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MIKIKO先生が手がけるライブ演出と可能性

コラム

はじめまして。今回記事を書かせて頂くcannonと申します。普段はPerfumeや音楽、スポーツに関連することを自由気ままにツイートしています。

さて今回は3月21日から3日間行われたPerfumeやBABYMETALの振付師で有名なMIKIKO先生が手がけているelevenplayという公演の感想について今更ながら書きたいと思います。その上で、今後のPerfumeのライブ演出への可能性も私見や想像を含みながらですが触れていきたいと思います。Perfumeに関する記事は素晴らしい文を書く方が多いので少々肩身の狭い思いではありますが、一音楽好きでPerfumeも好きという立場の人間が書いたものと思って読んで貰えれば幸いです。

前置きが長くなりました。では最初にelevenplayの公演内容に触れていきたいと思います。このelevenpalyというのはMIKIKO先生を中心としたジャンルの異なる女性10名で構成されたダンスカンパニーで、映像や特殊な機器を用いながら国内、さらには海外でもパフォーマンスを行っています。私が行ったのは21日の初日公演。場所は青山スパイラル。

まず会場の作りは、ステージから会場中央に向かってランウェイが伸びそこには出島がありサイドに開閉式のドアが2つ、それを取り囲むように客席が設置されていました。ステージと客席の距離は最前の方は1mあるかどうか。出演者との距離がかなり近かったためダンスで躍動する様や動きのしなやかさといったことをより直接的に感じられるものであったと思います。

今回の公演では出演者がナースの衣装を纏い、人の生に寄り添う様子を喜怒哀楽を全身で表していました。人だからこそできるダンスをしていたと感じました。Perfumeや他の振り付けとは異なる、演出家としてのMIKIKO先生の表現方法にあらためて感心させられました。

こうしたダンスでの演出も素晴らしかったのですが、その演出をより引き立たせる音楽も本当に良かったです。今回の楽曲提供はevala・Ametsub・Jimanica・コトリンゴの4組のアーティストが手がけています。私が今回の公演に足を運ぶきっかけの一つとして、楽曲を楽しみにしていたこともありました。エレクトロを中心としたサウンドに、心電図や機械の動作音に合わせたビート、少し狂気すら感じるようなナースの動きに合わせたものなど、重厚なサウンドで演出とともに会場全体を引き込んでいました。終盤でコトリンゴさんの繊細で優しい曲で終わる展開にはぐっときました。

そして、これらの演出をサポートしているのがPerfumeライブ演出でお馴染みのライゾマティクスさん。今回の公演でもプロジェクションマッピングを使用した出演者紹介や映像・VJといったように随所にライゾマさんの技術力の高さが見受けられました。

その中で個人的に気になったのが2つあります。

1つはヘリです。このヘリというのは小型のラジコンのようなものを3機ステージ上に飛ばし、背景の映像やダンサーに合わせて飛んだり、上下前後に自由に動きまわり、あたかもその3機でダンスを踊っているかのような、また新たな技術を取り入れていました。このヘリの製作過程の模様は5月12日の「プロフェッショナル仕事の流儀」でも放送されるみたいなのでそこで改めていろいろと確認をしたいと思います。

もう1つがリアルタイムでの映像処理です。出演者の1名がカメラが装着されたヘッドセットを付け、客席やダンサーを撮影、そしてリアルタイムでその撮影された映像を処理し、立体物や線・点などに変換し、背景のVJに映し出すという大変忙しそうなことをやっていました。

実はこれに似たようなことを昨年のelectraglide2013でのNosaj Thingのライブでもやっており、その時は複数のカメラをテーブルに設置し、Nosajの手元やオーディエンスを撮影、リアルタイムで映像を解釈・プログラミングを行ない、ポリゴンやCGにビジュアル化し、サウンドやVJにより迫力を持たせる演出を行っていました(このライブのサポートももちろんライゾマさん)

そしてここから個人的な想像を元に話しを進めていくことになるのですが、エレグラ・elevenplayと続けてこのリアルタイムでの映像処理を行ってきて、今後MIKIKO先生が手がけるPerfumeのライブ演出にこの手法を演出の一部として取り込んで行くのではないかと思っています。

昨年のカンヌやワールドツアー、ドームなど2013年のある種象徴でもある「Spending all my time」でのプロジェクションマッピング。これもPerfumeライブに反映される以前に、Sonar Sound2013でのelevenplayのライブで動くものに投影してマッピングを行なっており、その後Perfumeでも導入された経緯があるため、可能性として考えられなくもないと思っています。

elevenplay dance performance for SonarSound Tokyo Festival 2013

では実際にどう反映するのかという話しですが、例えば「My Color」の最初の手のひらをあげる場面で、あらかじめステージにカメラを設置し、オーディエンスの手のひらを映像として撮影し、リアルタイムで何かしらの形にビジュアル化するなどをして、VJとして映し出す、ということを一ファンの想像、というか妄想ですが一例として。

Perfumeのライブにはもちろん3人の人柄や曲・ダンス、どこでも内輪にしてしまうようなMCなどがありますが、そういった一面とはまた違った先進的で独自の世界観を持つ多面的なアーティストとしての魅力があり、それがPerfumeの強みでもあると思っています。

今年の夏に国内アリーナツアーが発表された今、アリーナという規模でチームPerfumeが制作を進めていく中でMIKIKO先生の発想力とそれをサポートするスタッフの方々の技術力があればなんでも出来てしまいそうという期待ができるので、今後の活動にも注目して応援していけたらなと思っています。長文失礼しました。

 

 

cannon(@bbbb_canoooon

etc.