反応が多くて、ビビってます。何度も書いていますが「あらゆるジャンルを網羅したい」とか「本当のランキングを作りたい」とかそういう意図はありません。ただ無差別に音楽好きが好きなアルバムを取りまとめ、それを結果順に並べただけです。他のみんなが楽しんでいる作品は、きっと楽しいに違いない。それだけです。
ここに並べられた順番はあまり気にせず、「こんなアルバムあったんだ。聴いてみよ!」くらいの気持ちで使っていただければ。僕も編集中にいろんな作品を視聴して、いくつか買ったりしました。
明日で終わります。よろしくお願いします。(ぴっち)
細かいルール、参考、ノミネート一覧はこちら
––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––
100. 西寺郷太『TEMPLE ST.』
99. back number『ラブストーリー』
98. SMAP『Mr.S』
97. avengers in sci-fi『Unknown Tokyo Blues』
96. KID FRESINO『Shadin’』
→「Granny feat. Chapah (prod. by jjj)」 FREE DOWNLOAD
95. 柴田聡子『いじわる全集』
94. 菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール『戦前と戦後』
93. ユニコーン『イーガジャケジョロ』
92. トリプルファイヤー『スキルアップ』
91. TRICERATOPS『SONGS FOR THE STARLIGHT』
90. Gotch『live in Tokyo』
89. Febb『THE SEASON』
88. フレデリック『oddloop』
87. TAMTAM『Strange Tomorrow』
86. amazarashi『夕日信仰ヒガシズム』
85. 古川麦『far/close』
84. 失敗しない生き方『常夜灯』
83. aiko『泡のような愛だった』
aikoが2年ぶりにリリースした11枚目のアルバムは、aikoそのままだった。デビューから15年、大きく印象を変えること無く、J-POPの第一線に立ち続けながら。できる限り多くの人へ届くことを念頭に置かれたサウンドで、どこまでも味わい尽くせるような奥深い歌詞を携えて。比較するのは野暮だけど、宇多田ヒカル、椎名林檎、YUKIの音楽は時期によってがらりと印象を変える。しかしaikoは変わらない。でも常に聴かせ、読ませてくれる。それが凄いし、怖いし、でも頼もしい。
ぴっち(@pitti2210)
82. 曽我部恵一『まぶしい』
81. 宇宙コンビニ『月の反射でみてた』
→「EverythingChanges」 Apple Music
80. ボールズ『スポットライト』
79. ふくろうず『マジックモーメント』
78. 神聖かまってちゃん『英雄syndrome』
77. Dragon Ash『THE FACES』
いきなりだけど自分がDragon Ashで一番好きなアルバムは2003年に発売された『HARVEST』という作品である。あのアルバムはKJの音楽的嗜好とバンドスタイルが完全一致していた作品で、今聞いても新鮮に思えるぐらい、様々なジャンルを詰め込んでいて飽きない。
それから11年後に発売されたこの作品は、音楽的には『HARVEST』とのスタイルとは真逆で、ラウド寄りなバンドサウンド。他にもそのような音楽をしているバンドも多く、決して珍しくはない。けど、それらの中でも一段とカッコよく、泣きそうになるのはやっぱりDragon Ash。様々なジャンルを鳴らして、紆余曲折を経て、それでも走り続けるロックバンドのカッコよさが詰まったアルバム。
のすペン(@nosupen)
76. CAMPANELLA『VIVID』
75. Vampillia『the divine move』
→「mirror mirror (bombs BiS)」 Apple Music
74. Wienners『DIAMOND』
日本一奇天烈でポップなクレイジーバンドのメジャー1stにして、現体制ラストアルバムになってしまった。(ご存知の通りVo/KeyのMAXとDrのマナブシティは昨年9月で脱退。その後の活動はアナウンスされていないけれど、どうなっちゃうんだろう……)
でんぱ組.inc「でんでんぱっしょん」への楽曲提供でも話題になったVo/Gt.玉屋2060%が繰り出す奇想天外な曲の数々は、正月にはもってこいの最強バラエティパック。パンク,ハードコア、アイドル畑、エレクトロ、ロック、そしてポップス。単なるごった煮じゃない、わけわからないものををわけわからないままに、それぞれを洗練させた熱狂渦巻く快作。今後の展開は読めないけど、また彼ららしいとんがった音楽を待ってます。
かんぞう(@canzou)
73. 水曜日のカンパネラ『私を鬼ヶ島に連れてって』
72. SIMI LAB『Page2:Mind Over Matter』
71. ソウル・フラワー・ユニオン『アンダーグラウンド・レイルロード』
70. stillichimiya『死んだらどうなる』
69. Dorothy Little Happy『STARTING OVER』
68. Koji Nakamura『Masterpeace』
67. Boris『Noise』
66. ペトロールズ『SIDE BY SIDE』
65. cinema staff『Drums,Bass,2(to) Guitars』
64. HAPPY『HELLO』
63. 北園みなみ『promenade』
ここ2~3年、邦楽のインディシーンを見ているとスカート、ayU tokiO、Nohtenkigengoといった宅録出身でシティポップ奏でる若者が増えた気がする。そしてSoundCloudにアップした音源が話題となった90年生まれの北園みなみもまた、素晴らしいシティポップを奏でる宅録出身のミュージシャンの1人である。今年発売された1stアルバム『PROMENADE』は卓越した楽曲センスが発揮された彼の理想郷と言うべき作品である。
管楽器、弦楽器、打楽器、そしてボーカル全て音が複雑に入り組み、なおかつテンポがころころと変わり、転調も何度もする。しかし、見事なまでに交通整備が行き届き、聴きやすく、聴くたびに新しい発見が次々と見えてくる作品に仕上がっている。さて、シティポップと言えば、昨今の東京インディでも都市の姿を描き出しているが、北園みなみが描く都市の姿はそれと大きく違うように感じる。
東京インディが描き出してきたのはノスタルジーであり、自分たちが幼かったまたは生れる前のあの頃に思いを馳せながら都市の姿を描いたように感じる。しかし、北園みなみが描く都市の姿はノスタルジーではなくサウダージに近いものを感じさせてくれる。そう感じさせるのは、彼が長野県松本市と言う地方都市の出身であることが一つ影響しているのではないだろうか。地方都市から理想の都市を思い描く、それは都市の喧噪と、そこから離れたリゾートライフを描いた80年代シティポップと近いと感じる。『PROMENADE』は80年代シティポップが目指したサウダージを今に再現させた1枚である。
ゴリさん(@toyoki123)
62. DIR EN GREY『ARCHE』
61. AKLO『THE ARRIVAL』
60. アナログフィッシュ『最近のぼくら』
→「There She Goes (La La La )」 Apple Music
59. ayU tokiO『恋する団地』
58. フジファブリック『LIFE』
フジファブリックがデビュー10周年の節目に作った本作で、ソングライターとしての山内総一郎がついに自我を表した。歌詞には彼が見た景色、覚えた感情、そしてフジファブリックへの思いが滲み、聴いているとこのバンドの10年間を共に振り返っているような気持ちになる。そしてメロディはふくよかで柔らかく、心にすっと染み込んでいくような普遍性がある。そして何より強くなったのは山内総一郎の歌声だ。真っ直ぐに丁寧に言葉を紡ぐその「歌」こそがフジファブリックの核だ。10年前から変わらないこのバンドの「歌」の強さは彼によって大切に引き継がれたのだ。フジファブリックにこの10年間どこかで出会った人には絶対に聴いてほしい。様々な思いがぎっしりと詰まった宝箱のようなアルバム。
月の人(@ShapeMoon)
57. jjj『Yacht Club』
→「vaquero! ft. KID FRESINO (prod.jjj)」 Apple Music
12年に衝撃を与えたFla$hBack$の1stで、トラックのプロデュースの大半を担っていたjjjのソロアルバム。パワフルで爽快なドラムのコンボが胸をぶち抜いていく様は圧巻の一言。タイトルにはヨットとあるけど、岩をも砕いて座礁は杞憂かというくらいに、大船に乗った心地しかしない。ニンジャみたく疾走する#7「repliloid (crack)」、メロウな一夜#12「room」、絵巻を流麗に紐解くが如く、琴の音色が美事に織り込まれたラストの「wakamatsu」に至るまで、徹頭徹尾エンドルフィンが全身をターボしまくる17トラックのラッシュ、ノックアウト不可避。こんな隙のないジュース=劇薬を作り上げてしまうマッドプロフェッサーに対して、平静なんて装っていられない。
KV(@FUTURESODAPOP)
56. SWIM SWEET UNDER SHALLOW『focus』
→「Background Music Apple Music
55. Czecho No Republic『MANTLE』
54. indigo la End『あの街レコード』
うん、いい。すごく、いい。1曲目の「夜明けの街にサヨナラを」の爽やかな音から、心をぐっと掴まれた。甘酸っぱい恋の始まりから終わりまでを描いたこの曲を聴いた時に、「なんだかスピッツみたいだ」と思った。調べてみると、バンド名のindigoは、スピッツのアルバム『インディゴ地平線』からとったらしい。きらきらした日々と内省を描いた歌詞とポップな音は、心の底の引き出しに仕舞い込んだ大事な記憶を思い出させて胸をきゅっと締め付ける。
とはいえindigo la Endは、ゲスの極み乙女。としても並行して活動する川谷絵音(Vo/Gt)のバンド。やはり独特の毒もこの1枚に盛り込まれている。「レナは朝を奪ったみたいだ」といった劇薬みたいな曲の系譜にある「名もなきハッピーエンド」「billion billion」。「緑の少女」や「渚にて」といった浮遊感のある楽曲は、「染まるまで」に受け継がれている。ポエトリーリーディングの「mudai」は、以前の作品に含まれているポエトリーリーディング曲「むだい」と関連性を持つ内容。そして、ラストの「アリスは突然に」では、突然消えてしまった女性とのやりとりと彼女への思いを描いた儚いストーリーでしめる。
こちらのバンドでも、もう一つのバンドでも、川谷は幸福な関係性をなかなか描かない。幸福になる前か、その後か、思い出の中の幸福を回想するか。この人が幸せな瞬間を切り取ったら、どんな歌を作るのだろうか。 これからindigo la Endを初めて聴く人に、普遍的でポップなアルバム「あの街レコード」を勧めたい。あの国民的バンドを思い出すようなやわらかな口あたりと、心に刺さる切なさと、さらっとした表面の下にある毒。とにかくいい。すっごくいい。
rinko(@b1uesinkingreen)
53. ドレスコーズ『1』
52. People In The Box『Wall, Window』
51. The Birthday『COME TOGETHER』
––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––
ネットの音楽オタクが選んだ2014年の日本のアルバム ベスト100→51
51. The Birthday『COME TOGETHER』
52. People In The Box『Wall, Window』
53. ドレスコーズ『1』
54. indigo la End『あの街レコード』
55. Czecho No Republic『MANTLE』
56. SWIM SWEET UNDER SHALLOW『focus』
57. jjj『Yacht Club』
58. フジファブリック『LIFE』
59. ayU tokiO『恋する団地』
60. アナログフィッシュ『最近のぼくら』
61. AKLO『THE ARRIVAL』
62. DIR EN GREY『ARCHE』
63. 北園みなみ『promenade』
64. HAPPY『HELLO』
65. cinema staff『Drums,Bass,2(to) Guitars』
66. ペトロールズ『SIDE BY SIDE』
67. Boris『Noise』
68. Koji Nakamura『Masterpeace』
69. Dorothy Little Happy『STARTING OVER』
70. stillichimiya『死んだらどうなる』
71. ソウル・フラワー・ユニオン『アンダーグラウンド・レイルロード』
72. SIMI LAB『Page2:Mind Over Matter』
73. 水曜日のカンパネラ『私を鬼ヶ島に連れてって』
74. Wienners『DIAMOND』
75. Vampillia『the divine move』
76. CAMPANELLA『VIVID』
77. Dragon Ash『THE FACES』
78. 神聖かまってちゃん『英雄syndrome』
79. ふくろうず『マジックモーメント』
80. ボールズ『スポットライト』
81. 宇宙コンビニ『月の反射でみてた』
82. 曽我部恵一『まぶしい』
83. aiko『泡のような愛だった』
84. 失敗しない生き方『常夜灯』
85. 古川麦『far/close』
86. amazarashi『夕日信仰ヒガシズム』
87. TAMTAM『Strange Tomorrow』
88. フレデリック『oddloop』
89. Febb『THE SEASON』
90. Gotch『live in Tokyo』
91. TRICERATOPS『SONGS FOR THE STARLIGHT』
92. トリプルファイヤー『スキルアップ』
93. ユニコーン『イーガジャケジョロ』
94. 菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール『戦前と戦後』
95. 柴田聡子『いじわる全集』
96. KID FRESINO『Shadin’』
97. avengers in sci-fi『Unknown Tokyo Blues』
98. SMAP『Mr.S』
99. back number『ラブストーリー』
100. 西寺郷太『TEMPLE ST.』
––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––
視聴にこちらを(iTunes Storeにある作品のみ)
––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––
今までの「ネットの音楽オタクが選んだベスト」一覧
2013年 国内(別ブログ) 150→101 100→51 50→1
2012年 国内(別ブログ) 200→151 150→101 100→51 50→1
2011年 国内(別ブログ) 200→151 150→101 100→51 50→1
2010年 国内(別ブログ) 200→151 150→101 100→51 50→1