンチーだった。チャットモンチーらしいチャットモンチーの曲を聴いたのはい…

過去と今を繋ぐ魔法/チャットモンチー『変身』

2012年にリリースされたチャットモンチーの5thアルバム『変身』は魔法がかけらた作品だ。そしてその魔法により、これ以前/以降でチャットモンチーの存在定義が変わった作品でもある。 そもそもチャットモンチーはどんなバンドか。シンプルなギターロックを…

『ソルファ』と『ソルファ(2016)』

今から13年も前のことだ。地元大阪の高校を卒業し、地方の大学へ入った私は人生初の一人暮らしというものを体験していた。最初の数週間は大阪に帰りたいと思っていたが、すぐに友達ができ、寂しくはなくなった。それからは友達と深夜まで遊んでも、時には自…

ネットの音楽オタクが選んだ2016年のベストアルバム 50→1

繰り返しになりますが、このランキングは僕が個人的に収集した615のデータが元に作られた統計の結果に過ぎません。音楽だいすきクラブの誰かが順位付けしたものではないし、順位付けする意図もありません。そんなものは人それぞれが勝手に決めればいいことだ…

ネットの音楽オタクが選んだ2016年のベストアルバム 100→51

今日は100位から51位までです。 少しだけ情報を明かすと、今回は615人の個人のランキングを集計し、1542作品がノミネートしました。内訳は邦楽が710作、洋楽が832作です。ただしすべての作品を精査したわけではないのである程度の誤差はあると思います。トッ…

ネットの音楽オタクが選んだ2016年のベストアルバム 150→101

今年から洋楽を含めた集計にしました。 一番大きな理由はApple Musicをはじめとした定額配信サービスがはじまり、海外の音楽を聴くことが以前より手軽になったことです。僕自身が国内・国外に関係なく音楽を聴く生活を送っていて、むしろランキングを区分け…

ネットの音楽オタクが選んだ2016年のアルバムのルール等

「ネットの音楽オタクが選んだ2016年のアルバム ベスト150」のルール、ノミネート作品(一部)です。発表は1/16以降を予定しています。よろしくお願いします。

お久しぶりです

遅くなりましたがあけましておめでとうございます! 先日のベストアルバムの集計では大変お世話になりました。おかげさまで全体で600を超えるデータが集まり(昨年400くらい)、集計作業に追われ、おまけに身内にゴタゴタがあり、本当に忙しかったです。これ…

ベストアルバムについての補足、のようなもの

今年のベストアルバムの集計について、洋楽邦楽の区別をやめることに戸惑られる方をちらほら見かけた。詳しく尋ねたわけではないが、確かに「10枚の中に洋楽を入れなければいけないのかな?」と思われても仕方がないと思う。ただ、その疑問については「いえ…

2016年のベストアルバムを集計します!

もう12月ですね。時間の経過が早すぎて死にたくなります。 さて今年もベストアルバムの季節がやってきました。毎年同様、趣味で様々な個人の音楽ランキングのデータを集計しているのですが、今年からルールを変更することにしました。それは 邦楽・洋楽の区…

僕が見た90年代 その2

1990年代の日本の音楽アルバムについて個人的に大好きな50枚を選ぶ なんていうのが流行っているそうで ここのぴっちさんの話を読んでみて、 ここと ここと (ここは100曲選っすね) ここを読んで状況を把握したうえで書きます。で、50枚にランキングを付ける…

僕が見た90年代

いきなりですが1990年代の日本の音楽アルバムについて個人的に大好きな50枚を選んでみました。きっかけはレジーさんの記事です。 1990年代というと僕が音楽を聴き始めた年代で、今でも2000年より愛着がある気がします。もちろん00年代の音楽も大好きだけど、…

CICADA「formula」

昨年ごろからか、バンドマンや音楽好きな人のみならず、普段ジャニーズなどのアイドルソングやアニソンしか聴いていないような友人にもCICADAをオススメしている気がする。そうした友人のなかから、ふっとこういう指摘をされたことがある。 「CICADAってSchoo…

パノラマパナマタウン「シェルター」

パノラマパナマタウンは神戸出身の四人組のオルタナティヴロックバンド。RO69JACKでグランプリに輝き、夏のROCK IN JAPAN FESに出演。その後MASH A&Rでもグランプリを獲得し、現在様々なフェスに出演・精力的に活動している。 事務的な紹介はここまで。この…

THE YELLOW MONKEY『砂の塔』

少しだけ振り返ると吉井和哉は2013年にベストアルバム『18』をリリースし、「GOOD BY YOSHII KAZUYA」というツアーを敢行。その時点でTHE YELLOW MONKEYの再結成は確定的なものだと思われていた。ところがその後は音沙汰がなく、カバーアルバムを挟みながら…

スピッツ『ハヤブサ』15年目のレビュー~パンクなバンドが最もパンクになった瞬間の記録~

今年でメジャーデビュー25周年、来年には結成30周年を控えているバンド、スピッツ。私も小学生の頃に「ロビンソン」で彼らと出会い、以降、彼らの音楽とともに歳を重ねてきた一人ではあるが、そんな僕がスピッツの中で好きなアルバムを選べと言われれば『ハ…

GOOD ON THE REEL「HAVE A “GOOD” NIGHT vol.50」@日比谷野外大音楽堂

午前中に降っていた雨も止み、多くの人が日比谷野外大音楽堂に集まった。 開場すると指定席はみるみるうちに埋まり、立見の客も大勢いる。この日ステージに立つのはGOOD ON THE REEL。自主企画「HAVE A “GOOD” NIGHT」の記念すべき50回目となる今回のライブ…

カラスは真っ白『バックトゥザフューチャー』に見る大きな変化

前回、カラスは真っ白を紹介させていただきましたが、先日6thアルバム『バックトゥザフューチャー』が発売されたので、今回はこのアルバムについて書いてみようと思います。公式にアップロードされている楽曲が少ないので曲の紹介というよりは、すでに手に入…

雨のパレード「You」

雨のパレードの楽曲には「とにかく美しくて透明感がある」、そんなイメージがある。「You」は彼らの最新シングルの表題曲である。 彼らの魅力はまずサウンドにある。ドラムひとつとっても単なるドラムセットではなく、様々な打音、アナログからシンセサイザ…

宇多田ヒカル『Fantôme』-母に捧ぐ、終りと始まりの歌-

私たちが始まりと呼ぶことは、しばしば終わりであり、終わることは始まることである。 終わりは私たちの始まりの場所である。( T・S・エリオット『四つの四重奏』より) もう、何度目だろうか。今年、この言葉を思い出したのは。リアーナは『アンチ』でポッ…

『君の名は。』を聴く RADWIMPSと新海誠の結びあい

『君の名は。』、大好評である。 新海誠の監督作品が好きで、2007年の『秒速5センチメートル』から観ている身としては期待していたし、主題歌がRADWIMPSという点も良きマッチングだと思っていた。何を隠そう、当時の僕の周りの友人ら(サッカーサークル)は…

焚吐「ふたりの秒針」

今年の5月に発売したこの「ふたりの秒針」はシンガーソングライター焚吐の二枚目のシングル。アニメ『名探偵コナン』のエンディングテーマとして流れていたので、聞いたことがある人も多いのではないだろうか。 そもそも焚吐とは?という方のために少し紹介…

深化・進化が止まらない カラスは真っ白

*1 相対性理論やパスピエなど、女性のゆるふわウィスパーボイスのバンドが少し前からちょっとブームになってますね。パスピエなんかは最近メディアへの露出も増えてきてまさに人気バンドへの仲間入りしたように思います。 そこでぜひ紹介したいのが、カラス…

Pokemon Songs GO 〜もう一度子どもに戻ってみたくなる10曲

Hello Kids! キミはもう、たっぷりポケモンつかまえた?ポケモンと一緒に大きくなったキミも、初めてのキミも、ポケモンGOに挑戦だ! ……ということで、初めまして。あじぽんと申します。アラサー男子です。今まで投票企画で作品に対してレビューらしきものを…

同じ月を眺めている - フジファブリック @ 長崎DRUM Be-7

12会場を巡る1年ぶりの全国ライブハウスツアー「TOUR 2016"三日月ADVENTURE"」。そのツアーファイナルが隣の長崎県で開催されるということで、少し遠出して行ってみた。 会場の長崎DRUM Be-7、キャパは400人という小規模なライブハウス。開演時間を少し過ぎ…

Radiohead『A Moon Shaped Pool』

Radioheadの5年ぶりの新作『A Moon Shaped Pool』について合評しました。相変わらず好き勝手なことを書いています。長いです。今後もよろしくお願いします。

AL『心の中の色紙』

真の友をもてないのはまったく惨めな孤独である。と言ったのはフランシス・ベーコンだがandymori時代の小山田壮平はそんな感じだったのかもしれない。もちろん自分の音楽を鳴らしてくれる信頼のおけるバンドメンバーはいたし、長澤知之という親友もいた。で…

リリースカレンダー 2016年4月号

お久しぶりです。また間を空けてしまったのですが(かなり)、めげずにひっそり上げます。よろしくお願いします。

穏やかに歪み、ポップにねじれる "三回転とひとひねり”の景色

ミュージシャンたちが音楽で描く世界は様々である。壮大なスケールや発想を持った圧倒的な音楽もあれば、僕らの日々に寄り添ってくれるような音楽もある。しかし時折出会ってしまう。これは何の世界を描いているのか、距離が近いのか遠いのか、さっぱりわか…

カート・コバーンと小沢健二

「なあ、日本でカート・コバーンにあたる人物って誰なんだろうね」 友人は唐突にこんな質問を僕に投げかけてきた。カートが亡くなってから20年以上が過ぎたある日の昼下がり、僕たち二人は喫茶店でコーヒー片手に大好きなニルヴァーナについて話していた。友…

リリースカレンダー 2016年2月号

もう2月も終わりそうなのですが、2月以降のリリース情報をまとめました。今月はインフルエンザと胃炎にかかってすっかり更新しなかったのですが、こんな時もあります。気楽にやってます、と言い訳をしておきます。(ぴっち)

いちごが染まる

一念発起して長年の夢だったイチゴ狩りへ。自宅から車ではるばる約40分。ストロベリー・フィールドとかいうソープランドみたいな名前の農園。バイトの女の子に説明を受ける。時間無制限。1800円。はぁ。いっそのことソープランドだったら良かったのに。イチ…

音に愛されている異色ロックピアノトリオ、センチメンタル岡田とがんばれ根本くんバンド

*1 都内だけに限っても、いったい何百のバンドが夜な夜なスタジオで練習に励み、ライブを行い、打ち上げで「売れてぇ……」とぼやきながら酒を飲んでいるのだろうか?僕は安い居酒屋で一人読書しながら酒を飲むのが趣味なのだが、往々にして打ち上げに使われて…

岡村靖幸『幸福』

岡村ちゃんの約11年ぶりのオリジナルアルバムを聴いた。 最初に聴いた時は、流れが良くない、と思った。タイトルに合わないムーディなオープニングに困惑したし、3曲目でがらりと変わる展開に違和感を覚えた。他にも細かい部分で2箇所ほど気にかかるところが…

アニソン好きと元アイドルオタがアニソンについて話したようですpart5 <水樹奈々というキメラ/あるいはその後の流れ>

アニソンが好きすぎてアニソンシンガーにインタビューまでしてしまった草野、バンドとアイドルを長年追いかけ続けてきたかめ。とある事情でアニソン関係の記事を書いていた草野が、休憩がてらにかめ君へ後先考えずに絡み、何気ない会話から発展した。そして…

紅白で見てみたい

前回の紅白歌合戦は日本のロック勢の枠が広がり意外なゲストもいて、普段紅白をろくに見たことがなかった自分でもそこそこ楽しめました。まあなんといっても星野源(with伊藤大地、石橋英子ら)とBUMPと林檎(with向井秀徳、浮雲ら)の3組が大きかったのです…

Galileo Galilei「ウェンズデイ」

いやいや、これをやるか……と思わずにはいられないMVだ。元ネタを言い当てられるわけではないけど、それこそ00年代後半から10年代初頭におけるインディーロックを、彼らなりに咀嚼した上で、より純度を高めたような印象を抱いた。彼らと実際に交流のある元The…

BUGY CRAXONE「たいにーたいにー」

去年アルバムがリリースされてからも事あるごとに言ってた気がするけど、その甲斐があったのか(←そんなわけない)、それとも彼ら自身がこの曲を良く思っていたのかついにMVが公開された。何はともあれ聴いてみて欲しい。音楽の嗜好は人それぞれだから、あな…

クウチュウ戦『Sukoshi Fushigi』

少し不思議どころか、かなり不思議。彼らの言うSFとはフィクションではない。本作は世界と宇宙に潜む不思議な心髄を捉えている。 ある雑誌が彼らの音楽を「どこを向いているのかわからない」と評したが、僕も彼らの音楽はどこを向いているのかわからない。Pi…

王舟「Moebius」

え、これ、宅録なの?まじか!言われてみればどこか籠もってるような……と思わないこともないけど、言われないとわからないよ。宅録という概念が覆されるような。スチールドラムまで鳴ってるし。 ディスコでありながらダークな雰囲気が、どこか90年代のJ-POP…

2015年僕たちは何を聴いていたか 曲単位篇 part2

関西と関東に住むアラサー2人がskype上で語り合う対談企画。今回は『2015年僕たちは何を聴いていたか 曲単位篇』と題しまして、2015年にこの2人は何を聴いていたかとを話し合いました。今回は後編です。

花澤香菜「透明な女の子」

今までクラムボンのミト、シンバルズの沖井礼二、カジヒデキ、やくしまるえつこ、Base Ball Bearの小出祐介、NONA REEVESの西寺郷太、北園みなみ等が関わってきた花澤香菜。今度は空気公団の山崎ゆかりが参加!人選がひたすらわかっていて怖いほど。ここまで…

スガシカオ「大晦日の宇宙船」

スガシカオが約6年ぶりに新作をリリースした。アルバムタイトルは『THE LAST』で、小林武史がプロデュースしている。ただし、サウンドプロデュースというよりも、スガシカオがどこへ向かえば良いのかを導くようなトータルプロデュースの立場とのこと。 ナタ…

リリースカレンダー 2016年1月号

2016年1月以降のリリース情報をまとめました。内容は随時更新中です。海外も含めているので、輸入盤/国内盤の違い、それから単純な間違い、漏れもあるので目安程度に使っていただけたら。情報の取捨選択は、某ランキングの集計中によく見かける名前を優先し…