はい、誰得なのか分からない関東インディー特集第2弾です。
つい先日のこと、池袋にある自主制作/インディーズCDの専門ショップ『Tokyo Future Music』に足を運びました。
ビルのワンルームを借りきり、CDがところ狭しと並ぶその室内には、初音ミク界隈を中心に盛り上がりをみせる同人音楽シーンの一旦をうかがい知ることができた。
このショップの面白いところは、陳列されたCDのほとんどを視聴できることにある。しかも、今どき珍しいポータルCDプレイヤーでだ。
そこでわたくし、10数枚ほど借りて聴いて、2時間近くゆっくりとした時間を過ごさせてもらった。(テーブルに無料コーヒー付で読書もできる!)
そんななか聴いたとあるシリーズもののCDがすごく良かった。Aero Finbackの『Aerial Exhibition』シリーズだ。
Music | Aero Finback(bandcampサイト)
Discography - Aero Finback(公式サイト)
BPM130~135、デトロイト・テクノ~テックハウス系のサウンドでありつつ、揺らめくように流れるシンセサイザーの音色はアンビエント性が高く、非常に中毒性の高いトラックが満載。柔らかいシンセポップのように聞こえるかもしれない。個人的には、コーネリアスが手がけた攻殻機動隊ARISEのOP「GHOST IN THE SHELL ARISE」を、よりクラブ向けに仕立てあげたような質感を感じた。
Aero Finback「AE4-1」
Aero Finback「(Remastering Version) KORG Electribe MX : m071124」
Aero Finback「AF120204-A 」
それぞれ4枚発表されているが、10~11曲で30分から1時間近い長旅を、ノンストップで駆け巡っていくさまは非常に爽快感がありながらも、陶酔的なトラックが目白押しだ。
最近ではトラック一つ一つを繋げずに一曲毎に販売するトラックメイカーも多いが、こうしたノンストップミックスを提供してくるあたりに、「音楽によって作られる空間」を大切にする心意気をとても感じてしまう。
ちなみに、ここから彼のフリー音源がゲットできる。気になる方は聴いてみてほしい。個人的にオススメのトラックは、「good morning miami (Aero Finback Mix)」「seagulls」だ。
今回は短めに。ではでは、また。
草野(@grassrainbow)
––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––