ネットの音楽オタクが選んだ2014年の日本のアルバム ベスト150→101
2014年の日本のベストアルバムです。150位から101位までの50枚です。
毎回一部の方に怒られるので一応書いておくけど、このランキングが正解というわけではありません。また「ネットの音楽オタク」というものを定義する気はありません。
「それじゃ、このランキングは何なの?」という話になるのですが、一部界隈のオリコンみたいなものだと思います。広大なネット(ネットだけじゃないけど)の、ごく一部の音楽好きのベストアルバムのデータを抽出し、ランキング形式で並べたものです。
なぜそのようなものを作っているのかというと、1年経てば忘れてしまうからです。今回は洋楽のランキングも後日発表しますが、元々は邦楽のランキングは少なく、後から振り返ることが困難だったので個人的に作っていました。
今回も忘れないために作りました。音楽について何か書くのが好きなメンバーが揃っているので、一部の作品にレビューが付いています。読むのがめんどうな方は下に順位のまとめだけを見ていただければ。試聴リンクもできる限りつけました。自由に遊んでいただけたら幸いです(ぴっち)
細かいルール、参考、ノミネート一覧はこちら
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150. ACIDMAN『有と無』
今回のアルバムのテーマは”死を超える”である。2008年の『LIFE』では生まれてから死ぬまでを描いていたが、この『有と無』では死後の世界や再び生まれ変わる瞬間にまで踏み込んだ表現がなされている。すべての生命は必ず終わりを迎えるのに、死後の世界なんて誰にも分からない。誰にも分からないから正解なんてない。にもかかわらず、圧倒的な説得力を持っているのはなぜだろう?真摯に音楽と向き合い続け、生命と向き合い続けた結晶なのだろうか。浮遊感のある「永遠の底」や、神秘的なのにエグみのある独特なリズムの「ハレルヤ」を聴いて、これはもしかしたらこの世のものではなく、どこか別の世界から差し出されたアルバムなのかも知れないと感じてしまった。
ACIDMANは3ピースバンドだし、鳴っている音自体はギター、ベース、ドラム、たまにストリングスという、普段からよく聴いている音なのだが、実際に聴こえてくる音は今までに全く味わったことのない感覚なのだから毎度毎度恐れ入る。《まだギター使ってるの?》と発言し物議を醸したミュージシャンがいたが、ACIDMANの表現力なら世界の終わりでさえ圧倒的な説得力で描き切ってしまうのだろう。
あじぽん(@pondaring)
149. KONCOS『街十色』
KONCOSの二人が、全国のいろんな街をイメージして作った作品。聴いていると全国行脚してるみたいだ。街も曲もその時々で様々な表情、色を見せる。僕の故郷の街は、きっと若草色の薄緑かな。東京はグレーとかシルバーの、ちょっとイカしたお洒落色。あなたの街は、何色ですか?
かんぞう(@canzou)
148. Nohtenkigengo『Never』
147. Emerald『Nostalgical Parade』
146. Homecomings『I Want You Back EP』
→「I Want You Back」 Apple Music
僕はこの人たちの音楽を聴くと子どもの頃をよく思い出す。小学校の頃、つまんない遊びをいっぱいしたり、なんでも好奇心旺盛だったり、野菜が食べれなかったり、宿題は一つもしなかったり、初めて好きになった女の子のことを思い出したり。なんだか甘酸っぱい気持ちでいっぱいになるのだ。でも一番良かったのは全部思い出した後に温かい気持ちになること。こんな素敵な気持ちにさせてくれてありがとね。
うめもと(@takkaaaan)
145. NOT WONK『FUCK IT DOG, LIFE IS TOO SUGARLESS.』
例えばギターの一瞬の音の歪みやボーカルが歌い出した途端に恋に落ちるようにそのバンドが自分にとってヒーローになってしまう瞬間がある。NOT WONKはまだまだ若さのあるバンドだが上記のような絶対的な魅力を持ったバンドだ。Mega City Four(最高のバンド)や現行のインディーロックのバンドからの影響が顕著のようだが、このたった5曲の音源を一度聴き始めれば、そんな事は頭から吹っ飛び、一瞬一瞬が永遠とも思えるような感動を覚えることだろう。僕はこのアルバムを一生愛していくと思う。どうか一人にでも多くこのバンドを知って欲しいと願っている。
うめもと(@takkaaaan)
144. THE DONOR『AGONY』
143. charisma.com『DIStopping』
142. Half-Life『〆』
141. the pillows『ムーンダスト』
140. GAGLE『VG+』
→「舌炎上(short ver.)」 Apple Music
139. Buffalo Daughter『Konjac-tion』
→「Love & Food (featuring Shintaro Sakamoto)」
最高だ!何が最高なのかを一言で言えば「楽しい」のだ。『Konjac-tion』は2枚組のアルバムだ。1枚目はこのバンドの常人離れした音にぶっ飛び身体が踊りだす。2枚目。これヤバすぎるよ!Remix音源を収録しているのだけれど、そのRemixがこの新作の曲を丸々まるっといろんな方々にお願いしてるのだ。(一部デモ音源もあり)豪華過ぎるでしょ!個人的にはまりんの音源もグッドと言いたいところだけれど、「Love & Food Remixed by 永井聖一 」がベストトラック。正直2枚通してもこの曲がベスト。爆笑と驚きが同時にきちゃった。原曲も良いしRemix集も良い。相乗効果も半端ないものがある。新しくて楽しい体験がここにはたくさん詰まっている。
うめもと(@takkaaaan)
138. A-THUG & DJ KENN『Streets Is Talking』
→「Runnin / prod & shot by Dj Kenn」 Apple Music
137. StylipS『THE SUPERNOVA STRIKES』
136. 銀杏BOYZ『BEACH』
135. 小沢健二『我ら、時 通常版』
2010年の「ひふみよ」はさすがに行く気がしなかったというか、僕なんかが行っていいものではないという気持ちが強く、またパルコからリリースされた初回版もさすがに手に取りにくく、こうして通常版がリリースされて本当によかった。決してファンだとは言い切れないリスナーも包み込む音楽的な豊かさ。加齢を感じさせつつもまだまだ若々しい歌声。そして何よりも、あのワクワク感がはち切れるそうになる幕開け。ああ、やっぱり行くべきだったのか。聴く度にそわそわしてしまう。
ぴっち(@pitti2210)
134. STAR☆ANIS『TVアニメ/データカードダス アイカツ! ベストアルバム Calendar Girls』
→試聴動画
133. Aimer『Midnight Sun』
132. HINTO『NERVOUS PARTY』
131. ハンバートハンバート『むかしぼくはみじめだった』
130. 喜多村英梨『証×明 -SHOMEI-』
129. マンタ・レイ・バレエ『マンタ・レイ・バレエ』
128. きゃりーぱみゅぱみゅ『ピカピカふぁんたじん』
約1年のスパンでのリリース、そして前作の覚醒感を考えると、今作での安定は避けられなかったと思う。ただ、個人的には「ゆめのはじまりんりん」一曲でこのアルバムの元は取れると思ってる。未来に進むことをこれほどまで切なく描いたのは「PON PON PON」以来では。きゃりーの表現が信頼できるのは、悲しみや苦しみ、絶望感が根っこにあるからだと思う。
ぴっち(@pitti2210)
127. 三輪二郎『III』
126. 黒木渚『標本箱』
→「革命」
125. JINTANA & EMERALDS『Destiny』
考えてみたら数時間飛行機に乗れば南の島に行ける時代に、このような空想上のエキゾチックミュージックは必要とされないかもしれない。そういう意味で絶滅危惧種の音楽だと思う。例えば夏フェスで真正面から求められるタイプのものとも思えない。まあ観たことがないので断言はできないし、ライブにはまた別の魅力があるだろうけど。レコードで大きな音で浸りたくなるタイプの音楽だと思う。レコード持ってないけど。
ぴっち(@pitti2210)
124. SALU『COMEDY』
123. MAN WITH A MISSION『Tales of Purefly』
122. ANARCHY『NEW YANKEE』
→「Shake Dat Ass feat. AISHA」 Apple Music
121. QN『DQN忠臣蔵~どっきゅんペチンス海物語~』
120. isolate『ヒビノコト』
119. 小島麻由美『路上』
→「モビー・ディック(Moby Dick)」 Apple Music
118. WANIMA『Can not Behaved!!』
117. U-zhaan『Tabla Rock Mountain』
116. 石橋英子『car and freezer』
115. For Tracy Hyde『In Fear Of Love』
114. 田中茉裕『I'm Here』
113. キノコホテル『マリアンヌの呪縛』
112. ルルルルズ『色即是空』
111. ナンバタタン『ガールズ・レテル・トーク』
度重なるメンバー交代、及びサウンドプロデューサー、バンド演奏陣の変更等のごたごたの南波志帆を迎えて結成された変速ユニット、ナンバタタン。でもタルトタタンの2nd、3rdよりもタルトタタン的。タルトタタンとは「思春期の女の子の身も蓋もないわけのわからなさ」を音楽にするプロジェクトであると定義したかのような、ふぇのたすのヤマモトショウの見事な仕事。
ぴっち(@pitti2210)
110. OLDE WORLDE『The Blue Musk-Oxen』
109. YankaNoi『Neuma』
108. Jinmenusagi『LXVE 業放草』
→「やれ」
107. 東京女子流『Killing Me Softly』
→「Killing Me Softly」 Apple Music
106. NORIKIYO『雲と泥と手』
105. サニーデイ・サービス『Sunny』
104. V.A『宇多田ヒカルのうた -13組の音楽家による13の解釈について-』
活動休止から早4年、「桜流し」から2年、宇多田ヒカルの音楽を僕は待ち焦がれている。そんな中届いたのがこのトリビュートアルバム。でもこれを実質的な8thアルバム(UTADA名義含む、Cubic U除く)だと捉えることはできないだろうか?まあ強引な解釈なのはわかっている。しかし宇多田ヒカルはUTADA名義での『EXODUS』から自身でアレンジを手がけ、『ULTRA BLUE』 を経て2008年の『HEART STATION』で一つの完成形を迎えた。そしてその後、『This Is The One』ではStargate、トリッキー・スチュワートと共にアレンジを手がけ、ベスト盤の新曲では菊地成孔、Matt Rohdeと共演した。そして「桜流し」ではロンドンのシンガーソングライター、Paul Carterが作曲の段階で関わっている。宇多田ヒカルは自身の楽曲を作る上で、すべてを自分でつくり上げるという縛りから抜けだした今、「歌うこと」「演奏すること」ことからも自由になるという道のりもあったのではないのだろうか?岡村ちゃんの「Automatic」、そして浜崎あゆみの「Movin' on without you」が特によかった。ここに収められた曲達は、宇多田ヒカルが関与すれば絶対に到達することがない一つの答えを提示している。
ぴっち(@pitti2210)
103. 下山 (GEZAN)『凸 -DECO-』
102. BELLRING少女ハート『UNDO THE UNION』
101. 水樹奈々『SUPERNAL LIBERTY』
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ネットの音楽オタクが選んだ2014年の日本のアルバム ベスト150→101
101. 水樹奈々『SUPERNAL LIBERTY』
102. BELLRING少女ハート『UNDO THE UNION』
103. 下山 (GEZAN)『凸 -DECO-』
104. V.A『宇多田ヒカルのうた -13組の音楽家による13の解釈について-』
105. サニーデイ・サービス『Sunny』
106. NORIKIYO『雲と泥と手』
107. 東京女子流『Killing Me Softly』
108. Jinmenusagi『LXVE 業放草』
109. YankaNoi『Neuma』
110. OLDE WORLDE『The Blue Musk-Oxen』
111. ナンバタタン『ガールズ・レテル・トーク』
112. ルルルルズ『色即是空』
113. キノコホテル『マリアンヌの呪縛』
114. 田中茉裕『I'm Here』
115. For Tracy Hyde『In Fear Of Love』
116. 石橋英子『car and freezer』
117. U-zhaan『Table Rock Mountain』
118. WANIMA『Can not Behaved!!』
119. 小島麻由美『路上』
120. isolate『ヒビノコト』
121. QN『DQN忠臣蔵~どっきゅんペチンス海物語~』
122. ANARCHY『NEW YANKEE』
123. MAN WITH A MISSION『Tales of Purefly』
124. SALU『COMEDY』
125. JINTANA & EMERALDS『Destiny』
126. 黒木渚『標本箱』
127. 三輪二郎『III』
128. きゃりーぱみゅぱみゅ『ピカピカふぁんたじん』
129. マンタ・レイ・バレエ『マンタ・レイ・バレエ』
130. 喜多村英梨『証×明 -SHOMEI-』
131. ハンバートハンバート『むかしぼくはみじめだった』
132. HINTO『NERVOUS PARTY』
133. Aimer『Midnight Sun』
134. STAR☆ANIS『TVアニメ/データカードダス アイカツ! ベストアルバム Calendar Girls』
135. 小沢健二『我ら、時』
136. 銀杏BOYZ『BEACH』
137. StylipS『THE SUPERNOVA STRIKES』
138. A-THUG & DJ KENN『Streets Is Talking』
139. Buffalo Daughter『Konjac-tion』
140. GAGLE『VG+』
141. the pillows『ムーンダスト』
142. Half-Life『〆』
143. charisma.com『DIStopping』
144. THE DONOR『AGONY』
145. NOT WONK『FUCK IT DOG, LIFE IS TOO SUGARLESS.』
146. Homecomings『I Want You Back EP』
147. Emerald『Nostalgical Parade』
148. Nohtenkigengo『Never』
149. KONCOS『街十色』
150. ACIDMAN『有と無』
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視聴にこちらを(iTunes Storeにある作品のみ)
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今までの「ネットの音楽オタクが選んだベスト」一覧
2013年 国内(別ブログ) 150→101 100→51 50→1
2012年 国内(別ブログ) 200→151 150→101 100→51 50→1
2011年 国内(別ブログ) 200→151 150→101 100→51 50→1
2010年 国内(別ブログ) 200→151 150→101 100→51 50→1