TAIGA=DYNAMITEと申します。以前に「バンドマンガ3選 」という記事を書いた者です。
今回はダンスをテーマに描かれた漫画を紹介させていただきます。ダンスと音楽は切っても切れない関係、ということで、音楽だいすきクラブに載れますよね?ギリギリセーフですよね?*1
競技ダンス
「ダンシングゼネレーション」「NYバード」を筆頭とした槇村さとるの一連の作品や、竹内友「ボールルームへようこそ」、ヤマシタトモコ「BUTTER!!!」など、名作の多いジャンルです。
ダンシング・ゼネレーション (1) (集英社文庫―コミック版)
- 作者: 槇村さとる
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1997/02
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 12回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
1. 名香智子「PARTNER」
生粋のお嬢様だった宝珠茉莉花がディスコで出会った2人の男性に社交ダンスの楽しさを教わり、ソシアルダンスの世界に踏み込む。
個人的に競技ダンス漫画と言えばこれ。名香智子先生のきらびやかな作画で描かれる、華麗なダンスと強烈な恋愛劇は、他の漫画と一線を画しています。
2. 井上佐藤「10DANCE」
10DANCE 1 (バンブー・コミックス 麗人セレクション)
- 作者: 井上佐藤
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2013/02/16
- メディア: コミック
- 購入: 1人
- この商品を含むブログ (10件) を見る
ラテンダンス日本チャンピオンの鈴木信也と、スタンダード日本チャンピオン杉木信也。杉木からの提案で2人は互いの専門ダンスを教え合い、10種類のダンスで競う「10ダンス」に挑戦することになった。*2
性格もジャンルも相容れることのなかった2人の才能がぶつかり合うダンスをテーマにしたBLです。ダンスの解説、肉体描写、身のこなしの美しさ、どれをとっても文句なし。Hシーンが一切ないものの、しかし萌えやときめきを随所に感じる素晴らしい作品。ダンスの入門書としてもおすすめです。BLという括りではありますが、幅広く読まれてほしい漫画です。
3. 横田卓馬「背すじをピン!と -鹿高競技ダンス部へようこそ-」
背すじをピン!と〜鹿高競技ダンス部へようこそ〜 1 (ジャンプコミックス)
- 作者: 横田卓馬
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/11/04
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (10件) を見る
部活紹介で競技ダンス部の華麗なパフォーマンスに感動した高校一年の土屋雅春は、体験入部で同じく未経験の亘理英里と出会う。未知の世界へ踏み出した二人を待つのは!?*3
登場人物に一切嫌味がなく、とっても爽やかで、ダンスの楽しさや躍動感だけが強く伝わってきます。解説部分もテンポよく進むためくどい印象はありません。1巻では全体を通して流され気味だった主人公たちが、これからどんな自主性を持ってダンスに取り組んでいくかが楽しみです。
バレエ
小野弥夢「アダージオ」、曽田正人「昴」、山岸涼子「アラベスク」、有吉京子「SWAN」など、傑作揃いのバレエ漫画。華やかで可憐で美しいバレエの世界は、万人を引き付ける魅力があります。
4. さいとうちほ「星を摘むドンナ」
十分な素質を持っているものの、バレエへの情熱を持てずにいた主人公・桂美が、彼女の素質を見出した人々との出会いを通じて、プリマドンナを目指そうと思うようになる。
バレエの軽やかさや、空間の切り取り方がとてもうまく、ダンスというものを立体的に表現している作品だと思います。前述の「アラベスク」「昴」にもひけを取らないと思います。さいとうちほさんは、「もう一人のマリオネット」「オペラ座で待ってて」などバレエをテーマにした作品がいくつかありますので、興味のある方は読んでみるといいのではないでしょうか。今回のテーマとは関係ありませんが、ヴァイオリン奏者の少女が主人公の「花音」という音楽漫画もありまして、壮大な作品です。こちらもおすすめです。
5. 今井康絵「天使なやつら」
中学一年生の二家さららが毎日元気な理由は、毎朝お母さんとやっている「体操」のおかげ。そんなある日、さららが大好きだった元アイドル・九原黄河が彼女の前に現れ、バレエのパートナーになってほしいと誘われる! そして、お母さんとの体操が実はバレエだと知ったさららは、その世界に飛び込んでいき、実力を発揮する。やがて彼女は、すごい技術と容姿を持つ高樹美加と出会い…!? 江戸っ子・さららのバレリーナ・ストーリー*4
バレエへの憧れは普遍的なもので、もちろん低年齢の少女たちも例外ではありません。少女漫画誌「ちゃお」で連載されていた作品です。今井さんは、ダンスやボクシングなど、アクティブな少女が主人公の作品が多いですね。全3巻と短いですが、主人公の憧れの元アイドルくんが○○してしまったりと、割と展開が劇的です。
フィギュアスケート
川原泉「銀のロマンチック…わはは」、槇村さとる「愛のアランフェス」のような少女・女性漫画誌から、ザザロン亞南「氷上のセイリオス」のような少年誌・青年誌まで、男児問わず人気のある題材です。躍動感や熱い情熱など、美しいだけでない力強さが人気の一因かも。
6. 小椋冬美「Mickey」
フィギュアスケートが得意なミッキーは、学校の人気者。しかし皆の期待に応えようとするあまり、女の子らしいことから遠ざかっているのがひそかな悩み。ある日、プレイボーイの新聞部部長・グレイにからかわれてしょんぼりしているミッキーの前に、シンシアと名乗る妖精が現れる。シンシアにはげまされ、ミッキーはドレスアップしてパーティに出かける。*5
スマートな作風の小椋冬美さん。この作品でもその魅力がいかんなく発揮されています。とにかく男性キャラクターのかっこよさといったら……。読むたびにグレイのかっこよさにやられてしまいます。
7. 赤石路代「ワン・モア・ジャンプ」
趣味程度にやっていたフィギュアスケートを、父の死を機に、双子の兄・皇とペアを組んでデビューした帝。だが、デビューを果たした競技会終了後、皇は事故で亡くなってしまう。悲しみに暮れる中、異母兄・トーマと出会い、秘めていたジャンプの才能を開花させ、オリンピック出場という目標に向かって歩み始める。*6
快活な少女・帝がとにかく健気で、肉親の死や恋愛など、大きな壁を乗り越えて成長していくさまは眩しく、少女漫画の王道といったところでしょうか。もちろん演技シーンも良いです。
8. 鈴木央「ブリザード・アクセル」
両親に無視され続けて育ったために、目立つことを生きがいとする北里吹雪。だが、何をしても両親の目を引くことは出来ず、ケンカに明け暮れるばかりの悶々とした日々を送る。そんな中で偶然にフィギュアスケートに出会い、いきなり四回転半のジャンプを跳んでしまう。観衆の注目を一身に浴びた吹雪は、フィギュアスケートの魅力に取り憑かれる。*7
少年漫画ならではの熱さ、入門書としての解説、演技の表現力、どれをとっても良作です。演技中の見せコマの素晴らしさは、表現力豊かな作者ならでは。終盤の怒涛のストーリー展開は賛否分かれるところですが、読んで損はない作品かと思います。
ということで、8作品紹介させていただきました。自信を持ってオススメしたい作品ばかりです。名前だけ触れた作品も読んでもらいたいですね。ぜひぜひ。
TAIGA=DYNAMITE(@TAIGADYNAMITE)