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岡村靖幸「彼氏になって優しくなって」

曲紹介

「あ、岡村ちゃんだ」

そう思いました。つまり『Me-imi』と地続きなブラックっぽくも世界中どこにも見当たらない病んでいるサウンドや、ストリングスに近いシンセ音とかもそうだけど、《現代の社会に巣食う 破廉恥でグロい病巣/どんなにがんばっても こんなに逃げても マズい状況》といういつもより少し踏み込んでいる歌詞、そして何よりもその願いが絶対に叶わないことがわかっている悲壮感。とうとうこの場所に帰って来ちゃったんだね。

だから「あ、岡村ちゃん疲れてる」とも思いました。最高のスターに常に付き纏う危うさが復活してる。取り返しがつかなくなる前に休んでよ。でも最後の最後に《みじめだって 上手に生きようぜ/ただし 絶対常識の 範囲内でね》という一言を入れてくれて、なんかすごくほっとしたし、岡村ちゃんの強さに泣きそうになりました。岡村ちゃん、必至に留まっているんだね。留まることってかっこいいんだね。『エチケット』以降のバキバキサウンドと『Me-imi』期の怪しくも狂おしい色気が同居していて最高にかっこいいです。ずっと帰ってきてくれていたけど、あらためて言います。本当にお帰りなさい。

 

 

ぴっち(@pitti2210