OTO TO TABIにおいでよ!

自分、今回はじめてOTO TO TABIに参加するんだけど、出演者が大変なことになってます!

なんじゃこりゃ!良すぎない?実は例年出演者が良くて気になっていてタイムラインの友だちの反応も良くてずっと参加したいと思ってたのね。で、第一弾の発表でiri、カネコアヤノ、小山田壮平、STUTS、Predawnでズドーンと来て、即チケットを買っちゃいました。

わからない人に説明すると、これ札幌のイベントです。3月2日というまだまだ寒さが厳しい時期に、しかも札幌芸術の森アートホールという札幌駅から地下鉄で15分の真駒内駅からさらにバスで18分というなかなかの場所でやります。いい場所だけど遠いです。ライジングよりは近いけど遠い。おまけに寒い。だから北海道在住の人以外にはなかなか勧めにくい(とはいえ気になった人は行ったほうがいいです。ラインナップがラインナップだから!)。

ところが今、北海道ふっこう割がやっているじゃないですか。道内在住だからいまいちわかってないのですが、3月31日まで延長したみたいだし、OTO TO TABIを観に来て翌日まで遊んでから帰るとかどうでしょう?交通付き宿泊なら一泊5000円から20000円まで補助金が出るみたいです。

というわけで、公式アカウントの方もそう言ってるし、ふっこう割を使ってOTO TO TABIにおいでよ!

ぴっち(@pitti2210

 

Vampire Weekend『Harmony Hall / 2021』

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このブログを動かすことは結構気が重くて、なぜかというと一年に一度だけアホみたいにアクセスがあって見られている錯覚に陥るから。実際はただの思い込みで本当は誰も読んでないけど(そうに決まってる)、みんなが幽霊部員になってコメント欄も閉ざしたら少し気が楽になった。誰も読んでないブログって書く分には気持ちいいですね。そんなわけで他の人が書く前にVampire Weekendの新曲の感想を書いてる。タイムラインではみんなが聴いてたけどここでは誰も聴いてないから。

Vampire Weekendがとうとう新作を出すね!6年ぶりだって!タイトルは『Father Of The Bride』とのこと。花嫁の親父?なんて彼らっぽい。

今作はその新作からの先行シングルなのだけど、「Harmony Hall」やはり特徴的なのはリズムセクション。というのもドラムが主導している印象が薄い。ピアノのループとパーカッションがリズムを担っていて、ドラムはむしろそこに合わせている印象。打ち込みを用いるバンドが増えて久しい昨今だけど、アナログ感を損なわせずにバンドの構造にメスを入れることにはかなりびっくり。6年もアルバムを出さなかったけど、ちゃんと活動する意味を提示できているのはすばらしい。ロスタムがいなくてもやってける!と思ったら当のロスタムも参加してました。脱退してもこういうふうに関われるのは素敵だ。

「2021」は細野晴臣の楽曲のサップリングとのことで、当の「花に水」を聴いたら本当にそのままで笑った。でもそこに載せられるボーカルとギターがたまらなく良い。

バンドってその構成が縛りになりすぎてしまうことがあるけど、Vampire Weekendは長い休止期間を経てそこを抜けたような感じがする。今までより自由な存在になった。ジャケットのドリームキャストとは逆の渦巻きにSONY MUSICのロゴ。気が利きすぎ。去年のフジロックはすばらしかったので(中継で見た)なんなら今年もお願いします。

 

 

ぴっち(@pitti2210

 

 

mei ehara『最初の日は / 午後には残って』

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ベストアルバムの記事を公開し終えると大体その年が始まるというか、実際には前の年とお別れするような感覚があって、その後少しずつ新譜を追いかけ始めるのがここ数年の常なのだが、今年は集計のストレスから狂ったようにドラマを観ていて音楽はあまり聴いてなかったりする。新作ラッシュのおかげかJames BlakeやSharon Van Etten、Deerhunter、Spangle call Lilli lineといった人たちの新譜が僕のApple Musicに積み重なっていているのだが手に取る気力がなく、いつになったら2019年が始まるやらと思っているのだが、mei eharaの新作は狂ったように聴いている。

2013年頃にmay.eの名だった頃に知り、そして一昨年の2017年にmei eharaとしてキセルの辻村豪文のプロデュースで彼女はデビューし1stアルバム『Sway』をリリースした。今作はそれに続く7インチシングルで、ベースに思い出野郎Aチームの長岡智顕、ドラムにT.V. not Januaryの池田俊彦を迎えたスリーピースの編成なのだが、それはもう信じられないほどすばらしく、僕の疲れた心と身体に染み渡る。

may.eだった頃から風呂場で録ったとしか思えないような音響で、他の誰かで例えにくい音楽を作っていた彼女だが、辻村豪文のプロデュースでより立体的/視覚的なサウンドになってきた。今作の印象としてはソロになってからの坂本慎太郎に近い。ひたすら気持ち良いのだが、むしろその限界の見えない感じが逆に怖い。

元々裏方として写真を撮ったり文芸誌を作ったりと音楽以外にも手を広げていて、このジャケットも彼女自身が描いたものなのだが、ある程度何でも自分でやれてしまう彼女だからこそ音楽において他者と関わることで実体が浮かび上がってくるのだと思う。

そんなわけで彼女に習ってここ数年停滞していたこのブログをまったり動かそうと思っています。何かを作り続けることが大事だとを実感しています。ベストアルバムでは大変お世話になりました。今年もよろしくお願いします。

 

 

ぴっち(@pitti2210